化粧野地とは?特徴やメリット・施工方法を解説

化粧野地とは?特徴やメリット・施工方法を解説

建築物研究家

化粧野地とは、木造の軒裏に軒天を設けずに、きれいに仕上げた野地板を張った物です。野地板とは、スレートや瓦など屋根材の下地材のことである。垂木の上に張り、その上に防水シートなどを敷き、その上に瓦などを葺きます。

建築を知りたい

化粧野地は、外貼り断熱工法の場合、平らな天井をなくすことで、家全体に開放感を持たせることができます。また、室内の高さを大きくとれるため、高さ制限があっても広々とした空間を確保できる他、ロフトや小屋裏収納などを作りやすい利点があるということですね。

建築物研究家

その通りです。化粧野地は、断熱効果を高めたり、空間を広く見せることができるなど、様々なメリットがあるため、近年では多く採用されています。

建築を知りたい

化粧野地について、よく理解できました。ありがとうございました。

化粧野地とは。

化粧野地とは、木造の軒裏に軒天を設けずに、きれいに仕上げた野地板を張ったものです。野地板とは、スレートや瓦などの屋根材の下地材のことで、垂木の上に張られ、その上に防水シートなどを敷いて屋根材を葺きます。

外貼り断熱工法では、野地板をそのまま天井仕上げにすることもありますし、フローリング材が化粧野地に用いられることもあります。化粧野地は30ミリ程度の厚みを持たせると、断熱効果が増します。

外断熱工法の場合、化粧野地を用いて平らな天井をなくすことで、家全体に開放感を持たせることができます。また、室内の高さを大きくとれるため、高さ制限があっても広々とした空間を確保できます。ロフトや小屋裏収納を作りやすいのも化粧野地の利点です。

化粧野地のメリットとデメリット

化粧野地のメリットとデメリット

化粧野地のメリット

化粧野地のメリットは、開放感と高さ制限への対応にあります。外断熱工法の場合、化粧野地を用いて平らな天井をなくすことで、家全体に開放感を持たせることができます。また、室内の高さを大きくとれるため、高さ制限があっても広々とした空間を確保できる他、ロフトや小屋裏収納などを作りやすい利点があります。

化粧野地のデメリット

化粧野地のデメリットは、コストが高いことです。化粧野地は、野地板をきれいに仕上げる必要があるため、通常の外張り断熱よりもコストがかかります。また、化粧野地は断熱効果が低いこともデメリットです。化粧野地は、30ミリ程度の厚みを持たせれば断熱効果が増しますが、通常の外張り断熱よりも断熱効果は劣ります。

化粧野地の施工方法

化粧野地の施工方法

化粧野地の施工方法は、まず垂木の上に野地板を張っていきます。野地板は、厚さや幅、長さなどが決まっているため、あらかじめ必要な大きさに切っておく必要があります。野地板は、垂木に釘で打ち付けて固定していきますが、釘を打つ位置は重要になります。野地板の端や中央部分に釘を打つと、野地板が割れてしまうことがあります。そのため、野地板の端から少し離れた位置に釘を打つようにしましょう。

野地板を張り終えたら、防水シートを敷いていきます。防水シートは、野地板の上に乗せ、垂木にタッカーで固定していきます。防水シートは、野地板の隙間から雨水が染み込むのを防ぐ役割を果たします。

防水シートを敷き終えたら、屋根材を葺いていきます。屋根材の種類はさまざまあり、瓦やスレート、金属屋根などがあります。屋根材は、防水シートの上に専用の釘で打ち付けて固定していきます。

屋根材を葺き終えたら、化粧野地の上はバルコニーなどで使われる耐候性に優れた塗料で塗装します。塗装により化粧野地を保護し、長持ちさせることができます。

化粧野地におすすめの木材の種類

化粧野地におすすめの木材の種類

化粧野地におすすめの木材の種類

化粧野地におすすめの木材は、耐久性と耐候性に優れ、腐りにくい木です。また、塗装やニスを塗っても美しく仕上がる木が適しています。化粧野地に使用されることが多い木材としては、以下のようなものがあります。

・杉比較的安価で入手しやすく、加工しやすい木材です。化粧野地に使用すると、素朴で自然な風合いになります。
・ヒノキ杉よりも高価ですが、耐久性と耐候性に優れています。化粧野地に使用すると、高級感があり、美しい仕上がりになります。
・レッドシダー北米原産の針葉樹で、耐久性と耐候性に優れています。化粧野地に使用すると、独特の赤みがかった色合いが特徴です。
・パインこちらも北米原産の針葉樹です。化粧野地に使用すると、明るい色合いで、ナチュラルな風合いになります。

化粧野地を使用する際の注意点

化粧野地を使用する際の注意点

化粧野地を使用する際の注意点

化粧野地は、木材の質や加工精度が仕上がりに大きな影響を与えます。木材は、乾燥状態の良いものを使用し、歪みや節が少ないものを使用しましょう。加工精度は、野地板同士の隙間を小さく均一にするために、正確な加工が必要です。また、化粧野地は、木材の自然な風合いを生かした仕上げのため、塗装やコーティングなどの仕上げは行いません。そのため、木材の耐久性を高めるために、防腐・防虫処理を行う必要があります。

さらに、化粧野地は、雨や雪などの湿気によるダメージを受けやすいため、防水対策を十分に行う必要があります。野地板と野地板の隙間からの雨水の浸入を防ぐために、防水シートを野地板の上に敷設し、野地板と防水シートの隙間をコーキング材で埋めます。また、野地板の端部は、水切りが効くように加工し、雨水が野地板に直接当たらないようにする必要があります。