錺工事とは?建築用語の解説
建築物研究家
錺工事とは、板金工事の別名であることを知っていますか?
建築を知りたい
錺工事は、板金工事の別名であることを知りませんでした。板金工事とは、薄く平らな形に形成した金属のことで、この金属を取りつける工程を「板金工事」と言うのですね。
建築物研究家
錺工事には、板金工事の別名、という意味の他に、装飾金物などの工事という意味もあるんですよ。
建築を知りたい
錺工事は、装飾金物などの工事という意味もあるのですね。装飾金物とは、建物の外観や内観を、イメージに沿った物にすることを目的とした装飾品のことなんですね。
錺工事とは。
錺工事とは、板金工事の別名であり、鉄、銅、トタンなどの薄く平らな金属を切断加工や曲げ加工などを行って、屋根材、雨樋、外壁の水切り、ダクトなどを作る工事のことです。このため、板金工事の意味を含みます。
また、錺工事には装飾金物工事という意味もあります。装飾金物とは、建物の外観や内観を、イメージに沿った物にすることを目的とした装飾品のことです。例えば、モニュメントやオブジェクト、ポイント金物、把手、押板(おしいた)、飾り金物などがあります。これらの装飾金物を作る工程は、装飾工事とも呼ばれます。
錺工事が最近あまり使われない理由
近年では、錺工事という言葉はあまり使われなくなっています。その理由は、板金工事と言う方が一般的になったからです。板金工事とは、薄く平らな形に形成された金属のことで、この金属を取り付ける工程を「板金工事」と言います。鉄や銅、トタンなどを切断加工や曲げ加工などを行って様々な形状にし、屋根材や葺き付け、雨樋(あまどい)、外壁の水切り、ダクトなどに使用します。錺工事には、板金工事の別名、という意味の他に、装飾金物などの工事という意味もあります。装飾金物とは、建物の外観や内観を、イメージに沿った物にすることを目的とした装飾品のことです。装飾金物には、モニュメントやオブジェクト、ポイント金物、把手、押板(おしいた)、飾り金物などがあります。そして、これらを作る工程は、装飾工事とも呼ばれます。
板金とは?
板金とは、金属を薄く平らな形に形成したもので、建物や工場、自動車などの様々な場面で使用されている金属加工品です。板金の材料には、鉄、銅、ステンレス、アルミニウム、亜鉛などがあり、それぞれに特徴があります。板金を加工する際には、切断、曲げ、溶接などの技術が必要となります。
板金は、建物や工場の屋根や外壁、自動車のボディやドア、電化製品の筐体など、様々な用途に使用されています。板金は、金属の中でも比較的軽量で、加工が容易であるため、様々な用途に使用されています。また、板金は、金属の中でも比較的安価であるため、コストを抑えることができるというメリットもあります。
錺工事と板金工事の違い
錺工事と板金工事は、どちらも金属板を使用する工事ですが、その目的や範囲が異なります。
錺工事とは、建物の外観や内観を、イメージに沿った物にすることを目的とした装飾品である「装飾金物」を取り付ける工事のことです。装飾金物には、モニュメントやオブジェクト、ポイント金物、把手、押板、飾り金物などがあります。
一方、板金工事は、屋根材や葺き付け、雨樋、外壁の水切り、ダクトなど、建物の機能を維持するために必要な金属板を取り付ける工事のことです。鉄や銅、トタンなどの金属板を切断加工や曲げ加工などを行なって様々な形状にし、建物の機能を維持するために必要な金属板を取り付ける工程です。
錺工事と板金工事は、どちらも金属板を使用する工事ですが、その目的や範囲が異なるという点で区別されます。
錺工事の工程
錺工事の工程は、①細工ーー金属板を切断・曲げ加工・溶接などを行なって様々な形状にする、②設置ーー金属板を屋根や壁、ダクトなどに設置する、③仕上げーー金属板に塗装やメッキなどを行って美しく仕上げる、の3ステップからなる。
細工の工程では、金属板を切断・曲げ加工・溶接などを行なって様々な形状にする。切断は、ハサミやノコギリなどを用いて行う。曲げ加工は、プレス機やハンマーなどを用いて行う。溶接は、金属板同士を熱で溶かして接合する。
設置の工程では、金属板を屋根や壁、ダクトなどに設置する。屋根への設置は、屋根材や葺き付けなどによって行う。壁への設置は、外壁の水切りなどによって行う。ダクトへの設置は、ダクトの接合部などに金属板を取り付けることによって行う。
仕上げの工程では、金属板に塗装やメッキなどを行って美しく仕上げる。塗装は、金属板に色を塗ることで、美観性や耐食性を向上させる。メッキは、金属板に金属皮膜を形成することで、耐食性を向上させる。
装飾金物とは?
装飾金物とは?
装飾金物とは、建物や構造物の外部または内部の美観を目的として取り付けられる金属製の装飾品のことです。装飾金物の種類は様々あり、モニュメントやオブジェクト、ポイント金物、把手、押板(おしいた)、飾り金物などがあります。装飾金物は、建物や構造物の外観や内観を、より美しく、魅力的にする効果があります。また、装飾金物は、建物や構造物の歴史や文化を表現する役割も担っています。例えば、日本の伝統的な建築物には、屋根の上に鯱の像が設置されていることが多くありますが、これは、鯱が火災を防ぐと信じられていたことに由来しています。