反りとは？建築用語解説

反りとは？建築用語解説

反りとは何か？

建築用語『反り』とは、板材や角材などの反りのことで、幅反りと縦反り(弓反り)がある。片方の場合もあり、両方現れる場合も。材料の材質に異方性がある場合、熱や湿分や水分の増減によって、材料の方向の違いによる寸法の変化の差が生じ、反りとなって現れる。 材料相互の密着接合性が劣り、収まりも悪くなる。反りという言葉には、「そりが合う」「そりが合わない」といった使い方をする場合があるが、これは、刀身の湾曲やその度合い、弦を張らない弓の湾曲や、その度合い、刀身と鞘の関係から派生したものだ。人の成功や世の風潮、またその相性のことを指し、「そりが合う」「そりが合わない」といった使い方をする。また、相撲で相手の脇下に頭を入れて、後ろに反りかえって倒す技のことも反りと呼ぶ。

反りの種類

反りの種類

反りには、幅反りと縦反り(弓反り)の2種類がある。幅反りとは、板材の幅方向に反りが生じるもので、縦反り(弓反り)とは、板材の長手方向に反りが生じるものをいう。片方の場合もあり、両方現れる場合もある。材料の材質に異方性がある場合、熱や湿分や水分の増減によって、材料の方向の違いによる寸法の変化の差が生じ、反りとなって現れる。反りによって材料相互の密着接合性が劣り、収まりも悪くなる。

反りの影響

反りは建築分野では「そり」と読み、材料の湾曲した状態を指す専門用語です。材料の反りがあると、相互の密着接合性が劣り、収まりが悪くなってしまうため、建築においては、材料の反りを防ぐことが重要です。

反りを防ぐためには、まず材料の材質に異方性がないことを確認することが大切です。異方性とは、材料の方向によって性質が異なることを指します。異方性のある材料は、熱や湿気、水分などの影響を受けると、方向によって寸法の変化の度合いが異なるため、反りが発生してしまいます。そのため、建築材料として使用する際は、異方性のない材料を選択することが望ましいです。

また、反りを防ぐためには、材料を適切な環境で保管することも重要です。高温多湿の環境では、材料が水分を吸収して膨張し、反りが発生しやすくなります。そのため、材料は、乾燥した涼しい場所で保管することが大切です。

反りの対策

反りを防ぐ対策
反りを防ぐには、材料の選択と施工方法が重要です。まず、材料の選択では、反りに強い材料を選ぶことが大切です。反りに強い材料としては、乾燥材や集成材などがあります。また、施工方法では、反り止め処理を行うことが大切です。反り止め処理には、接着剤やビスによる固定、反り止め金具の取り付けなどがあります。

反り止めのコツをいくつかご紹介します。反り止め材を反っている方向に取り付けること、反り止めの取り付け位置は、反っている箇所の近くに取り付けることが大切です。また、接着剤やビスで固定する場合は、十分な量の接着剤やビスを使用することが大切です。これらの対策を行うことで、反りを防ぐことが可能となります。