建築用語『塩基性クロム酸鉛錆止めペイント』について

建築用語『塩基性クロム酸鉛錆止めペイント』について

建築物研究家

『塩基性クロム酸鉛錆止めペイント』とは、どのような塗料ですか?

建築を知りたい

錆(さび)止め塗料の一種で、クロム酸イオンの効果により鉄の表面を不導体化し、塩基性顔料で鉛石鹸生成によって緻密な塗膜を形成し、優れた防蝕(ぼうしょく)効果を発揮する防錆塗料です。

建築物研究家

なるほど。では、この塗料にはどのような種類があるのですか?

建築を知りたい

JISK5624では1種、2種にわけて規定しています。1種はボイル油をビヒクルとした物、2種はフタル酸樹脂ワニスをビヒクルとした物です。

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントとは。

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントとは、鉄の表面を不導体化し、優れた防蝕効果を発揮する錆止め塗料の一種です。クロム酸イオンの効果と、塩基性顔料による鉛石鹸の生成によって、緻密な塗膜を形成します。JISK5624では、1種と2種の2種類に分類されており、1種はボイル油を、2種はフタル酸樹脂ワニスをビヒクルとしています。乾燥が早く、錆止め性能にも優れていることから、車両用プライマーなどに多く使用されてきました。

しかし、このペイントは、鉛やクロム化合物が人体に与える影響が問題視され、使用自粛が進んでいます。2008年のJIS改定で廃止され、現在残っている規格についても、将来の廃止が検討されています。

『塩基性クロム酸鉛錆止めペイント』とは

『塩基性クロム酸鉛錆止めペイント』とは

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントとは、錆止め塗料の一種です。クロム酸イオンの効果により鉄の表面を不導体化し、塩基性顔料で鉛石鹸生成によって緻密な塗膜を形成し、優れた防蝕効果を発揮する防錆塗料です。JISK5624では1種、2種にわけて規定しています。1種はボイル油をビヒクルとしたもの、2種はフタル酸樹脂ワニスをビヒクルとしたものです。乾燥が早く、錆止め性能も優れていることから、車両用プライマーなどに使用されました。しかし、鉛、クロム化合物の人体に与える影響が問題視され、使用自粛が進んでいます。このペイントは2008年のJIS改定で廃止されました。また、現在残っている規格についても、将来の廃止が検討されています。

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントの特徴

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントの特徴

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントの特徴は、以下の通りである。

  • 耐久性と耐腐食性に優れている。クロム酸イオンが鉄の表面を不導体化し、塩基性顔料による鉛石鹸の生成により緻密な塗膜を形成することで、優れた防錆効果を発揮する。
  • 乾燥が早い。これは、ボイル油またはフタル酸樹脂ワニスをビヒクルとして使用しているためである。
  • 鉛とクロム化合物を含んでいる。このため、人体や環境に悪影響を及ぼす可能性がある。

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントの問題点

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントの問題点

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントは、乾燥が早く、錆止め性能も優れていることから、車両用プライマーなどに使用されてきました。 しかし、鉛、クロム化合物が人体に与える影響が問題視され、使用自粛が進んでいます。鉛は、神経や腎臓に障害を引き起こす可能性があり、クロムは、発がん性物質として知られています。 また、塩基性クロム酸鉛錆止めペイントは、廃棄物として処理する際にも、有害物質として扱われるため、処分費用が高額になるという問題点もあります。 このような理由から、塩基性クロム酸鉛錆止めペイントは、現在ではほとんど使用されていません。

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントの廃止

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントの廃止

塩基性クロム酸鉛錆止めペイントは、錆止め塗料の一種として、かつて広く使用されていましたが、鉛、クロム化合物の人体に与える影響が問題視され、使用自粛が進んでいます。そして、2008年のJIS改定で廃止されました。

また、現在残っている規格についても、将来の廃止が検討されています。これにより、塩基性クロム酸鉛錆止めペイントの使用はさらに制限され、最終的には禁止される可能性があります。