建築用語「上げ裏」徹底解説
建築を知りたい
「上げ裏」について教えてください。
建築物研究家
上げ裏とは、軒を下から見上げた部分のことを指します。
建築を知りたい
軒裏、軒天井とはどう違うんですか?
建築物研究家
ほぼ同じ意味の言葉ですが、上げ裏は、軒だけでなく、単純に見上げたときの裏側である階段の裏側などを指す場合もあります。
上げ裏とは。
「上げ裏」とは、軒の下面のことを指す言葉です。似たような言葉に、「軒裏」や「軒天井」があります。「上げ裏」という場合は、軒だけでなく、単純に見上げたときの裏側、例えば階段の裏側なども含む場合があります。区別して呼びたいときには、「軒裏」や「段裏」などと呼び分けることがあります。
上げ裏の構成
上げ裏の構成
上げ裏は軒の裏面を指します。複数の部材で構成され、垂木(軒先から屋根棟まで斜めに取り付ける木材)と軒先桁(軒先部分で垂木を支える水平材)、小屋束(垂木と棟木を支える部材)などの部材が含まれます。また、屋根材の裏側や破風板(屋根の三角形の部分の側面を塞ぐ板)も上げ裏の一部です。上げ裏の役割は、屋根材を固定し、雨水が軒先から排出されるようにすることです。また、屋根裏の換気を促進し、屋根材を風雨から守る役割もあります。上げ裏は屋根の重要な部分であり、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
上げ裏の主な構成は、垂木、軒先桁、小屋束の3つです。垂木は屋根の傾斜部分に設置され、屋根材を支える役割があります。軒先桁は軒先部分で垂木を支える水平材で、小屋束は垂木と棟木を支える部材です。また、上げ裏には、屋根材の裏側や破風板(屋根の三角形の部分の側面を塞ぐ板)も含まれます。
上げ裏の役割
上げ裏の役割とは、軒を下から見上げた部分のことです。軒裏、軒天井とも呼ばれます。上げ裏は、建物の内部と外部の空気の流れを調整する役割を持っています。軒裏には通気口などの開口部が設けられており、外部の空気が軒裏を通して建物の内部に流入します。また、軒裏は建物の内部の熱を逃がす役割も果たしています。軒裏を通して建物の内部の熱が外部に放出されるため、建物の内部の温度が上昇するのを防いでいます。さらに、軒裏は雨水が建物の内部に浸入するのを防ぐ役割も果たしています。軒裏には、雨水の流れを遮断する役目があります。そのため、雨水が軒裏を通過して建物の内部に浸入するのを防いでいます。
上げ裏の施工方法
上げ裏の施工方法は、軒の種類や形状によって異なるが、一般的には以下のような手順で行われる。
1. 軒先の垂木を、軒桁に固定する。
2. 野地板を、垂木に打ち付ける。
3. 防水シートを、野地板の上に張る。
4. 仕上げ材(瓦、金属板、スレートなど)を、防水シートの上に葺く。
5. 軒裏材(板、ベニヤ板、石膏ボードなど)を、軒桁に取り付ける。
上げ裏の施工方法は、地域や工法によっても異なるため、必ずしも上記の手順通りに行われるとは限らない。また、上げ裏を施工する際には、以下の点に注意することが重要である。
・防水シートは、軒先から軒先まで、しっかりと張る。
・仕上げ材は、防水シートと軒裏材の間に隙間がないように、しっかりと葺く。
・軒裏材は、軒桁にしっかりと固定する。
これらの点に注意することで、上げ裏の施工を正しく行い、雨漏りや結露を防ぐことができる。
上げ裏のメンテナンス方法
上げ裏のメンテナンス方法
上げ裏のメンテナンス方法は、主に塗装と清掃の2つがあります。 塗装は、上げ裏の表面を保護し、汚れや傷から守るために重要です。一般的には、5~10年ごとに塗装を行うのがおすすめです。
清掃は、上げ裏にたまった埃や汚れを落とすために重要です。埃や汚れがたまると、外観を損なうだけでなく、シロアリなどの害虫を誘引する可能性もあります。清掃は、年に1~2回程度行うのがおすすめです。
上げ裏の塗装は、ハケやローラーを使って行います。塗料は、油性塗料や水性塗料など、さまざまな種類があります。使用環境や予算に合わせて、適切な塗料を選びましょう。
上げ裏の清掃は、掃除機や雑巾を使って行います。埃や汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水で拭いても構いません。清掃の際は、高所作業になるため、安全に作業を行うように注意しましょう。