線入り板ガラスとは?特性や用途を解説
建築物研究家
線入り板ガラスとは、金属の線を入れた板ガラスのことです。
建築を知りたい
金属の線を入れることで、どんな効果があるんですか?
建築物研究家
割れたときに飛散し脱落しにくくすることが可能になります。
建築を知りたい
なるほど。ビルなどのデザインとしても利用されているんですね。
線入り板ガラスとは。
線入り板ガラスとは、板ガラスの中に金属の線を埋め込んだものです。金属の線は、ガラスを作るときに挿入されます。普通のガラスと比較すると、割れたときでも線入り板ガラスは飛散しにくく、脱落しにくい性質を持っています。線入り板ガラスの多くは金属の線が平行に入っていますが、デザイン的な要素としてビルや店舗などに利用されることもあります。また、金属の代わりに網状の金属を入れて作る金網入り板ガラスという種類もあります。この金網入り板ガラスは、線入り板ガラスと同様に割れたときに飛散しにくい性質を持っていますが、線入り板ガラスよりも簡単に破壊することができるため、防犯ガラスには適しません。また、火災時に性能が高まるといったことはないため、建築基準法に定められている防火設備用ガラスとしての使用もできません。
線入り板ガラスの特徴
線入り板ガラスは、金属の線を入れた板ガラスのことです。普通のガラスと比較したとき、割れたときに飛散し脱落しにくくすることが可能だ。並行に入っている物がほとんどで、デザインとしてもビルなどに利用されています。金属の網を入れることもあります。こちらは金網入り板ガラスと呼ばれ、区別されています。網入り板ガラスは割れたときには飛散はしませんが、簡単に破壊することができることから防犯ガラスにはなりません。火災時に関しても性能が高まるといったことはないため、建築基準法に定められている防火設備用ガラスとしても、用途が異なるため使用することができません。
線入り板ガラスの用途
線入り板ガラスの用途は、主に以下の4つがあります。
1. 飛散防止割れたときに飛散し脱落しにくくするため、人が多く集まる場所や、機械や設備が設置されている場所などでの利用に適しています。
2. デザイン平行に入った線がデザインとして、ビルや商業施設などでの利用に適しています。
3. 防犯簡単に破壊することができるため、防犯ガラスにはなりませんが、侵入を遅らせる効果があります。
4. 防火火災時に関しても性能が高まるといったことはないため、建築基準法に定められている防火設備用ガラスとしても、用途が異なるため使用することができません。
線入り板ガラスのメリット
線入り板ガラスのメリットは、割れたときに飛散しにくいことです。これは、ガラスを作るときに金属の線を挿入することによって実現されています。金属の線はガラスの強度を高め、割れたときにも飛散しにくくします。そのため、線入り板ガラスは、飛散事故を防ぎたい場所で使用されることが多いです。例えば、学校や病院、公共施設などです。また、線入り板ガラスは、デザイン性が高いこともメリットです。金属の線が平行に入っていることで、独特の模様が生まれます。そのため、線入り板ガラスは、建物の外観を美しくする目的で使用されることもあります。
線入り板ガラスの注意点
線入り板ガラスを使う上での注意点としてまず挙げられるのが、割れた際、線が入っていないガラスと比べて脱落しやすくなるという点だ。これは、線が入っていることでガラスの強度が弱まり、割れやすくなるためである。そのため、線入り板ガラスを使用する場合は、ガラスの落下による事故を防ぐための対策を講じる必要がある。
また、線入り板ガラスは熱に弱く、火災時などに破損しやすいという特徴もある。これは、線が入っていることでガラスの熱膨張率が変化し、割れやすくなるためである。そのため、線入り板ガラスを使用する場合は、火災時の破損を防ぐための対策を講じる必要がある。
さらに、線入り板ガラスは防犯性に優れていないという点にも注意が必要である。これは、線が入っていることでガラスを簡単に破壊することができるためである。そのため、防犯性を重視する場合は、線入り板ガラスではなく、防犯ガラスを使用する必要がある。