建築用語『含水率』のすべて

建築用語『含水率』のすべて

建築物研究家

「含水率」とは、木材など、材料が含む水分量を計算して表したもので、水分を含んでいるときの質量と、そのものの重さ(全乾重量)をもとにした比を、百分率で表した数値のことです。

建築を知りたい

含水率には重量基準と体積基準の2種類があるということですが、一般的に含水率と呼ぶ場合は、どちらのことを指すんですか?

建築物研究家

一般的に含水率と呼ぶ場合は、重量基準の含水率のことを指します。

建築を知りたい

なるほど、重量基準の含水率は、水分の重量を固形分の重量を水分の和で除したものである「湿潤基準」の含水率が使われるということですね。乾量基準でも含水率と呼びますが、木材の場合は別で、乾量基準でも含水率と呼ぶということですね。

含水率とは。

含水率とは、材料に含まれる水分量の割合を示す数値で、材料が含む水分量を計算して表したものです。水分を含んでいるときの質量と、そのものの重さ(全乾重量)をもとにした比を、百分率で表した数値です。

含水率には、重量基準と体積基準の2種類があります。単に含水率と呼ぶ場合は、一般的に重量含水率のことをさします。重量基準含水率は、水分の重量を固形分の重量を水分の和で除したものです。

水分の重量を固形分の重量で除したものは「乾量基準」と呼ばれていますが、木材の場合は別で、乾量基準でも含水率と呼びます。

木材は特に水分を多く含んでいると、割れや狂いなどの原因となりやすいので注意が必要です。

含水率とは何か

含水率とは何か

含水率とは、木材など、材料が含む水分量を計算して表したものであり、水分を含んでいるときの質量と、そのものの重さ(全乾重量)をもとにした比を、百分率で表した数値のことである。 含水率には、重量基準と体積基準の2種類があり、単に含水率と呼ぶ場合は、一般的に重量含水率のことを指す。単位は無次元で、百分率である「%」で表す。重量基準含水率は、基本的に、水分の重量を固形分の重量を水分の和で除したものである「湿潤基準」の含水率が使われる。水分の重量を固形分の重量で除したものである「乾量基準」は、「含水比」と呼ばれていて、別物として認識されている。しかし、木材の場合は別で、乾量基準でも含水率と呼ぶ。木材は、特に水分を多く含んでいると、割れや狂いなどの原因となりやすいので注意が必要だ。

木材の含水率の測定方法

木材の含水率の測定方法

木材の含水率を測定するには、いくつかの方法があります。最も一般的な方法は、木材の重さを測定し、それを乾燥させてから再び測定する方法です。この方法では、木材の重さの変化から含水率を計算することができます。木材の含水率を測定するもう一つの方法は、木材の電気抵抗を測定する方法です。この方法では、木材の電気抵抗と含水率の間の関係を利用して、含水率を推定することができます。木材の含水率を測定する方法は、木材の種類や用途によって異なりますが、いずれの方法も、木材の含水率を正確に測定することが重要です。木材の含水率を測定することで、木材の品質や耐久性を評価することができます。また、木材の含水率を管理することで、木材の割れや狂いを防ぐことができます。

木材の含水率の基準値

木材の含水率の基準値

木材の含水率の基準値は、木材の種類や用途によって異なります。一般的に、木材の含水率は15%前後が理想的とされています。含水率が15%を下回ると、木材は乾燥しすぎて割れやすくなります。また、含水率が15%を超えると、木材は湿りすぎて腐食しやすくなります。

木材の用途によって、含水率の基準値は異なります。例えば、建築用木材の含水率は15%前後が理想的とされています。一方、家具用木材の含水率は10%前後が理想的とされています。これは、家具が建築物よりも乾燥した環境で使用されることが多いからです。

含水率を測定するには、木材の重さを測り、その重さを木材の体積で割ります。そして、その結果を100倍します。例えば、木材の重さが100gで、その体積が100cm3の場合、木材の含水率は100%となります。

含水率が高い木材を使う際の注意点

含水率が高い木材を使う際の注意点

含水率の高い木材を使う際の注意点

含水率の高い木材を使う際には、いくつかの注意点があります。まず、含水率の高い木材は、割れや狂いが生じやすくなります。これは、木材が乾燥する際に収縮するためです。そのため、含水率の高い木材を使用する場合は、十分な乾燥時間を確保する必要があります。また、含水率の高い木材は、腐朽菌やシロアリなどの害虫に侵されやすくなります。これは、木材に含まれる水分が害虫の繁殖に適した環境となるためです。そのため、含水率の高い木材を使用する場合は、防虫処理を行う必要があります。さらに、含水率の高い木材は、強度が低下します。これは、木材に含まれる水分が木材の繊維を弱めるためです。そのため、含水率の高い木材を使用する場合は、十分な強度を確保するために、太い木材や補強材を使用する必要があります。