建築用語『甲種構造材』について

建築用語『甲種構造材』について

建築物研究家

今日は、建築用語の『甲種構造材』について学習します。まず、甲種構造材とはどのような材か知っていますか?

建築を知りたい

甲種構造材は、目視等級製材の一種で、主に高い曲げ性能を必要とする部分に使用される製材です。

建築物研究家

その通りです。甲種構造材は土台や大引、根太、梁、母屋などの水平材に使用されることが多いですね。目視等級製材の等級には、もう一つ乙種構造材があります。こちらは、主に圧縮性能を必要とする部分に使用される製材です。

建築を知りたい

わかりました。甲種構造材は、主に高い曲げ性能を必要とする部分に使用される製材で、乙種構造材は、主に圧縮性能を必要とする部分に使用される製材ですね。

甲種構造材とは。

* 甲種構造材とは、目視で節や丸身などの材の欠点を測定し、等級区分した製材の一種です。
* 甲種構造材は、主に高い曲げ性能を必要とする部分に使用される製材で、土台、大引、根太、梁、母屋などの水平材に多く用いられます。
* 甲種構造材は、主に圧縮性能を必要とする部分に使用される乙種構造材とは異なり、スギ、ヒノキ、マツなどの針葉樹構造材に分類されます。
* 甲種構造材はさらに、木口の短辺が36ミリ未満の構造材Iと、木口の短辺が36ミリ以上かつ長辺が90ミリ以上の構造材IIに分類されます。

目視等級製材とは?

目視等級製材とは?

目視等級製材とは、節や丸身などの材の欠点を目視により測定し、等級区分した製材のことです。目視等級製材は、JAS規格(日本農林規格)によって等級が定められており、甲種構造材と乙種構造材の2種類があります。

甲種構造材は、横使い用途(曲げ性能を必要とする部分)で使用されることが多く、土台や大引、根太、梁、母屋などの水平材に使用されます。乙種構造材は、縦使い用途(圧縮性能を必要とする部分)で使用されることが多く、柱や小屋束などの垂直材に使用されます。

甲種構造材は、スギやヒノキ、マツなどの針葉樹構造材が分類されます。さらに、甲種構造材は構造材Iと構造材IIに分類されます。構造材Iは木口の短辺が36ミリ未満の材、構造材IIは木口の短辺が36ミリ以上かつ長辺が90ミリ以上の物です。

甲種構造材と乙種構造材の違い

甲種構造材と乙種構造材の違い

甲種構造材と乙種構造材は、それぞれ異なる用途で使用されるために、さまざまな違いがあります。 まず、甲種構造材は横使い用途で、主に高い曲げ性能を必要とする部分に使用されます。一方、乙種構造材は、主に圧縮性能を必要とする部分に使用されます。また、甲種構造材はスギやヒノキ、マツなどの針葉樹構造材が分類されますが、乙種構造材は広葉樹を原材料としていることが多いです。さらに甲種構造材には構造材Iと構造材IIの2つの種類があり、構造材Iは木口の短辺が36ミリ未満の材、構造材IIは木口の短辺が36ミリ以上かつ長辺が90ミリ以上の物であるという違いがあります。

甲種構造材の等級分類

甲種構造材の等級分類

甲種構造材の等級分類

甲種構造材は、強度や寸法によってさらに等級区分されています。等級区分は、構造計算や設計に役立ちます。甲種構造材には、構造材Iと構造材IIの2つの等級があります。

構造材Iは、木口の短辺が36ミリ未満の材です。梁や桁などの曲げ部材に使用されることが多いです。

構造材IIは、木口の短辺が36ミリ以上かつ長辺が90ミリ以上の物です。土台や柱などの圧縮部材に使用されることが多いです。また、甲種構造材の等級は、目視等級製材の等級区分と同じです。甲種構造材Iは、目視等級製材の甲種構造材に相当し、甲種構造材IIは、目視等級製材の乙種構造材に相当します。

甲種構造材の種類

甲種構造材の種類

甲種構造材は、構造材Iと構造材IIの2種類に分類されます。 構造材Iは、木口の短辺が36ミリ未満の材です。このため、主に土台や大引、根太、梁、母屋などの水平材に使用されます。一方、構造材IIは、木口の短辺が36ミリ以上かつ長辺が90ミリ以上のものです。こちらの材は、主に柱や小屋束などの垂直材に使用されます。また、甲種構造材はスギやヒノキ、マツなどの針葉樹構造材が分類されます。