いぶし瓦ってどんな瓦?

いぶし瓦ってどんな瓦?

建築物研究家

建築用語『いぶし瓦』とは、屋根に使われる瓦の一種です。陶器瓦と同じく粘土を使って成型し焼き上げて乾燥させるのですが、焼成過程に特徴があり、炭化水素ガスでいぶすことによって銀色の炭素膜を付けるのが特徴です。

建築を知りたい

いぶし瓦は、染地瓦のひとつで、独特の風合いを持つため、和風建築物には欠かせないですね。

建築物研究家

そうですね。いぶし瓦は、にぶく光を反射させるツヤ感が魅力的な瓦です。また、いぶす過程において低温で焼成されるため、ゆがみが少なく、様々な細工をしてもしっかりと残ります。

建築を知りたい

なるほど。いぶし瓦は、和風建築物に欠かせない瓦なんですね。勉強になりました。

いぶし瓦とは。

いぶし瓦とは、屋根に使われる瓦の一種です。粘土を成型して焼き上げ、乾燥させます。特徴的なのは焼成過程で、炭化水素ガスで燻して銀色の炭素膜を作ることです。染地瓦のひとつで、独特の風合いがあり、和風建築物には欠かせません。にぶく光を反射させるツヤ感が魅力的な瓦です。燻すことで低温で焼成されるため、ゆがみが少なく、様々な細工をしてもしっかりと残ります。これまでは、いぶし瓦と言うと凍結しやすいことで知られ、割れやすい物と考えられていましたが、かなり改善され、寒冷地でも十分に使用できるようになりました。

いぶし瓦とは?

いぶし瓦とは?

いぶし瓦とは、瓦の一種であり、陶器瓦と同じく粘土を使用し成型してから焼き上げて乾燥させる。しかし、焼成の過程に特徴があり、炭化水素ガスでいぶすことによって、銀色の炭素膜を付ける。染地瓦の一種であり、独特の風合いを持つことから、和風建築物には欠かせない。いぶし瓦は、釉薬をかけない瓦で、焼成温度やいぶし方によって、黒色や灰色、銀色など、さまざまな色合いを出すことができる。また、いぶし瓦は、耐火性や防水性に優れているため、屋根材として広く使用されている。

いぶし瓦の特徴

いぶし瓦の特徴

いぶし瓦は、瓦の一種で、独特の風合いを持つため、和風建築物には欠かせない。陶器瓦と同じく粘土を使って成型し焼き上げるが、焼成過程に特徴があり、炭化水素ガスでいぶすことによって銀色の炭素膜を付ける。この炭素膜が、独特の風合いを生み出す。

いぶし瓦の特徴は、銀色の炭素膜が、にぶく光を反射させるツヤ感である。また、いぶし瓦は、低温で焼成されるため、ゆがみが少なく、様々な細工をしてもしっかりと残る。

いぶし瓦に使われる粘土

いぶし瓦に使われる粘土

いぶし瓦の製造には、粘土が使用されます。粘土は、風化や熱水変成を受けた岩石が細かく砕かれてできた土壌で、主にケイ酸アルミニウムを主成分とする鉱物で構成されています。いぶし瓦の粘土には、主に酸化鉄を多く含む赤土が使用されます。

赤土は、粘土の中でも硬度が高く、水に溶けにくいため、瓦の材料として適しています。また、酸化鉄を多く含むため、いぶすことで銀色の炭素膜が付きやすく、独特の風合いが出やすくなります。

いぶし瓦に使われる粘土は、瓦の産地によって異なります。例えば、愛知県瀬戸市の瀬戸粘土は、鉄分を多く含み、いぶすことで美しい銀色に変化します。また、滋賀県甲賀市の信楽粘土は、粘り強く、いぶしても割れにくいのが特徴です。

いぶし瓦の焼き方

いぶし瓦の焼き方

いぶし瓦の焼き方は、陶器瓦の焼き方と基本的には同じです。粘土を使って成型し、焼き上げて乾燥させます。しかし、焼き成過程に特徴があり、炭化水素ガスでいぶすことによって銀色の炭素膜を付けます。これにより、独特の風合いを持つ瓦となります。いぶし瓦は、和風建築物には欠かせない瓦で、にぶく光を反射させるツヤ感が魅力です。

いぶし瓦は、低温で焼成されるため、ゆがみが少なく、様々な細工をしてもしっかりと残ります。これまでのいぶし瓦は、凍結しやすいことで知られ、割れやすい物と考えられていましたが、現在はかなり改善され、寒冷地でも十分に使用できるようになりました。

いぶし瓦の様々な細工

いぶし瓦の様々な細工

いぶし瓦の様々な細工

いぶし瓦は、独特の風合いを持つため、和風建築物には欠かせない。また、耐火性や耐久性に優れているため、長期にわたって使用することができる。いぶし瓦は、様々な細工を施すことができるため、個性的な屋根を演出することが可能である。

いぶし瓦の細工としては、鬼瓦、棟瓦、軒瓦などがある。鬼瓦は、屋根の両端に取り付けられる装飾瓦で、魔除けや火除けの意味がある。棟瓦は、屋根の頂点に取り付けられる瓦で、屋根の強度を保つ役割がある。軒瓦は、屋根の端に取り付けられる瓦で、雨水の流れを調整する役割がある。

いぶし瓦の細工は、職人によって一つひとつ手作業で作られている。熟練の職人は、瓦の性質を熟知しており、様々な細工を施すことができる。いぶし瓦の細工は、和風建築物の美しさを引き立てる重要な要素である。