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関連法規について

建設リサイクル法を分かりやすく解説

建設リサイクル法とは、住宅やビルなどの建物を解体する際、または一定規模以上の新築工事を行う際に発生する廃棄物に関する法律のことです。平成12年に制定され、廃棄物の増加や最終処分場の逼迫、不適正な処理などの問題が深刻化していることを背景に、建設資材の分別解体や再資源化を推進し、廃棄物の排出量を削減することを目的としています。 建設リサイクル法では、特定建設資材、アスファルト、コンクリートや木材を用いた建築物などにかかわる解体工事、またはその施工に特定建設資材を使用する新築工事のうち一定規模以上の建設工事については、その受注者などに対して、分別解体等、及び再資源化などを行なうことを義務づけています。
関連法規について

建築基準法を理解しよう!

建築基準法とは、国民の健康や安全を守るため建築物の構造や設備に関して最低の基準を定めた法律です。1950年に制定され、その後幾度となく改正されており、現在の法律は1981年に全面改正されたものです。 建築基準法は、建物の構造や設備に関して厳しい基準を定めており、それらに違反した建物は移転や改修などを行ない、ただちに改善するよう求められます。これは、建築物が人々の命や財産を守る重要な役割を果たしているためであり、建築基準法は国民の安全を守るために欠かせない法律です。
住宅の部位について

「けらば」とは?建築用語をわかりやすく解説

けらばとは、切妻屋根や片流れ屋根の外側から出っ張っている屋根部分の内側で、雨桶がついていない方の部分のことです。妻側(側面側)の三角形をした端部で、いわば妻側の軒先、端にあたる部分のことです。部材名ではなく、場所を表す名前です。 普通は、屋根材と破風板、水切り金具といった物で覆われていますが、けらばには、日当たりの加減をする働きがあります。けらばがないと夏場には、窓ガラスや壁に直接日が当たり、2階の室温が高くなってしまいます。しかし、冬場は日射角度が低いため日当たりが悪くなるということもありません。 また、外壁に太陽の紫外線が多く当たるとを防ぎ、紫外線劣化を遅くすることも可能です。また、雨水の吹き込みを防止する働きもあります。
建材と資材について

化粧スレート葺きとは?特徴やメリット・デメリットを解説

化粧スレート葺きは、藁を用いて化粧スレートを葺いた屋根のことです。化粧スレートは、セメントと人口繊維や天然繊維を用いて作られた、平状の屋根葺き材です。以前はアスベストを含んだものも製造されていましたが、規制後は使用されておらず、無石綿セメントスレートとも呼ばれます。天然スレートとしては玄昌石が有名です。 化粧スレート葺きの特徴として、軽量で耐震性にすぐれている点が挙げられます。また、安価で広く普及しているため対応できる業者も多く、構造が単純なため葺き替えが容易である点もメリットです。 一方で、化粧スレート葺きの欠点として、割れやすいことや、表面がざらついているためコケやカビが生えやすい点が挙げられます。
建材と資材について

ケミカルアンカーとは?基礎に穴を開けて接着する画期的な建築部材

ケミカルアンカーとは、後打ちアンカーの一種で、化学薬品を使ってコンクリートとアンカーボルトを接着するものです。土台などの部材を基礎のコンクリートに固定する金物がアンカーボルトと言い、通常はコンクリート打設時に打つものです。しかし、施工忘れなど何らかの事情であとからアンカーボルトを打つ必要が生じた場合に後打ちアンカーが使われます。ケミカルアンカーでは、コンクリート硬化後にドリルで穴を空け、そこに接着剤を入れてアンカーボルトを打つという特徴があります。従来は、後打ちアンカーは信頼性が低いために、緊急用の手法として使われていましたが、最近ではケミカルアンカーで設計されている例もあります。ケミカルアンカーは商品名で、一般的には樹脂系後施工アンカーと呼ばれます。
建材と資材について

軽量モルタルとは何か?特徴と用途を紹介

軽量モルタルとは、細骨材の比重を軽い物にしたモルタルのことです。モルタルとは、セメントに対して砂を混ぜた物であり、水と必要に応じた添加剤を混ぜて作ります。この砂を軽量な骨材に変更して作るのが軽量モルタルです。砂ではなくスチレン粒やパーライトなどが使われることが多いです。 スチレンを使った場合は、非常に軽量に仕上げることができることから、壁塗りに使われることもあります。しかし、防火性という面では問題が出てきます。パーライトは黒曜石などを高温加熱し膨張させた物で、軽量で断熱性もあるため、利用されることが増えてきました。また、園芸用の土壌改良土に利用されているバーミキュライトは、ケイ素の一種として非常に軽いために、軽量モルタルの細骨材に使われていることがあります。
建築の設備について

警報設備とは?~5種類の機器の役割と機能~

警報設備とは、消防法で定められた火災を通報するための設備のことです。建物内に設けなければならない設備で、通報だけではなく、感知して警報を鳴らさなければなりません。この3つの設備を総称で警報設備と呼びます。自動火災報知設備や漏電火災警報器、ガス漏れ火災警報設備などがあります。さらに、消防署への通報として火災報知設備、警報として非常警報器具を合わせて5種類が一般的な警報設備です。センサーで火災を感知するだけではなく、熱や煙の存在で火災を発見しつつ、人々に火災の発生を知らせます。漏電やガスに至っては、それだけで大きな火災につながるため、事前に発生を感知しなければならないのです。こうした設備を整えることで、火災の発生を抑制し、発生時には被害を最小限に抑えることができます。
関連法規について

建築主の判断基準とは?省エネ性能向上の重要性

建築主の判断基準とは、住宅の省エネ性能の平均について目標を定めた基準のことです。 戸建住宅の仕様、性能を決定し、設計、新築し販売する住宅建築主に対して、その住宅の省エネ性能の平均について目標を定めた基準である。すべての住宅建築主に断熱構造化などの措置を努力義務として課し、住宅の省エネルギー性能向上の誘導を図るものだ。評価対象住宅の基準達成率は、地域区分や暖房方式、換気方式に応じて定められた基準一次エネルギー消費量を、評価対象住宅の一次エネルギー消費量で割ったもので、これらの平均値が100%を下回らないように努めることが求められている。
関連法規について

建築工事届けとは?

建築工事届けとは、建築主が建築物を新築、増築、改築、移転する場合に、一定事項を都道府県知事に届けることを言う。 建築確認申請をする際に、建築計画の概要書とともに提出する、工事のあらましを書いた書類である。単に工事届と言われることが多い。 図面は要求されていないが、建築主、設計者、工事監理者、工事施工者の氏名、住所、敷地面積、床面積、構造、高さ、階数、主要用途などが示されている必要がある。 建築基準法第十五条によれば、床面積の合計が10平方メートル以上にわたる工事では、建築主が建築物を建築するあるいは、建築物の除却工事を実施する者が建築物を除却しようとする場合には、建築主事を経由してその旨を都道府県知事に届け出なければならないことが定められている。
住宅の部位について

玄関収納の基礎知識

玄関収納とは、傘や靴といったアイテムを収納するスペースのこと。 下駄箱とも呼ばれ、ホームセンターなどで購入できる据え置きタイプのものを指す。近年では、完全な造り付けにしてしまうことが多く、ほとんどの玄関収納は、例外もあるが移動させることができない。天井まで伸びる長尺のスペースと1m程の寸法の箱型収納が合体したタイプが多く、小さなほうには靴を、長いほうには傘やレインコートなどをしまうことが多い。玄関収納は、家の第一印象を決める重要な場所であり、また、毎日使う場所なので、使い勝手の良さはもちろん、デザイン性も重視したい。
建材と資材について

建築用語「ケレン」とは何か、方法と注意点

ケレンとは、塗料やセメント、コンクリート、モルタルの汚れを取り除くことです。ヤスリなどで擦って、汚れやサビを落として塗料の付着を良くする目的があります。電気工具やヤスリを使って、階段やトタン屋根に使われている鉄部のサビや汚れ、旧塗膜を落とします。特に鉄部には塗料の付きが悪いため、ケレンが不十分だと、塗装が2〜3年で剥がれる可能性があるため注意が必要です。鉄部以外にも木部などにもケレンが行なわれます。
関連法規について

建築士法とは?資格試験と免許制度の流れ

建築士法とは、建築物の設計や工事監理に当たる技術者の資格を定めた法律である。 この法律は、1950年(昭和25年)に田中角栄を筆頭提案者として、通常国会に提出され成立した。建築士法は、業務の適正化を図ることや建築物の質の向上などを目的としている。 建築士法では、建築士は一級建築士、二級建築士、木造建築士に分けて免許制とし、設計、工事監理のできる建築物の規模を定めている。また、建築士と似た物に「建築設備士」があるが、こちらは建築士法に基づく国家資格である。建築設備士は、建築物の設計や工事管理を直接行なうのではなく、建築設備全般に関する知識及び技能を持って、建築士の求めに応じて、設計や工事監理に適切なアドバイスを行なうことが業務となる。
建材と資材について

住宅建築用語『ケースハンドル』の意味と選定のポイント

建築分野におけるケースハンドルとは、扉や引き出しなどの開閉に使用する金物の一種であり、一般的には「引手金物」とも呼ばれています。 ケースハンドルは、扉や引き出しの表面から突き出ないように、折り畳むことができるように設計されており、扉の表面をすっきりとしたデザインに仕上げることができます。また、ケースハンドルは錠前と組み合わせることも可能で、このタイプのハンドルは「ケースハンドル錠」と呼ばれます。 ケースハンドルは、出っ張ったハンドルがなく、見た目にもすっきりとしたデザインになりますが、常用するドアの場合は、取っ手を引かなければならず、使い勝手としては不便になることがあります。そのため、見た目だけでなく、実際の使用目的や用途に合ったハンドルを選択することが重要です。
建材と資材について

建築用語『下駄』とは?役割や種類を紹介

下駄の役割は多岐にわたります。まず、床や地面に重量物を置く際に敷くことで、接地の安定を確保し、湿気を防止します。また、高さを調節するために下に物を置いてかますことも「下駄をはかす」と言います。さらに、木製のはきもののことを表す意味もあります。下駄は、下面に歯をくり抜いた台に3つ穴を空けて、鼻緒を付け、足指をかけて履く履物です。歯は2枚のことが多く、差し込むタイプの物もあります。足の親指と人差し指の間に鼻緒を挟んで履くのが一般的です。木の台を用いている物が下駄、草や樹皮などのやわらかい素材を使った物を「草履」と呼びます。また、印刷でふせ字のことも下駄と言います。
建材と資材について

研磨作業の基礎知識

研磨加工の種類は、主に手動研磨、機械研磨、電解研磨の3つに分類されます。 手動研磨は、砥石や紙やすりを使用して手動で研磨する方法です。複雑な形状の物や、表面に傷をつけたくない場合などに適しています。 機械研磨は、研磨機を使用して研磨する方法です。バレル研磨は、数が多い小物を研磨するのに適しており、バフ研磨は、表面を滑らかにするのに適しています。 電解研磨は、電解研磨溶液という電気を通す液体の中に電流を流して研磨する方法です。ステンレス素材に向いており、表面を滑らかにし、腐食を防ぐ効果があります。
関連法規について

権利書とは?不動産の権利について知る

権利書とは、不動産の権利に関する登記済証のうち所有権に関するものをさす。「権利書」という名称の書類は厳密には存在せず、登記済証、あるいは広い意味で所有権の登記に関して、法務局からもらった登記識別情報のことを権利書と呼ぶ。権利書は不動産の権利そのものではないため、権利書だけでは登記をすることができず、印鑑に関する証明を添付しなければならない。あくまで所有権を証明する書類であることから、紛失したとしてもすぐに権利が消失するわけではない。 平成17年から登記申請のオンライン化がすすめられており、書面から、登記識別情報というID、パスワードのような文字情報への切り替えが行なわれた。当該権利の登記名義人であることを示す書面であるが、権利書は不動産の権利そのものではないため、権利書だけでは登記をすることができず、印鑑に関する証明を添付しなければならない。
建材と資材について

形状記憶合金でスマートな生活を

形状記憶合金とは、変形させても、一定の温度以上に加熱することで、一瞬でもとの形状に復元できる合金のこと。 ニッケル、チタン合金が形状記憶合金として有名で、他にも銅、アルミニウム、ニッケル合金、銅、亜鉛、アルミニウム合金など様々な合金で実用化が進められています。 形状記憶合金は熱に対して可逆的な変化をすることを利用しており、耐食性や耐熱性も持っています。 ただし、安価な物ではなく、かなり高額になってしまうのがネックと言えるでしょう。 価格を抑えたステンレスも開発されてはきているものの、まだまだ普及に至ってはいないのが現状です。 温度センサーや携帯のアンテナが有名なところですが、他にも様々な分野で活用されてきています。
建築の基礎知識について

建築用語『原寸図』とは?

建築業界で原寸図とは、実物大の寸法で描かれた図面のことです。 縮尺は一分の一になります。原寸図は、現寸図とも呼ばれます。規模が大きい部材を制作する場合は、あらかじめ原寸図や原寸模型を作成して検討します。現場では合板などに描くこともあります。鉄骨造の建築では必ず原寸図を描くため、鉄骨の寸法があっているかを確認する原寸検査を行います。原寸図を描く場所を原寸場と呼び、鉄骨工場の中二階などにあることがよくあります。通常の施工時には、100分の1などに縮小された図面から寸法を読み取り、部材に墨付けを行なっていきます。しかし、この際に読み取れない部分が生じることも多々あります。その場合、分かっている寸法だけで原寸図を描き、不明な寸法を求めるという用途で原寸図が使われます。
建築の基礎知識について

建築用語『建築現場見学会』

建築現場見学会とは、実際にその会社が手掛けている工事中の現場を、入居希望者が見ることができるイベントのことです。 入居希望者にとっては、家具や小物などによって雰囲気を変えられた建物ではなく、建物本来の状態を見ることができる機会と言えるでしょう。また会社にとっても、入居希望者などに施工技術を実際に見てもらい、営業受注と、入居仲介の促進を図ることができる機会となります。 建築現場見学会には、構造現場見学会や、建物が完成して入居直前となっている完成現場見学会があります。構造現場見学会では、柱や梁などの素材や太さ、接合部など完成すると見えなくなる部分も見られるため、その会社の家の安全性を確認できるのです。
住宅の部位について

倹飩式とは何か?

建築用語の「倹飩式」は、戸や蓋をはめ込む方式の一種です。上下に溝をつけ、戸や蓋を上げ落としに建て込む方式です。慳貪とも書きます。一般的ではないですが、左右の溝にはめ込む方式のものもあります。はめ込まれた蓋などをわずかに上に上げて外すことができます。上下の溝にはまっているため、引き違い戸などのように、開口部の一部を開閉することはできず、開けるか、閉じるかのどちらかしかできません。幅の狭い、はめ殺し窓の室内に設ける障子など、小さな障子などに使われることが多いですが、建具の中の格子部分を着脱するのにも利用されます。他には、うどんやそばの出前に使う岡持ちの戸などが典型例です。
建築の設備について

計画換気とは?仕組みを解説

計画換気の仕組み 計画換気とは、換気装置を用いて、計画的に住宅内の空気の流れをコントロールすることです。汚れた空気を排気し、新鮮な空気を取り入れることで、湿度や温度を一一定に保つことができます。計画換気は、高気密住宅の背景があって生まれたものです。気密性を高めたことによって、冷暖房の効率を挙げられるようになった反面、自然換気ができなくなっていきました。そこで、24時間計画換気を行なわなければならないのです。 計画換気の基本的な仕組みは、寝室などから空気を取り入れて、浴室やトイレ、キッチンなどから排出していくというものです。もともとある排気システムを活用することによって、自然と換気ができるようになります。ただし、強制的に行なうことが求められることもあり、どういったシステムを取るのかによって、第一種換気から第三種換気まで分かれていきます。
関連法規について

景観地区とは?建築用語の解説

景観地区の規制内容は、建築物の形態意匠(デザイン・色彩など)や建築物の高さの最高限度または最低限度、敷地面積の最低限度、壁面の位置等を定めることができます。形態意匠の規制については、各地区の事情に応じて多面的な基準を定め、その基準に基づいて審査・認定するという方法が採用されています。 この規制の目的は、市街地の良好な景観の形成を図るためであり、地区内の景観に調和した建築物が建設されるようにするためです。景観地区の指定は、市区町村が決定し、都市計画に定める必要があります。景観地区に指定された地区内では、建築物の新築や改築の際に、景観地区の規制に従う必要があります。 景観地区の規制内容は、各景観地区によって異なりますが、一般的には、以下の項目が規制されています。 ・建築物の形態意匠(デザイン・色彩など) ・建築物の高さの最高限度または最低限度 ・敷地面積の最低限度 ・壁面の位置 これらの規制は、景観地区の良好な景観を維持するためには必要なものであり、景観地区に建築物を建設する際には、これらの規制に従う必要があります。
建材と資材について

化粧合板の基礎知識

化粧合板とは、複数の木材を圧着させてつくった合板の表面に、突板(つきいた)を貼ったり塗装したりして表面処理を施した合板のことです。主に内装の仕上げ材や家具などに用いられます。突板とは、天然木や特殊加工された素材を薄くスライスしたもので、それを合板の表面に貼り付けることで、自然な木目や風合いを再現することができます。 化粧合板には、天然の突板を貼った天然木化粧合板と、天然木以外の素材を施した特殊加工化粧版とがあります。天然木化粧合板は、天然木を使っているため無垢の木材と見分けることが難しいですが、あとから加工している分、木目が規則的であることが多いです。突板としては、ナラやケヤキ、スギ、ヒノキなど多様な木種が使われます。特殊加工化粧版は、合成樹脂の他、紙、布、塩化ビニールなどを使用します。化粧合板は無垢材に比べてコストパフォーマンスに優れており、多くの住宅で壁や床、天井の資材として利用されています。
住宅の部位について

蹴込み床 – 床の間の形式の一種

蹴込み床とは、床の間の形式の一種で、畳よりも一段高いところに設けられる。 畳敷きのかわりに板敷きにした板床で、床の間の前端にある横木である床框を省き、代わりに蹴込み板をはめ込んだ形式である。蹴込み板は段を縦につなぐ板のようなもので、板の下部は、畳寄せと呼ばれる壁と畳の隙間に埋められた部材に穴を掘って差し込む。上部は、床の間の床板に小さな穴をあけて固定される。この他の床の間の形式には、「踏込み床」「釣り床」「織部床」などがある。蹴込み板のかわりに、竹や半割の丸木を用いることもある。