建築用語『補色』とは?
建築物研究家
補色とは、色相環上で反対色になる色のことです。補色を混色すると、光の場合には白色に、絵の具などでは灰色や黒になります。
建築を知りたい
反対色とは、色相環上で180度離れた色のことですね。例えば、赤と緑、青とオレンジ、黄と紫などです。
建築物研究家
そうです。補色は、反対色を混色することでできる色です。補色同士を混ぜると、彩度の高いもの同士の場合には互いに強調し合う効果があります。
建築を知りたい
なるほど。補色は、反対色を混色することでできる色で、彩度の高いもの同士の場合には互いに強調し合う効果があるんですね。わかりました。
補色とは。
補色とは、色相環上で反対の位置にある色のことです。補色を混ぜると、光の場合は白色に、絵の具の場合は灰色や黒になります。補色は、余色や反対色と呼ばれることもあります。
補色には、物理補色と心理補色の2種類があります。物理補色は、マンセル表色系やオスワルト表色系の色相環上で対向する色です。心理補色は、ある色の残像として現れる色のことです。例えば、赤をしばらく見ていたあとに白い紙などを見ると、青緑色の残像が見えることがあります。この残像が心理補色です。
一般に、同じ色でも物理補色と心理補色は一致しません。配色の際に補色同士を隣に配置すると、彩度の高いもの同士の場合には互いに強調し合う効果がありますが、彩度と明度が低い場合にはその効果が薄れます。
補色とは?
補色とは、色相環上で反対色になる色のことです。色相環とは、色を円状に配置したもので、色の関係性を表しています。補色は、色相環上で180度反対の位置にある色であり、互いに補完し合う関係にあります。例えば、赤と緑、青とオレンジ、黄と紫などが補色です。
補色を混色すると、光の場合には白色に、絵の具などでは灰色や黒になります。これは、補色が互いの色を打ち消し合うためです。この効果は、絵画やデザインの分野で、色の調和やコントラストを演出するために利用されています。
また、補色には心理的な効果もあります。例えば、赤と緑の補色は、興奮と鎮静という相反する効果を併せ持っています。このため、赤と緑を組み合わせたデザインは、注意を引き付けたり、緊張感を高めたりする効果があります。
補色の効果
補色の効果とは、補色の組み合わせが互いに引き立て合って、より鮮やかで印象的な配色になることです。これは、補色の組み合わせが、光の三原色である赤、緑、青のすべてを混ぜた場合に得られる白色に最も近いものであるためです。
補色の組み合わせを隣に配置すると、彩度の高いもの同士の場合には互いに強調し合う効果があります。例えば、赤と緑、青とオレンジ、黄と紫の組み合わせなどは、とても鮮やかな配色になります。一方、彩度と明度が低い場合にはその効果が薄れます。
補色の組み合わせは、コントラストを強調したい場合や、視覚的なインパクトを与えたい場合などに効果的です。また、補色の組み合わせは、色の調和を図る場合にも使用されます。補色は、反対色であるため、互いに打ち消し合う効果があり、落ち着いた配色にすることができます。
補色の使い方
補色の使い方
補色は、互いに強調し合う効果があるため、配色デザインに重要な役割を果たします。特に、彩度の高い補色を隣り合わせに配置すると、互いに強調し合い、鮮やかで印象的な配色になります。
また、彩度と明度が低い補色を隣り合わせに配置すると、その効果が薄れますが、落ち着いた雰囲気の配色になります。
補色は、さまざまなデザインに使用することができます。例えば、ポスターやチラシのデザイン、ウェブサイトのデザイン、商品のパッケージデザインなどです。また、インテリアデザインやファッションデザインでも、補色は頻繁に使用されます。
補色は、色相環上で反対側に位置する色のことです。例えば、赤と緑、青とオレンジ、黄色と紫などが補色です。補色は、混色すると白色や灰色、黒になります。
補色を使う際の注意点
補色同士を組み合わせる際は、彩度や明度の関係に注意しましょう。 彩度の高い補色同士を組み合わせると、お互いが強調され、鮮やかな印象になりますが、彩度と明度が低い補色同士を組み合わせると、その効果は薄れます。 また、補色同士を隣に配置すると、視覚効果で両方の色がより鮮やかに見えることがあります。 これは、補色同士が互いに引き立て合い、よりコントラストが強くなるためです。 ただし、補色同士を組み合わせる際は、面積のバランスにも注意しましょう。 補色同士は、面積が同じだとお互いを打ち消し合い、彩度が落ちてしまうことがあります。 補色同士を組み合わせる際は、どちらかの色を面積を小さくしてアクセントとして使うようにしましょう。
補色を使った建築事例
補色とは、色相環上で反対色になる色のこと。配色の際に補色同士を隣に配置すると、彩度の高いもの同士の場合には互いに強調し合う効果がある一方、彩度と明度が低い場合にはその効果が薄れる。建築においてもこの補色の効果を活用した例は数多く見られる。
例えば、イタリアのミラノにある「ダンテの瞑想」というモニュメントは、緑色の芝生と黄色の花が補色関係になっており、互いの色を引き立て合っている。また、オーストラリアのシドニーにある「オペラハウス」は、白い帆のような屋根と青い海とのコントラストが美しく、補色の効果を存分に生かした建築物となっている。