格天井の魅力と種類
建築物研究家
格天井とは何ですか?
建築を知りたい
格天井とは、太い角材を井げた状に組んで正方形をつくり、その上に板などを張ったりはめ込んだりした天井のことです。
建築物研究家
格天井は、日本の他、どこの国でみられますか?
建築を知りたい
格天井は、中国や朝鮮でも見られます。
格天井とは。
格天井とは、太い角材を井げたのように組んで正方形を作り、その上に板などを張ったりはめ込んだりした天井のことです。中国や朝鮮などでも見られますが、主に寺院や神社、城などの格式の高い建物に古くから用いられてきました。
日本では、京都の二条城の二の丸御殿や、日光東照宮の外陣などに格天井があります。和室の天井は、真・行・草の3つの格式があり、格天井は最も格式の高い真の格付けとなります。明治時代以降は、洋間でも格天井が用いられるようになりました。
格天井で井げた状に組む組木を格縁(ごうぶち)、その合間を格間(ごうま)と呼びます。格間にさらに細かい格子が組み込まれたものを小組格天井(こぐみごうてんじょう)と言い、中央部分を一段高くした格天井を折上格天井(おりあげごうてんじょう)と言います。
格天井とは?
格天井とは、太い角材を井げた状に組んで正方形をつくり、その上に板などを張ったりはめ込んだりした天井のこと。 中国や朝鮮などでも見られる。寺院や神社、城など、主に格式の高い建物に古くから用いられている。格天井で井げたを組む組木を格縁(ごうぶち)、その合間を格間(ごうま)と呼ぶ。
格間にさらに細かい格子が組み込まれた物を小組格天井(こぐみごうてんじょう)と言い、中央部分を一段高くした格天井を折上格天井(おりあげごうてんじょう)と言う。
格天井の種類
格天井とは、太い角材を井げた状に組んで正方形をつくり、その上に板などを張ったりはめ込んだりした天井のことです。
日本では京都にある二条城の二の丸御殿や、栃木にある日光東照宮外陣などの格天井が有名です。 和室の天井は、真・行・草という3つの格式があり、格天井はこのうち最も格式の高い真の格付けとなります。
明治時代以降は、洋間でも格天井が用いられるようになりました。
格天井の施工方法
格天井の施工方法は、まず井桁状の「格縁」を組んでいきます。格縁には、井桁状のパターン以外にも、十字状や菱形、八角形など、さまざまな形状があります。職人は、これらの格縁を丁寧に組み合わせて、天井の骨組みを作っていきます。
格縁が組み上がったら、その合間に「格間」と呼ばれる板材をはめ込んでいきます。格間には、木材、竹、紙、布など、さまざまな素材が使用されます。職人は、格間を丁寧に切り揃え、格縁にぴったりとはめ込んでいきます。
格天井の施工には、熟練した職人の技術が必要とされます。格縁や格間の加工には、高い精度が求められるため、職人は一つ一つの作業を丁寧に進めていきます。格天井の施工には、時間がかかりますが、その分、美しい仕上がりになります。
格天井の活用例
格天井は、寺院や神社、城など、格式の高い建物に古くから用いられてきた。そのため、厳かな雰囲気を演出したい場合や、格式の高さを表現したい場合などに活用されている。また、格天井は、視覚的に天井を高く見せる効果があるため、小規模な空間にも適している。
格天井の活用例としては、次のようなものがある。
- 寺院や神社の礼拝堂や本堂の天井
- 城の謁見の間や大広間の天井
- 茶室や数寄屋造りの住宅の天井
- 料亭や旅館の客室の天井
- 会議室やホールの天井
格天井は、日本の伝統的な建築様式の一つであり、格式の高さと美しさを兼ね備えた天井である。