イギリス積みとはどんな積み方?

イギリス積みとはどんな積み方?

建築物研究家

イギリス積みとは、レンガの積み方の一種で、強度の高い積み方のひとつです。芋目地が絶対に発生しないように、長手だけの段と、小口だけの段を交互に積んでいきます。

建築を知りたい

芋目地とは、縦方向に目地が通って並んでしまう状態のことでしょうか?

建築物研究家

その通りです。芋目地は、外力に対して非常に弱くなるため、イギリス積みでは、長手だけの段と、小口だけの段を交互に積んでいくことで、芋目地が絶対に発生しないようにしています。

建築を知りたい

なるほど、イギリス積みの強度の高さは、芋目地が発生しないことによって得られているのですね。

イギリス積みとは。

イギリス積みとは、レンガを強度高く積み上げる方法の一つです。縦方向に目地が通って並ってしまう「芋目地」を絶対に発生させないことで、外力に対して非常に強くなります。イギリス積みの積み方は、長手だけの段と小口だけの段を交互に積んでいきます。これにより、高い強度を生み出すことができます。

イギリス積みの経済性は高く、日本で採用されたのはフランス積みよりも後でした。
イギリス積みに似たオランダ積みは、廃材の出ない合理性の高い積み方ですが、外観を考えた場合、見た目が良くない場合があります。天端は見た目にも問題があるため、小口積みで収めることが決まりとなっています。

イギリス積みの特徴

イギリス積みの特徴

イギリス積みとは、レンガの積み方の一種です。 強度の高い積み方のひとつで、縦方向に目地が通って並んでしまう芋目地が絶対に発生しない方法です。目地が並んで通ってしまうと外力に対して非常に弱くなるため、イギリス積みでは、長手だけの段と、小口だけの段を交互に積んでいきます。これによって、高い強度を生み出すことができます。経済性も高く、日本ではフランス積みよりもあとに採用されていきました。イギリス積みと良く似たオランダ積みは、廃材の出ない合理性の高い積み方ですが、外観を考えた場合、良い積み方とは言えない部分を持っています。天端は、見た目の問題もあり、小口積みで収めるのが決まりとなっています。

イギリス積みのメリット

イギリス積みのメリット

イギリス積みは、強度の高い積み方のひとつで、縦方向に目地が通って並んでしまう芋目地が絶対に発生しない方法である。目地が並んで通ってしまうと外力に対して非常に弱くなるため、イギリス積みでは、長手だけの段と、小口だけの段を交互に積んでいく。これによって、高い強度を生み出すことができる。

また、イギリス積みは経済性も高く、日本ではフランス積みよりもあとに採用されていった。廃材の出ない合理性の高い積み方であるオランダ積みと良く似ているが、外観を考えた場合、良い積み方とは言えない部分を持つ。天端は、見た目の問題もあり、小口積みで収めるのが決まりとなっている。

イギリス積みのデメリット

イギリス積みのデメリット

イギリス積みのデメリットは、技術力が必要なため施工難易度が高い点です。イギリス積みは、長手だけの段と、小口だけの段を交互に積んでいくという特殊な積み方のため、施工には熟練した技術者が必要となります。また、イギリス積みは、レンガの目地が縦方向に通っていないため、地震や台風などの外力に対して弱いとされています。そのため、イギリス積みの建物は、耐震性や耐風性が低いとされています。

イギリス積みとオランダ積みの違い

イギリス積みとオランダ積みの違い

イギリス積みとオランダ積みは、どちらもレンガの積み方の一種であり、高い強度を備えています。しかし、両者にはいくつかの違いがあります。

【イギリス積み】は、長手だけの段と、小口だけの段を交互に積んでいきます。これによって、高い強度を生み出すことができます。経済性も高く、日本ではフランス積みよりもあとに採用されていった積み方です。

【オランダ積み】は、イギリス積みと非常によく似た積み方ですが、廃材の出ない合理性の高い積み方となっています。ただし、外観を考えた場合、良い積み方とは言えない部分もあります。天端は、見た目の問題もあり、小口積みで収めるのが決まりとなっています。

イギリス積みの施工方法

イギリス積みの施工方法

イギリス積みは、レンガを縦方向に積み重ねていく工法です。この方法では、縦方向に目地が通って並んでしまう芋目地が絶対に発生しません。芋目地は外力に対して非常に弱いため、イギリス積みでは、長手だけの段と、小口だけの段を交互に積んでいきます。これによって、高い強度を生み出すことができます。

イギリス積みは、経済性も高く、日本ではフランス積みよりもあとに採用されていきました。イギリス積みと良く似たオランダ積みは、廃材の出ない合理性の高い積み方ですが、外観を考えた場合、良い積み方とは言えない部分を持っています。天端は、見た目の問題もあり、小口積みで収めるのが決まりとなっています。