トミジ管とは?耐火性能を高める石綿二層管

トミジ管とは?耐火性能を高める石綿二層管

建築物研究家

トミジ管とは、耐火性能を高めるために作られた管で、石綿二層管のことだよ。

建築を知りたい

石綿二層管とは、塩ビパイプをもとにして、石綿スレートを使い包み込んである配水用配管のことですか?

建築物研究家

その通りだよ。塩ビ自体に耐火性はほとんどなく、非常に弱い物となるため、熱を遮断するように石綿スレートが使われているんだ。

建築を知りたい

これにより耐火性能が向上することになるんですね。防火区画の1メートル前後にも鋳鉄管の代わりに利用することができるということですか?

トミジ管とは。

トミジ管は、耐火性能を高めるために作られた管で、石綿二層管のことです。塩ビパイプを石綿スレートで包み込んだ配水用配管です。塩ビ自体には耐火性がほとんどなく、非常に弱い物となるため、熱を遮断するように石綿スレートが使われています。これにより耐火性能が向上することになるため、防火区画の1メートル前後にも鋳鉄管の代わりに利用することができます。

東亜トミジ社のトミジパイプが普及していったことにより一般化して、トミジ管と呼ばれるようになりました。石綿スレートを使っていることから、硬化させている物の、規制前の古い物に関しては、アスベストが飛散する可能性があります。現在では非アスベスト製であるため含有していません。

トミジ管の構造と特徴

トミジ管の構造と特徴

トミジ管は、耐火性能を高めるために作られた管で、石綿二層管のことです。塩ビパイプをもとにして、石綿スレートを使い包み込んである配水用配管です。塩ビ自体に耐火性はほとんどなく、非常に弱い物となるため、熱を遮断するように石綿スレートが使われています。これにより耐火性能が向上することになるため、防火区画の1メートル前後にも鋳鉄管の代わりに利用することができるようになりました。東亜トミジ社のトミジパイプが普及していったことにより一般化して、トミジ管と呼ばれるようになりました。石綿スレートを使っていることから、硬化させている物の、規制前の古い物に関しては、アスベストが飛散する可能性があります。現在では非アスベスト製であるため含有していません。

トミジ管の耐火性能

トミジ管の耐火性能

トミジ管の耐火性能は、石綿スレートの耐火性によって実現されています。石綿スレートは、アスベストとセメントを混ぜて作られた不燃材料で、非常に高い耐火性を持っています。トミジ管は、この石綿スレートで塩ビパイプを包み込むことで、耐火性を向上させています。

トミジ管の耐火性能は、JIS A 6804「防火区画を貫通する配管等に関する基準」で規定されています。この基準では、防火区画を貫通する配管等には、耐火性能が1時間以上のものを使用することが求められています。トミジ管は、この基準を満たす耐火性能を持っています。

トミジ管の耐火性能は、火災の際に火災の拡大を防止し、避難時間を確保する上で重要な役割を果たします。そのため、防火区画を貫通する配管には、トミジ管のような耐火性能の高い配管を使用することが重要です。

トミジ管の用途

トミジ管の用途

トミジ管の用途は、主に防火区画の配水管として使用されています。防火区画とは、建物を火災から守るために設けられた空間のことで、耐火構造になっています。トミジ管は、耐火性能が高いため、防火区画内の配水管として適しています。

また、トミジ管は、耐熱性にも優れているため、高温の配水管としても使用できます。例えば、厨房や工場などの高温環境で使用される配水管として適しています。

さらに、トミジ管は、耐食性にも優れているため、腐食しやすい環境で使用される配水管としても適しています。例えば、海水や薬品を使用する工場や、塩害のある沿岸地域で使用される配水管として適しています。

トミジ管は、その優れた性能から、様々な用途で使用されています。

トミジ管の施工方法

トミジ管の施工方法

トミジ管の施工方法
トミジ管の施工は、まず配管の位置決めを行います。配管の位置が決まったら、支持金具を取り付けます。支持金具は、トミジ管を固定するためのもので、壁や天井などに設置します。支持金具を取り付けたら、トミジ管を接続していきます。トミジ管は、継手を使用して接続します。継手には、ソケット継手、フランジ継手、ユニオン継手などがあります。トミジ管を接続したら、シール材を使用して隙間を埋めます。シール材は、水漏れを防ぐためのもので、継手の隙間やトミジ管の切断面に塗布します。シール材を塗布したら、トミジ管の施工が完了します。

トミジ管の注意点

トミジ管の注意点

トミジ管の注意点

トミジ管は、耐火性能に優れた配水用配管ですが、注意点もあります。

まず、トミジ管はアスベストを含んでいる可能性があることです。アスベストは、肺がんや中皮腫などの健康被害を引き起こす可能性のある物質です。規制前の古いトミジ管には、アスベストが含まれている可能性があります。

また、トミジ管は硬化させているため、曲がりにくいという特徴があります。そのため、配管の取り回しを工夫する必要があります。

さらに、トミジ管は塩ビパイプを石綿スレートで包み込んでいるため、衝撃に弱いという特徴もあります。取り扱いには注意が必要です。

最後に、トミジ管は耐火性能に優れていますが、耐震性能は高くありません。地震が発生したときに、トミジ管が破損する可能性があります。