捨て張りとは?建築用語の意味を解説

捨て張りとは?建築用語の意味を解説

建築物研究家

「捨て張り」とは、仕上げ材に用いる材料と同様の物を、下地材として二重に張るボード張りのうち、下地用に張るほうのことだよ。

建築を知りたい

「捨て張り」は、仕上げ材をより良くするために施工するものなのですね。

建築物研究家

その通りだね。また、「捨て張り」は、中空パネルの暴れや反りを防ぐ目的としても使用されるよ。

建築を知りたい

「捨て張り」は、雨漏りを防ぐためや、見た目をきれいにするためにも使用されるのですね。勉強になりました。

捨て張りとは。

捨て張りとは、仕上げ材と同じような素材を下地として2重に張る方法です。仕上げ材をよりフィットさせるためや、中空パネルのゆがみなどを防ぐために使われます。雨漏りや美観のため、仕上げ材の下に隠して施工することもあります。不要ではありませんが、あったほうが良いというニュアンスで「捨て貼り」と呼ばれています。

亜鉛鉄板葺きの屋根の場合、低い勾配だと谷より勾配が鈍くなります。そのため、谷の下に捨て張りをすると雨仕舞いが良くなる場合があります。また、外壁にラスを張る場合に、窓枠の四隅に放射状に捨て貼りをすることで、モルタルにひびが入りにくくなるというメリットがあります。

捨て張りの定義

捨て張りの定義

捨て張りとは、仕上げ材に用いる材料と同様の物を、下地材として二重に張るボード張りのうち、下地用に張るほうのことです。 仕上げ材がよくなじむようにするのが目的です。また、中空パネルの暴れや反りを防ぐことを目的として、表面材と同じ物を裏面にも張ることを言います。雨漏りを防ぐため、あるいは、きれいに見せるため、表面から見えないよう、仕上げ材の下に施工した物であることから、なくても良いがあったほうが良いという意味で、捨て張りと呼びます。

捨て張りの目的

捨て張りの目的

捨て張りとは、仕上げ材に用いる材料と同様の物を、下地材として二重に張るボード張りのうち、下地用に張るほうのことです。 捨て張りの目的は、仕上げ材がよくなじむようにすることです。また、中空パネルの暴れや反りを防ぐことを目的として、表面材と同じ物を裏面にも張ることを言います。雨漏りを防ぐため、あるいは、きれいに見せるため、表面から見えないよう、仕上げ材の下に施工した物である場合もあります。

捨て張りの種類

捨て張りの種類

捨て張りには、主に3つの種類があります。

1. 下地用捨て張り

仕上げ材に用いる材料と同様の物を、下地材として二重に張るボード張りのうち、下地用に張るほうのことを言います。仕上げ材がよくなじむようにするのが目的です。

2. 雨漏り防止用捨て張り

雨漏りを防ぐため、あるいは、きれいに見せるため、表面から見えないよう、仕上げ材の下に施工した物です。なくても良いがあったほうが良いという意味で、捨て張りと呼びます。亜鉛鉄板葺きの屋根の場合、鈍い勾配にした場合、谷より鈍い勾配となることがあります。そのため、谷の下に捨て張りをすると雨仕舞いが良くなる場合があります。

3. 外壁用捨て張り

外壁にラスと張る場合に、窓枠の四隅に放射状に捨て貼りをするなら、モルタルにひびが入りにくいという利点があります。

捨て張りの施工方法

捨て張りの施工方法

捨て張りの施工方法は、下地材の上に仕上げ材を張る際に、下地材と仕上げ材の間に隙間ができないように、下地材と同じ材料を二重に張ることです。捨て張りを施工することで、仕上げ材がよくなじみ、中空パネルの暴れや反りを防ぐことができます。

捨て張りの施工方法は、まず下地材の上に捨て張り材を張ります。捨て張り材は、仕上げ材と同じ材料を使用するのが基本です。捨て張り材を張ったら、その上に仕上げ材を張ります。仕上げ材は、捨て張り材に隙間なく張るようにします。

捨て張りは、屋根や外壁によく施工されます。屋根の場合は、雨漏りを防ぐため、外壁の場合は、モルタルにひびが入りにくくするためです。捨て張りは、なくても良いあったほうが良いという意味で、捨て張りと呼ばれています。

捨て張りのメリット・デメリット

捨て張りのメリット・デメリット

捨て張りとは、仕上げ材に用いる材料と同様の物を、下地材として二重に張るボード張りのうち、下地用に張るほうのことです。仕上げ材がよくなじむようにするのが目的ですが、中空パネルの暴れや反りを防ぐことを目的として、表面材と同じ物を裏面にも張ることを言う場合もあります。また、雨漏りを防ぐため、あるいは、きれいに見せるため、表面から見えないよう、仕上げ材の下に施工した物です。

捨て張りのメリットは、仕上げ材がよくなじむこと、中空パネルの暴れや反りを防ぐことができること、雨漏りを防ぐことができることなどです。また、外壁にラスと張る場合に、窓枠の四隅に放射状に捨て貼りをするなら、モルタルにひびが入りにくいという利点もあります。一方、デメリットは、材料費や施工費がかかること、工期が長くなることです