柾目とは?特徴と魅力
建築物研究家
柾目とは、木材の木取りの一種で、樹幹の中心線を通るように切った場合に、材面に表れる木目のことを言います。
建築を知りたい
柾目は、板目材に比べ変形しにくいと聞いたのですが、なぜですか?
建築物研究家
柾目の板材は、木目が縦に平行に並んでいるため、反りづらく割れにくい性質があります。そのため、変形しにくいのです。
建築を知りたい
柾目は、高樹齢の大径木からしか取れないので、価格も高いのですね。
柾目とは。
柾目とは、木材の木取りの一種です。樹幹の中心線を通るように切った場合に、材面に表れる木目のことです。年輪に直角、またはこれに近く縦断した断面にみられ、生長輪が縦に平行に並びます。柾目の板材は、板目材に比べ変形しにくく、色、光沢も良い高級材です。
柾目はほぼ均等に木目が並んでいるので、反りづらく割れにくいです。丸太から柾目材を取ることを、柾目取りと言います。樹齢数百年の天然木の柾目は、非常に落ち着いた雰囲気を醸し出します。
高樹齢の大径木からしか取れないので、木曽桧でも太い物で直径46cmから60cm。そこから柾目を取ろうとしてもせいぜい15cm〜20cm位であり、必然的に価格も高くなります。
柾目の特徴
柾目は、木材の木取りの一種で、樹幹の中心線を通るように切った場合に、材面に表れる木目のことです。年輪に直角、またはこれに近く縦断した断面にみられ、生長輪が縦に平行に並ぶのが特徴です。柾目の板材は、板目材に比べ変形しにくく、色、光沢も良い高級材です。木の性質としては、柾目はほぼ均等に木目が並んでいるので、反りづらく割れにくく、柾目面とも呼ばれます。また、丸太から柾目材を取ることを、柾目取りと言い、樹齢数百年の天然木の柾目は、非常に落ち着いた雰囲気を醸し出します。高樹齢の大径木からしか取れないので、木曽桧でも太い物で直径46cmから60cm。そこから柾目を取ろうとしてもせいぜい15cm〜20cm位であり、必然的に価格も高くなります。
柾目に使用される木材の種類
柾目に使用される木材の種類は数多くありますが、その中でも特に人気のある品種をご紹介します。
-欅(ケヤキ)-は、日本を代表する広葉樹の一つで、その美しい木目と堅牢さで知られています。また、欅の柾目は、板目材よりも硬く、割れにくく、変形しにくいという特徴があります。
-檜(ヒノキ)-は、日本古来より建築材として重宝されてきた木材です。その柾目は、淡い色合いと柔らかな木目が特徴で、落ち着きのある雰囲気を演出してくれます。
-杉(スギ)-は、日本を代表する針葉樹の一つで、その成長の早さと安価な価格で人気があります。杉の柾目は、赤みがかった色合いと直線的な木目が特徴で、モダンな雰囲気を演出してくれます。
-松(マツ)-は、日本各地に分布する針葉樹の一つで、その強さと耐久性で知られています。松の柾目は、黄色がかった色合いと力強い木目が特徴で、重厚感ある雰囲気を演出してくれます。
-桜(サクラ)-は、日本人の心を魅了する花木の一つで、その美しい花と木目でも知られています。桜の柾目は、淡いピンク色と繊細な木目が特徴で、優美な雰囲気を演出してくれます。
柾目の用途
柾目の用途は、高級家具や建具、楽器、工芸品など、さまざまな用途で使用されています。柾目の板材は、板目材に比べ変形しにくく、色、光沢も良い高級材であるため、家具や建具などの高級品に使用されることが多いです。また、柾目の板材は、反りづらく割れにくいという特徴があるため、楽器や工芸品など、精度の高い加工が要求される用途にも使用されています。さらに、柾目は、樹齢数百年の天然木の柾目は、非常に落ち着いた雰囲気を醸し出すため、茶室や書斎などの伝統的な建築物にも使用されています。
柾目のメリット
柾目は、木材の木取りの一種であり、樹幹の中心線を通るように切った場合に材面に表れる木目のことです。 年輪に直角、またはこれに近く縦断した断面にみられ、生長輪が縦に平行に並ぶのが特徴です。柾目の板材は、板目材に比べ変形しにくく、色、光沢も良い高級材とされています。
柾目のメリットとして、以下の点が挙げられます。
・反りづらく、割れにくい
柾目の木材は、ほぼ均等に木目が並んでいるため、反りづらく、割れにくいという特徴があります。これは、柾目の木材は、板目材のように木目が交差していないため、力が分散されにくいことによります。
・美しい木目
柾目の木材は、木目が縦に平行に並んでいるため、美しい木目が特徴です。これは、柾目の木材は、樹幹の中心部に近い部分から切り出されるため、木目の詰まりが良く、均一な木目になるからです。
・強度が高い
柾目の木材は、板目材よりも強度が高いという特徴があります。これは、柾目の木材は、木目が縦に平行に並んでいるため、力が分散されにくく、強度に優れているからです。
柾目のデメリット
柾目のデメリットは、その希少性からくる価格の高さです。また、柾目材は板目材よりも反りや割れが発生しやすいという特徴があります。これは、柾目材の繊維が縦方向に並んでいるため、横方向からの力が加わると変形しやすいからです。さらに、柾目材は板目材よりも乾燥しやすく、乾燥による収縮が発生しやすいという特徴もあります。そのため、柾目材を使用する際には、反りや割れ、乾燥による収縮を防ぐための対策を講じることが重要です。