木材とセメントが融合→ 木片セメント板とは

木材とセメントが融合→ 木片セメント板とは

木片セメント板の定義と特徴

木片セメント板とは、木質系セメント板のことで、木毛セメント板もその一種である。木片セメント板では、比較的短い木片が使われており、木毛セメント板ではリボン状に細長く削りだされた物が原材料だ。木片とセメントを融合させることによって、断熱性には優れるが耐火性の低い木材と、耐火性には優れるが断熱性に劣るセメントという、お互いの欠点を補っている。

木片セメント板は、比重や比率を変化させることができ、それぞれの特性を前面に出すことも可能である。また、間伐材を使うことができるうえ、接着剤を使用することはないため、ホルムアルデヒドなどの問題がない。さらに、調湿性も持ちながら、脱臭性も持っており、軽量にすることができるうえに、簡単に加工することもできることから施工性も高い。

木片セメント板の歴史

木片セメント板の歴史は、19世紀半ばにさかのぼる。当時、木材とセメントを組み合わせて作られた新しい建材が開発され、「木片セメント板」と呼ばれた。この新しい建材は、木材の断熱性とセメントの耐火性を兼ね備えており、また軽量で加工しやすいため、すぐに人気を博した。

木片セメント板は、1900年代初頭には、日本でも生産されるようになり、住宅や店舗の建設などに広く使用された。しかし、第二次世界大戦後になると、より安価で、より耐久性のある新しい建材が開発されたため、木片セメント板の生産は減少した。

近年になって、環境に配慮した建材への関心が高まるにつれて、木片セメント板が見直されるようになっている。木片セメント板は、間伐材を利用することができるうえ、接着剤を使用しないため、ホルムアルデヒドなどの問題がない。また、調湿性や脱臭性も持っており、軽量で加工しやすいことから、施工性も高い。

これらのことから、木片セメント板は、現代の建築ニーズに合った建材として、再び注目を集めている。

木片セメント板の製造工程

木片セメント板の製造工程は、木片をセメントと混ぜ合わせ、成形して硬化させることで作られます。まず、木片は粉砕されてセメントと混合されます。この混合物は、水を加えて練り上げられ、板状に成形されます。成形された板は、高温で硬化させられます。硬化後、板は表面が平らになるように研磨され、塗装やコーティングが施されます。木片セメント板は、軽量で耐火性が高く、断熱性にも優れています。また、施工性が高く、加工しやすいことも特徴です。

木片セメント板の種類と用途

木片セメント板の種類と用途

木片セメント板には、木片の大きさや形状、配合されるセメントの量などにより、さまざまな種類があります。また、用途も幅広く、外壁材、屋根材、内装材など、さまざまな場所で使用されています。

木片セメント板の代表的な種類には、木毛セメント板と木片セメント板があります。木毛セメント板は、木毛をセメントと混ぜて作られた板状の建材で、断熱性と耐火性に優れています。一方、木片セメント板は、木片をセメントと混ぜて作られた板状の建材で、強度と耐久性に優れています。

木片セメント板は、外壁材として使用されることが多く、サイディング材として人気があります。また、屋根材として使用されることもあり、特に耐火性に優れた木片セメント板は、火災の多い地域でよく使用されています。内装材としては、壁や天井に使用されることが多く、断熱性と調湿性に優れた木片セメント板は、快適な室内環境を実現するのに役立ちます。

木片セメント板のメリットとデメリット

木片セメント板とは、木質系セメント板のことで、木毛セメント板もその一種です。木片セメント板では、比較的短い木片が使われており、木毛セメント板ではリボン状に細長く削りだされた物が原材料です。断熱性には優れるが耐火性の低い木材と、耐火性には優れるが断熱性に劣るセメントを融合させることによって、お互いの欠点を補っています。比重や比率を変化させることができ、それぞれの特性を前面に出すことも可能です。

木片セメント板のメリットは、間伐材を使うことができるうえ、接着剤を使用することはないため、ホルムアルデヒドなどの問題がないことです。調湿性も持ちながら、脱臭性も持っており、軽量にすることができるうえに、簡単に加工することもできることから施工性も高いです。また、木片セメント板のデメリットは、耐水性に弱いことや、寸法の安定性に劣るといった点があります。