べた基礎とは?その特徴やメリット・デメリットをご紹介

べた基礎とは?その特徴やメリット・デメリットをご紹介

建築物研究家

べた基礎とは、建物の底面積全体が板状の基礎のことです。基礎の立ち上がりだけでなく、底板一面が鉄筋コンクリートになっているのが特徴です。家の荷重を底板全体で受け止めて面で支えています。

建築を知りたい

べた基礎は、地面からの湿気を防ぐことができ、白アリの侵入を防ぐ効果も期待できるとのことですね。

建築物研究家

その通りです。べた基礎は布基礎と比べて、鉄筋とコンクリートの量は増えますが、コンクリートの打設の回数は少なくて済みます。

建築を知りたい

べた基礎は、近年の木造住宅では多く使われている基礎工法なんですね。勉強になりました。

べた基礎とは。

べた基礎とは、建物の底面積全体が板状の基礎のこと。ラフト基礎やマット基礎とも呼ばれる。基礎の立ち上がりだけでなく、底板一面が鉄筋コンクリートになっているのが特徴。家の荷重を底板全体で受け止めて面で支えている。地面をコンクリートで覆うため、地面からの湿気を防ぎ、シロアリの侵入を防ぐ効果も期待できる。近年では木造住宅でよく使われるようになった。べた基礎の一般的な数値は、底板の厚さは150mm以上、立ち上りの幅は120mm以上、立ち上りの高さは地面から400mm以上となる。べた基礎は布基礎と比べて、鉄筋とコンクリートの量は増えるが、コンクリートの打設の回数は少ない。

べた基礎の特徴

べた基礎の特徴

ベタ基礎の特徴は、地面をコンクリートで覆うため、地面からの湿気を防ぐことができ、白アリの侵入を防ぐ効果も期待できる点です。また、近年の木造住宅ではベタ基礎が使われることが多くなりました。ベタ基礎の一般的な数値は、底板の厚さは150mm以上で、立ち上りの幅は120mm以上、立ち上りの高さが地面から400mm以上となります。ベタ基礎は布基礎と比べて、鉄筋とコンクリートの量は増えるが、コンクリートの打設の回数が少ないという特徴があります。

べた基礎のメリット

べた基礎のメリット

べた基礎は、建物全体をコンクリートの板状で支える基礎形式であり、布基礎よりも強度が高いことが特徴です。布基礎では、土台となるコンクリートの帯状の基礎が地中に埋め込まれており、柱の下のみに設置されます。一方、べた基礎は、建物全体の底面積を覆うコンクリートの板状の基礎であり、建物の荷重を全体で支える構造となっています。このため、べた基礎は布基礎よりも強度が高く、地盤が軟弱な場合や不同沈下しやすい場合でも、建物の安定性を確保することができます。また、べた基礎はコンクリートで地表を覆うため、地面からの湿気を防ぐことができ、白アリの侵入を防ぐ効果もあります。さらに、べた基礎は断熱性能にも優れており、冷暖房の効率を高めることができます。

べた基礎のデメリット

べた基礎のデメリット

べた基礎は耐震性が高く、地面からの湿気や白アリの侵入を防ぐ効果があるため、近年の木造住宅では主流となっていますが、一方でデメリットもあります。

最大のデメリットは、布基礎に比べて鉄筋とコンクリートの量が多くなるため、コストが高くなることです。また、コンクリートの打設面積が大きいため、工期が長くなるというデメリットもあります。

また、べた基礎は底面積が大きくなるため、建物の重量が大きくなります。そのため、地盤の弱い土地では、地盤沈下が起こりやすくなります。

べた基礎の施工方法

べた基礎の施工方法

べた基礎の施工方法は、大きく分けて次の3つのステップがあります。

1. -地盤の調査と整地-
地盤の調査は、べた基礎の施工の前に行う必要があります。地盤の調査では、地盤の支持力や地盤の強度を調査します。地盤の調査の結果、地盤が軟弱だったり、地盤の強度が低かったりする場合には、地盤改良工事が必要になります。地盤改良工事には、地盤を固めるためのセメントミルクを地盤に注入するセメントミルク注入工法、地盤を締め固めるための砂を地盤に注入する砂の注入工法などがあります。

2. -コンクリートの打設-
コンクリートの打設は、地盤の調査と整地が完了したら行います。コンクリートの打設は、コンクリートミキサー車でコンクリートを現場に運搬して、コンクリートポンプ車でコンクリートを基礎の底板に流し込みます。コンクリートの打設は、コンクリートが固まるまで養生して完成となります。

3. -立ち上がりの施工-
立ち上がりの施工は、コンクリートの打設が完了したら行います。立ち上がりは、基礎の底板から立ち上がる部分のことです。立ち上がりの施工は、型枠を組み、型枠の中に鉄筋を組んで、コンクリートを流し込みます。コンクリートの打設は、コンクリートが固まるまで養生して完成となります。

べた基礎の価格

べた基礎の価格

ベタ基礎の価格

べた基礎の価格は、底板の厚さ、立ち上りの幅、立ち上りの高さ、鉄筋の量、コンクリートの量など、さまざまな要素によって決まります。一般的に、ベタ基礎の価格は、坪あたり5万円~8万円程度です。例えば、30坪の家にベタ基礎を施工する場合、ベタ基礎の価格は150万円~240万円程度になります。

ベタ基礎の価格を左右する要素として、まずは底板の厚さがあります。底板の厚さは150mm以上が一般的ですが、地盤の状況や建物の重量によって、底板の厚さは異なります。底板の厚さが厚くなるほど、ベタ基礎の価格は高くなります。

また、立ち上りの幅と立ち上りの高さも、ベタ基礎の価格に影響を与えます。立ち上りの幅と立ち上りの高さは120mm以上が一般的ですが、地盤の状況や建物の重量によって、立ち上りの幅と立ち上りの高さは異なります。立ち上りの幅と立ち上りの高さが広くなるほど、ベタ基礎の価格は高くなります。

さらに、鉄筋の量とコンクリートの量も、ベタ基礎の価格に影響を与えます。鉄筋の量とコンクリートの量は建物の重量によって決まります。建物の重量が重いほど、鉄筋の量とコンクリートの量が多くなり、ベタ基礎の価格は高くなります。