建築用語『建ぺい率』

建築用語『建ぺい率』

建ぺい率制度の目的

建ぺい率制度の目的は、敷地内に適度な範囲の空地を確保することにより、日照・通風の確保、及び延焼の防止を図ることである。

都市計画区域、及び準都市計画区域内においては、用途地域の種別や建築物の構造等により、原則として指定された建ぺい率を上回る建物を建てることはできない。

なお、近隣商業地域と商業地域で防火地域内にある耐火建築物や、特定行政庁が指定する角地等については、一定の割合で建ぺい率の割合が緩和されることもある。

建ぺい率の緩和

建ぺい率の緩和とは、指定された「建ぺい率」よりも高い建物を建てることを許可する制度のことです。建ぺい率は都市計画区域、及び準都市計画区域内においては、用途地域の種別や建築物の構造等により、原則として指定された「建ぺい率」を上回る建物を建てることはできません。しかし、近隣商業地域と商業地域で防火地域内にある耐火建築物や、特定行政庁が指定する角地等については、一定の割合で「建ぺい率」の割合が緩和されることもあります。

建ぺい率の緩和が認められる理由は、その場所の特殊性や公共の利益を考慮するためです。例えば、角地の場合、道路に面する部分が多いため、建ぺい率を緩和することで、より多くの建物を建てることができます。また、耐火建築物の場合、火災に強い構造となっているため、建ぺい率を緩和することで、より多くの建物を建てることができます。

建ぺい率の緩和は建築物の規模や用途、周辺の環境などの要因を考慮して認められるため、建ぺい率の緩和を申請する場合は、これらの要因を考慮したうえで、適切な申請書を作成する必要があります。

建ぺい率と容積率

建ぺい率とは、建築物の建築面積が敷地面積に占める割合のことです。例えば、敷地面積が100平方メートルで、その敷地にある住宅の建築面積が50平方メートルならば、この住宅の建ぺい率は50%ということになります。建ぺい率の目的は、敷地内に一定面積の空地を確保することにより、日照・通風の確保、及び延焼の防止を図ることです。

容積率とは、建築物の延べ面積が敷地面積に占める割合のことです。延べ面積とは、各階部分の床面積をすべて足した面積のことです。容積率は、建ぺい率よりも敷地面積に対する制限が厳しいのが一般的です。容積率の目的は、敷地内に適度な空地を確保することにより、日照・通風の確保、及び延焼の防止を図ることです。

建ぺい率の計算方法

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことです。敷地面積とは、その土地の登記簿謄本に記載されている面積であり、建築面積とは、その土地に建てられた建物の床面積のことです。例えば、敷地面積が100㎡で、その敷地上にある住宅の建築面積が50㎡ならば、この住宅の建ぺい率は50％となります。

建ぺい率制度の目的は、敷地内に適度な範囲の空地を確保することにより、日照・通風の確保、及び延焼の防止を図ることです。建築基準法では、都市計画区域、及び準都市計画区域内においては、用途地域の種別や建築物の構造等により、原則として指定された「建ぺい率」を上回る建物を建てることはできません。

なお、近隣商業地域と商業地域で防火地域内にある耐火建築物や、特定行政庁が指定する角地等については、一定の割合で「建ぺい率」の割合が緩和されることもあります。