「い」

建材と資材について

板内寸法とは? – 建築用語の解説

板内寸法とは、金属板などの板材を折り曲げて箱型にする際、折り曲げた内側の寸法のことです。箱の外寸とは異なり、箱の内側の大きさを表します。箱の内寸は、箱にどれだけの商品や製品を入れることができるかを計算するのに必要な数値です。また、家具などの場合には、内寸と外寸だけでなく、「有効内寸」という実際に物が入れられる高さや幅、奥行きを指した数値を記入することも多いです。 板内寸法は、板材を折り曲げて加工する際に重要となる寸法です。板材を折り曲げることで、箱型や円筒形などの様々な形状を作ることができます。板内寸法を正確に計算することで、 desired shape and size を実現することができるのです。
住宅の部位について

建築用語『入隅』とは?

対語である出隅とは、反対に出っ張った角のことを言います。入隅と出隅は、2つの面が外壁でも内壁でも変わらず、どちらも入隅、出隅と呼ばれます。入隅や出隅を取り入れた設計は、木造の在来工法が対応しやすく、住宅をチェックするためのポイントのひとつにもなります。部屋の角である入隅は、角部分の左右の木材を斜め45度にカットして突き合わせて仕上げます。しかし、そこに不自然な隙間があると、直線にカットした面を垂直にあわせただけという、手間を省いた工事の可能性があるので、施工業者の信頼度を測るためにも注意が必要です。
建築の設計について

建築用語「一般図」とは?

一般図とは、設計全容の理解を容易にするために作成される意匠図における、配置図、平面図、立面図、伏図の総称である。 縮尺は100分の1程度で、平面図、伏図の場合は一枚の図面に1棟ごとの各階の全容を書き込み、断面図、立面図の場合は一枚の図面に正・側・背面の全容を書き込む。 これにより、各構成部材の位置関係、建物の1棟ごとの形状などが理解できる。 また、特定のテーマを持たず、地形や地名、河川や交通路などの情報を描いた地図も一般図であり、国土地理院が発行する地形図も、一般図と言ってよい。 この場合、縮尺は表示する内容により異なる。 一般図は、特定のテーマにそって詳しい情報を盛り込む主題図を作成する際に、その元となる地図にもなる。
住宅の部位について

建築用語「一括前払方式」とは?保証料の支払い方法について

一括前払方式とは、住宅ローンの保証料を全額まとめて最初に支払う方法です。保証料とは、万が一住宅ローンの返済が滞ってしまった場合に、保証する会社に対して支払われる費用です。一括前払方式では、保証会社を利用しないため、ネット銀行からの住宅ローンの借り入れが発生しないことが多いです。一括前払方式のメリットは、毎月保証料を支払う必要がないため、毎月の支払額を軽減できる点です。また、銀行の審査評価が高い場合、一括前払方式のほうが支払総額が安くなる可能性があります。一方で、一括前払方式のデメリットは、保証料を全額まとめて支払う必要があるため、まとまった資金が必要になる点です。また、途中で住宅ローンを借り換える場合、保証料を改めて支払う必要がある場合があります。
その他

インカムゲインの基礎知識

インカムゲインとは、主に投資や資産運用などでの運用益を指す言葉で、株式や不動産の所有によって得られる利益のことである。具体的には、マンションやアパートなどを所有した場合に、得られる家賃収入は「インカムゲイン」となる。家賃収入は、安定した収入であり、長期的に資産を形成することができる。専門家によっては、この「インカムゲイン」こそ、不動産の本来の価値であり、望ましい運用方法であるという見方をする人も多い。
建材と資材について

建築用語『異常硬化』を解説

異常硬化とは、材質の硬化が不十分なため、所定の強度が得られないことを言う。 住宅などの建築現場は工場内部と違い、気温や湿度、日光や風雨などの自然環境の影響を受けやすい。そのため、コンクリートをはじめ、モルタル、左官材、接着材、塗料など、現場で固まらせて建物の一部に成形する材質の物は、外見からは十分硬化しているように見えるが、硬化条件が不十分で所定の強度が得られない状態になることがある。このような状態を異常硬化と総称する。特にコンクリートやモルタルといった水硬性の材料は、異常硬化を起こしやすい。水分の蒸散によって硬化を促進させるため、温度が低すぎたり、高すぎたりすることが原因である。
住宅の部位について

建築用語『家』の意味と使い方

建築用語における「家」という言葉には、主に2つの意味があります。1つは、「家屋」や「住宅」を意味し、もう1つは「家畜や動物のための小屋」を意味します。このうち、「家屋」や「住宅」を意味する「家」について、今回は解説していきます。 「家」と「住宅」は、どちらも人が住むための建物であるという点では共通しています。しかし、その使い方や意味合いには違いがあります。「家」は、一般的に、人が住むための建物全般を指します。一軒家、マンション、アパートなど、人が住むための建物であれば、すべて「家」と言えます。一方、「住宅」は、人が住むための建物の中でも、一定の規模や設備を備えたものを指します。一般的には、一軒家やマンション、アパートなどの集合住宅が「住宅」に含まれます。 「家」と「住宅」の違いは、建築基準法でも定められています。建築基準法では、「家」は、「人が居住する目的で建築される3階以下の建物」と定義されています。一方、「住宅」は、「人が居住する目的で建築される4階以上の建物」と定義されています。このため、一軒家やマンション、アパートなどの一戸建て住宅は「家」に分類され、タワーマンションや高層マンションなどの集合住宅は「住宅」に分類されます。
建築の基礎知識について

建築用語『イメージキャラクター』について

建築用語における「イメージキャラクター」とは、企業や商品を強く印象づけ、アピールするために使用される、人や動植物、物のことです。イメージキャラクターは、その企業や商品の特徴を表現したり、親しみやすさや信頼感を与えるために使用されます。企業や商品を印象付けるため、イメージキャラクターは、その企業や商品の特徴を表現したり、親しみやすさや信頼感を与えるために使用されます。 イメージキャラクターには、さまざまな種類があります。例えば、人気芸能人やタレント、スポーツ選手、アニメや漫画のキャラクター、動物、植物、物などがあります。その企業や商品の特徴やイメージに合ったキャラクターを選択することが大切です。 イメージキャラクターは、企業や商品の広告や宣伝に使用されます。また、イベントや展示会などで使用されることもあります。イメージキャラクターを効果的に使用することで、企業や商品の知名度や好感度を高めることができます。イメージキャラクターは、その企業や商品を印象付けるために重要な役割を果たしています。
建材と資材について

糸目地とは?|メリット・デメリットと施工のポイント

糸目地は、目地を目立たせたくない場合に使われる建築用語であり、糸のように細い目地のことです。通常の目地よりも細くするため、材料が伸縮した場合に受け止める余裕が少なくなり、干渉する可能性が出てくるため、通常の目地よりもひび割れる可能性が高いです。また、物資の熱膨張だけではなく、地震で受ける外力も逃がすことができない可能性があります。材料が干渉してしまうことによって、割れてしまう可能性も出てくるため、景観とあわせて考えると一長一短が出てきます。 糸目地のメリットとしては、目地が目立たないため、すっきりとした印象を与えることができます。また、目地の幅が狭い分、材料を多く使用することができます。
建材と資材について

一文字葺きとは?東京駅の屋根にも使われる葺き方

一文字葺きは、平板の屋根面が水平方向に一直線になるようにする葺き方です。平板葺きの一種で、水上、水下の屋根材に目地がくるが、真ん中になるようにします。金属製の屋根葺きに使われることが多く、一文字瓦と併用することで、軒もすっきりとした仕上がりにまとめることが可能です。トタンが使われていたこともあるが、現在ではスチールやステンレスが多く、アルミ合金やチタンまで使われています。メッキ処理や塗料と組み合わせることで、様々な種類が金属板葺きにできますが、一文字葺きとして一直線に美しく仕上げるためには技術が必要となります。東京駅も一文字葺きになっていますが、復元に際して使われたスレートは45万枚を超えました。
建材と資材について

板目の特徴と注意点

板目とは、板を製材したときに現れる木目の一種です。 木目には、板目、柾目、杢目の3種類があり、このうち板目は、年輪が平行ではなく、山形や不規則な波型の物を言います。これは、丸太の中心からずれて挽くことにより起こり、乾燥や縮小による狂いが生じやすい欠点があるものの、木目の変化や美しさが特徴となっています。柾目は、年輪が平行な木目で、コストは高いが反りや収縮などの狂いがなく、杢目は特に装飾価値が高い紋様のことです。板目は、製材所で板状や柱などを取る四角柱状に製材されるときに、丸太に対して水平に刃を入れて伐りだされたときにできる木目です。伸縮しやすいが幅を広く取ることができるので、もっとも一般的な方法となっています。
建築の基礎知識について

建築用語:入れ子

建築用語の「入れ子」とは、箱や器、家具などで、ある大きさの物の中にそれよりも小さな物を順番に重ねて入れていくことです。わかりやすい例としては、重箱や、ロシアのマトリョーシカなどが代表的な入れ子構造となります。建築のデザインに取り入れられている場合もあり、新しい空間の分割方法としても期待されています。 入れ子は、空間を効率的に利用できるというメリットがあります。例えば、小さな部屋の中に、ベッドとデスク、クローゼットなどをすべて収めることができるような、入れ子構造の家具を使用することができます。また、入れ子は、空間を変化させることもできます。例えば、入れ子構造の壁を使用することで、狭い部屋を広く見せることもできます。
建築の設備について

一次エネルギー消費量を知ることで、低炭素な住まいへ

一次エネルギー消費量とは、住宅で使われている設備機器のエネルギーを熱量に換算した値のことです。冷暖房だけではなく、換気や給湯、照明なども含めた合計の値を、一次エネルギー消費量と呼びます。エネルギー消費ということでは、太陽光発電やエコキュートといった省エネ効果は、一次エネルギー消費量から引きます。これは省エネの効果を評価対象とするためです。 床面積に応じて設定された標準値で計算をしていくのは、床面積や居住人数、部屋数といった要因に影響を受けるため、標準値を利用するからです。評価の方法としては、平成25年省エネルギー基準に準拠した、算定・判断の方法及び解説で確認できます。
住宅の部位について

囲炉裏の歴史と魅力

囲炉裏とは、暖房や炊事のために室内の床面に設けられる炉のことである。 囲炉裏は、古くから日本家屋の居間に良く設けられていた。床面を正方形あるいは長方形に掘り下げた形で作られ、その中で灰を入れた中で炭や薪を燃やす。この際、コンクリートブロックやレンガを配し、鉄板をはめ込むことによって家屋と炉部分を分け、引火を防いでいる。近年、スローライフへの回帰志向から、再び家屋に囲炉裏を設置しようとする人々が増加している。
建材と資材について

鋳物ホーローの魅力と特徴

鋳物ホーローとは、金属の鋳型を使い作られている鋳物のこと。主に浴室で使われており、高温にして溶かした金属を流しいれて作られます。その表面にはガラス質の粉を高温で焼きつけています。 鋳物ホーローは強靭な作であり、独特の滑らかさと輝きを持っています。FRPよりもはるかに高い強度を持ち、アクリルよりも強度があります。鉄を使っているために、鋳物ホーローは耐衝撃性にも高い性能を発揮し、長期間にわたって使用できるのです。 鋳物ホーローは変形もしにくく、耐薬品性も釉薬によって発揮するため、変色やざらつきも少なくできます。熱伝導率が高いことも特徴であり、浴槽に使用すると全体が温まることで浴室も温めやすいのです。汚れもつきにくいことから、清潔な環境を保つことができます。
住宅の部位について

インナーテラスの魅力と設置時の注意点

インナーテラスとは、家の中や半屋外にあるテラスのことです。通常のテラスは、建物の外に一段高く作られたスペースを指しますが、インナーテラスは、住宅の外壁より内側に作られ、壁や屋根などの囲いがあることが特徴です。インナーテラスは、テラスでありながら、屋内のような雰囲気があり、外からの視線を遮ることができるため、プライベートな空間として楽しむことができます。また、インナーテラスは、外と内の境界線となる場所であり、屋内から外へとつながる空間として、開放感や広がりを感じさせてくれます。 インナーテラスは、主に、住宅の1階部分に作られますが、2階や3階に作られることもあります。インナーテラスの面積は、住宅の大きさや敷地条件によって異なりますが、一般的には、数平方メートルから数十平方メートル程度です。インナーテラスの形状は、長方形、正方形、円形など、さまざまです。インナーテラスの床材は、タイル、石材、コンクリートなど、さまざまな素材を使用することができます。インナーテラスの壁面は、ガラス張り、木張り、コンクリート打ち放しなど、さまざまな仕上げにすることができます。インナーテラスの屋根は、透明なガラス、ポリカーボネート板、木製のルーバーなど、さまざまな素材を使用することができます。
建材と資材について

一文字瓦:軒先をすっきりさせる美しい瓦

一文字瓦(「一文字瓦」とは、軒先側の下端が一直線に並ぶように作られた瓦のこと。前垂れ下端が直線になるように作られている軒先瓦だ。一文字瓦は、一文字唐草と呼ばれることも。直線にそろえるということは、微妙な調整が必要となり、高い技術が要求される。)』とは、軒先側の下端が一直線に並ぶように作られた瓦のことです。前垂れ下端が直線になるように作られている軒先瓦であり、一文字唐草と呼ばれることもあります。直線にそろえるためには、微妙な調整が必要となり、高い技術が要求されます。
住宅の部位について

生垣とは?その役割や種類を解説

生垣とは、敷地の周りに屏のかわりに植物を使った物のことです。常緑樹の低木を並べたりすることで、垣根にしています。季節の花を付けるものを選ぶことで、色も楽しむことができます。高木を植えれば、火事のときなどに、延焼を防ぐための盾とするメリットをもたらします。植物のため、日々成長し、刈込や散水、追肥といったことも管理していかなければなりません。生垣の密度を上げることによって、プライバシー保護にも役立ちます。地方では、土地に余裕があることから、比較的背の低い生垣が用いられますが、都市部では土地が狭くなり、密度も高くなることから背が高くなる傾向があります。生垣は、概念的な境界線を物理的に遮断したものとも言えます。
建材と資材について

インチ – 建築で使われる長さの単位

インチとは、ヤード・ポンド法における長さの単位であり、その記号は「in」です。1インチは25.4ミリメートルに等しく、1国際フィート(304.8ミリメートル)の12分の1、1ヤード(914.4ミリメートル)の36分の1です。インチは輸入木材、自転車、自動車用タイヤ、網戸のメッシュ、チェーンなどで幅広く使用されています。 インチはかつて、国や時代によって異なる値でしたが、現在はインチといえば25.4ミリメートルの国際インチを指します。これは、アメリカ合衆国、イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの6か国が1958年に締結し、1959年7月1日に発行したヤードの定義に基づいています。
建築の設計について

イタリアモダンを理解しよう!

イタリアモダンの特徴は、シンプルな形状で鮮やかなビビットカラーを使ったデザインスタイルであること。新素材を中心としており、無駄のないデザインを目指す。イタリアモダンは、20世紀中ごろに誕生したと言われており、まだ新しいデザインスタイルだ。スタイリッシュな印象を与えるとともに、現代的に機能の追求もするという優れた点を持っているところが特徴。シンプルなインテリアにすることを目指すが、コントラストははっきりとしており、メリハリが強い。装飾を少なくすることからも、クールな印象を強めることができる。その反面として、ナチュラルな印象は確実に失ってしまうため、自然な風合いや素朴といった感じは出てこない。
住宅の部位について

イージーチェアとは?

イージーチェアとは、体をゆったりと沈ませくつろげるように、背もたれに角度をつけて幅広の座面を設け、ひじ掛けを付けた一人掛けの椅子のことです。別名「安楽椅子」や「休憩椅子」とも呼ばれています。 イージーチェアは、主にリビングやサンデッキなどのくつろぐためのスペースに置かれ、座り心地を重視した設計になっています。素材は様々ですが、木製や籐製など、自然のぬくもりを感じられるものが多く見られます。 アームチェアと比較すると、座面がゆったりと広く設計されていることが特徴です。また、使用する場所や用途によって呼び方が使い分けられることが多く、「イージーチェア」という名称は、リラックスして過ごすのに適していることから付けられました。
建築の基礎知識について

インテリアデコレーションってどんなもの?

インテリアデコレーションとは、室内装飾の中で、趣味や伝統を踏まえて作られた様式のことを言います。インテリアデコレーションを行う人のことをインテリアデコレーターと呼びます。インテリアデコレーションは、様々なインテリアエレメントの中から選定していくことになりますが、総合的にとらえて演出することで成立すると言えるでしょう。 インテリアデコレーターは、専門職であり、欧米では特に定着している職業のひとつです。しかし、日本では、インテリアデコレーションの技術ということ自体が認知されにくい部分であり、民間で基準化する制度があるにとどまっています。個人レベルのライフスタイルに合ったインテリアデコレーションが存在する以上、理解したうえで行なっていかなければなりません
建材と資材について

市松模様とは

江戸時代から伝わる伝統的な模様として知られる市松模様は、正方形の連続模様で、黒または紺と白で構成されるデザインのことです。明暗を交互に配することによって、はっきりとした印象を与える模様です。 市松模様の起源は、江戸中期に歌舞伎役者であった佐野川市松がこの模様を使った袴をはいていたのがきっかけであると考えられています。それまでは石畳と呼ばれていたこの模様は、市松がはいた袴によって広まり、市松模様と呼ばれるようになりました。 現在では、黒と紺、白という組み合わせ以外でも市松模様と呼ばれるようになりました。古代より織模様として存在しており、石畳や霰と呼ばれて使われていたことから、江戸時代より前に存在していた物は、市松模様ではなく石畳文様と呼ばれることが多いです。
建築の基礎知識について

位置決めとは?建築用語の基礎知識

位置決めとは、部材や部品を取り付ける位置を割り出し、その位置を物の表面に表し示すことです。また、正確な位置に部品を取り付けたり穴をあけたりするために、窪みや突起を設けて位置がずれないようにすることや、作動する機械や部品の動きを回転軸やレールなどで、定められた正しい向きや位置にセットすることを言うこともあります。つまり、ある物の固定基準の位置を決め、別の物を固定基準にあわせて、精度よく位置関係を保つことと言えるでしょう。位置決めをするためには、基準面に押し当てて面と面で決めたり、位置決めピンを使用して決めたりと、いろいろな方法があるので、作業の特徴から効率的な位置決め方法を選ぶことが大切です。