建築用語「上部構造」の基礎知識

建築用語「上部構造」の基礎知識

建築物研究家

建築用語『上部構造』とは、建築構造物で地上に出ている部分のことです。海洋建築物の場合は、下部構造の上に構築する部分と言える。

建築を知りたい

上部構造には、柱、壁、梁、桁、床版などの構成部材があります。これらの部材に働く荷重や外力が、どのような応力になるかを計算するのが、建築構造計算です。

建築物研究家

また、構造物が持っている保有耐力と阪神淡路大地震レベルの大地震が発生した場合でも、倒壊しないための必要耐力をそれぞれ数値化し、これを比較して得た数値が上部構造評点となります。

建築を知りたい

2階以上の建物については階ごとに評点を計算し、最低の点数がその構造物の上部構造評点になります。1.5以上で建築基準法の1.5倍の耐震強度、0.7未満だと倒壊の可能性が高い構造物とされています。

上部構造とは。

上部構造とは、建築構造物で地上に出ている部分。つまり、海洋建築物では下部構造の上に構築される部分のことです。

上部構造には、柱、壁、梁、桁、床版などの構成部材があり、荷重や外力が加わると、これらの部材に応力が生じます。建築構造計算では、これらの応力がどの程度になるかを計算して、構造物の安全性や耐久性を評価します。

また、構造物の保有耐力と阪神淡路大地震レベルの大地震が発生した場合の必要耐力をそれぞれ数値化し、それを比較して得た数値が上部構造評点となります。この評点は、階ごとに計算され、最低の点がその構造物の上部構造評点となります。

上部構造評点が1.5以上だと、建築基準法の1.5倍の耐震強度があることになり、0.7未満だと倒壊の可能性が高い構造物とされています。

上部構造の定義と概要

上部構造の定義と概要

上部構造とは、建築構造物で地上に出ている部分のことです。上部構造は、柱、壁、梁、桁、床版などの構成部材で構成されており、荷重や外力が加わると、これらの構成部材に応力が発生します。建築構造計算では、上部構造に働く荷重や外力が、各構成部材にどのような応力になるかを計算します。また、上部構造には、阪神淡路大震災レベルの大地震が発生した場合でも倒壊しないための必要耐力があります。必要耐力と構造物が持っている保有耐力を数値化し、比較して得た数値が上部構造評点です。上部構造評点は、2階以上の建物については階ごとに計算し、最低の点数がその構造物の上部構造評点となります。上部構造評点は、1.5以上で建築基準法の1.5倍の耐震強度、0.7未満だと倒壊の可能性が高い構造物とされています。

上部構造の構成部材と役割

上部構造の構成部材と役割

上部構造の構成部材

上部構造は、柱、壁、梁、桁、床版などの構成部材から構成されています。柱は、建物の垂直荷重を支える役割があり、壁は、建物の水平荷重を支える役割があります。梁は、柱と柱の間隔を埋めて建物の荷重を支え、桁は、梁と梁の間隔を埋めて建物の荷重を支えます。床版は、建物の床面を形成する部分です。

上部構造の役割

上部構造は、建物の荷重を支える役割があります。また、上部構造は、建物に居住空間や作業空間などを提供する役割もあります。上部構造は、建物の美観を左右する部分でもあります。

建築構造計算と上部構造の応力

建築構造計算と上部構造の応力

建築構造計算は、建築構造物に働く荷重や外力が、柱、壁、梁、桁、床版などの上部構造の各構成部材に、どのような応力になるかを計算するものです。応力は、部材の変形や破壊を引き起こす可能性のある内部力のことです。建築構造計算は、建築構造物の安全性と耐久性を確保するために不可欠な作業です。

上部構造に働く荷重や外力には、自重、積載荷重、風荷重、地震荷重などがあります。自重は、建築構造物そのものの重さです。積載荷重は、建築構造物に積載される荷物の重量です。風荷重は、建築構造物に作用する風の力です。地震荷重は、建築構造物に作用する地震の力です。

建築構造計算は、これらの荷重や外力が上部構造の各構成部材に及ぼす応力を計算することによって行われます。応力は、部材の変形や破壊を引き起こす可能性のある内部力のことです。建築構造計算では、建築構造物の安全性を確保するために、応力が許容値を超えないようにすることが重要です。

上部構造評点と地震対策

上部構造評点と地震対策

上部構造評点とは、建築物の耐震性能を評価する指標のひとつです。階ごとの上部構造評点を計算し、最低の点数がその構造物の上部構造評点となります。上部構造評点は、1.5以上で建築基準法の1.5倍の耐震強度、0.7未満だと倒壊の可能性が高い構造物とされています。

上部構造評点は、柱、壁、梁、桁、床版などの上部構造の各構成部材に働く荷重や外力が、どのような応力になるかを計算して求めます。また、構造物が持っている保有耐力と阪神淡路大震災レベルの大地震が発生した場合でも、倒壊しないための必要耐力をそれぞれ数値化し、これを比較して得た数値が上部構造評点となります。

上部構造評点は、新築の建物や耐震改修を行う建物に対して、建築基準法で定められています。上部構造評点が1.5以上であることが、建築基準法の耐震基準を満たすための条件のひとつです。

上部構造のメンテナンスと維持管理

上部構造のメンテナンスと維持管理

上部構造のメンテナンスと維持管理

上部構造は、建物や構造物の地上に出ている部分であり、柱、壁、梁、桁、床版などの構成部材で構成されています。上部構造は、地震や台風などの外力に耐えるために十分な強度を備えている必要があります。そのため、定期的なメンテナンスと維持管理が必要です。

上部構造のメンテナンスと維持管理は、主に以下の内容で行われます。

* 目視点検建物や構造物の外観を目視で点検し、損傷や劣化がないかを確認します。
* 非破壊検査建物や構造物の内部を非破壊的方法で検査し、損傷や劣化がないかを確認します。
* 補修工事損傷や劣化が見つかった場合は、補修工事を行います。

上部構造のメンテナンスと維持管理は、建物の安全性を確保するために重要な作業です。定期的にメンテナンスと維持管理を行うことで、建物の耐震性を維持し、倒壊を防ぐことができます。