
和家具とは?その特徴と種類
和家具とは、和室に用いられる家具調度品の総称のことです。近代になって入ってきた西洋家具と、日本で古くから使われてきた伝統的な家具を区分するために、使われるようになった言葉です。和家具は、床に座る生活を想定しており、デザインが直線的で、漆や蒔絵などの装飾が施されていることが多いです。また、かつての日本の住宅には建物内に間仕切りがなく、家具がその役割を担っていたため、間仕切り用の家具や組み立て式の家具が多いことも特徴のひとつです。
和家具の種類は多く、桐だんす、鏡台、文机、座卓、ちゃぶ台の他、几帳やついたて、蚊帳、簾、屏風などの屏障具、脇息や座布団などの座臥具、籠やつづら、こうりなどの収納具、火おけや火鉢、こたつ、あんかなどの暖房具などがあります。