構造用集成材とは?種類や特徴を徹底解説
建築を知りたい
構造用集成材ってどういう意味ですか?
建築物研究家
構造用集成材とは、小さな角材を集めて作られた、柱や梁などに用いられる材のことです。
建築を知りたい
じゃあ、集成材とは何ですか?
建築物研究家
集成材とは、木材の板を繊維方向に積み重ねて合成樹脂接着剤で圧着し、ひとつの材とした物のことです。
構造用集成材とは。
構造用集成材とは、柱や梁などの建築構造に使用される集成材のことです。集成材とは、木材の板を繊維方向に積み重ねて合成樹脂接着剤で圧着して作られた材のことです。
構造用集成材は、JASによって、品質の同じひき板を積層した同一等級構成集成材と、外側の層ほど強いひき板を配置して積層した、異等級構造集成材の2種類に分類されます。
また、寸法や断面積によって、大断面、中断面、小断面に分類されます。
構造用集成材の表面に美観を目的として、化粧薄板を貼り付けた集成材のことを、化粧ばり構造用集成材と呼びます。
構造用集成材の特徴
構造用集成材は、小さな角材を集めて作られた、柱や梁などに用いられる材です。集成材とは、木材の板を繊維方向に積み重ねて合成樹脂接着剤で圧着し、ひとつの材とした物のことです。集成材の中でも、特に普通の材木と同様に目方をかけてもよく、軸組に使うことができる物を構造用集成材と呼びます。構造用集成材は、JASによって、同じ品質のひき板を積層した同一等級構成集成材と、外側の層ほど強いひき板を配置して積層した、異等級構造集成材の二種類があります。また、寸法、断面積によって、大断面、中断面、小断面に分類されます。構造用集成材の表面に美観を目的として、化粧薄板を貼り付けた集成材のことを、化粧ばり構造用集成材と呼びます。
構造用集成材の等級
構造用集成材の等級は、JASによって、同じ品質のひき板を積層した同一等級構成集成材と、外側の層ほど強いひき板を配置して積層した、異等級構造集成材の二種類があります。同一等級構成集成材は、曲げ強さと材の強度、ひき割れ強度が示されたものがあり、荷重を支える桁や梁などの構造体に使用されることが多いです。一方、異等級構造集成材は、外側の層ほど強いひき板を配置しているため、曲げ強さが高く、柱やはりなどの軸組みに使用されることが多いです。また、寸法、断面積によって、大断面、中断面、小断面に分類される。大断面は、幅20センチメートル以上、厚さ10センチメートル以上、長さ6メートル以上の集成材で、柱や梁などの大きな構造体に使用されます。中断面は、幅10センチメートル以上、厚さ10センチメートル以上、長さ6メートル以上、幅20センチメートル未満の集成材で、柱や梁などの小さい構造体に使用されます。小断面は、幅10センチメートル未満、厚さ10センチメートル未満、長さ6メートル以上の集成材で、壁や屋根などの下地材に使用されます。
構造用集成材の住宅利用
住宅利用
構造用集成材は、その強度と寸法安定性の高さから、住宅の構造材として広く利用されています。特に、大断面構造用集成材は、柱や梁などの主要な構造材として、中断面構造用集成材は、床や壁の土台として、小断面構造用集成材は、小屋組みや間柱として使用されています。住宅の構造材として構造用集成材を使用することで、工期の短縮、品質の向上、コストの削減など、多くのメリットがあります。
構造用集成材の耐震性
構造用集成材の耐震性 は、その構造的な特性によって、一般の木材よりも優れているとされています。集成材は、複数の木材を積層して作られているため、木目の向きが異なる部分があり、地震などの衝撃がかかった際に、力が分散されやすくなっています。また、集成材は、乾燥や湿気に強く、寸法安定性が高いという特徴があります。そのため、地震時の揺れによる変形や狂いが少なく、建物が倒壊するリスクを軽減することが期待できます。さらに、集成材は、火災にも強く、燃えにくいため、地震後の火災発生時の被害を軽減する効果もあります。