洞床とは?特徴と代表例
建築物研究家
洞床とは、床の間の様式のひとつです。床の前面の間口よりも床内部の方が広く、洞の形を取る床の間で、内部の壁や天井などを壁土で塗りまわして入り隅に木部を見せない床の間である。千利休が創案したと言われていて、草庵茶室などで用いられる形式です。
建築を知りたい
洞床の特徴を教えてください。
建築物研究家
はい。洞床の特徴として、床板には框を設けず、踏込み板としていて、落とし掛けなどは使いません。また、全面の壁を塗りまわさず、内部の壁だけを塗りまわして、床柱や落とし掛けなどを使った床の間のこと”室床”といいます。
建築を知りたい
洞床の代表例はありますか?
建築物研究家
洞床の代表例として、仁和寺の飛濤亭や松江の管田庵などがあります。
洞床とは。
「洞床」とは、床の間の様式のひとつで、床の前面の間口よりも内部の方が広く、洞窟のような形をしているのが特徴です。
壁や天井は壁土で塗り固められ、木部が見えないようになっています。
千利休が創案したと言われていて、草庵茶室でよく用いられる形式です。
床板には框を設けず、踏込み板としていて、落とし掛けなどは使いません。
全面の壁を塗り固めず、内部の壁だけを塗り固めて、床柱や落とし掛けなどを使った床の間のことを「室床」と言います。
「室床」や「洞床」にすることで、床の間の奥行きが分かりにくくなり、幽玄な雰囲気を持つようになります。
「洞床」では、軸釘や中釘は、大平壁の幅の中心線上に取り付けられます。
「洞床」の代表的な例としては、仁和寺の飛濤亭や松江の管田庵などがあります。
洞床の特徴
洞床の特徴は、床の間の前面の間口よりも床内部の方が広く、洞の形を取る床の間である点です。内部の壁や天井などを壁土で塗りまわして入り隅に木部を見せない構造になっていて、千利休が創案したと言われており、草庵茶室などで用いられる形式です。床板には框を設けず、踏込み板としていて、落とし掛けなどは使用しません。全面の壁を塗りまわさず、内部の壁だけを塗りまわして、床柱や落とし掛けなどを使った床の間のことは室床と言います。室床や洞床にすると床の間の奥行きが分かりにくくなり、幽玄な雰囲気を持つことができます。また、洞床では、軸釘・中釘共に大平壁の幅の中心線上に取り付けられます。洞床の代表例としては、仁和寺の飛濤亭や松江の管田庵などがあります。
洞床の歴史
洞床の歴史
洞床は、千利休が創始したとされ、草庵茶室などで使用される形式です。洞床の特徴は、床の間の前面の間口よりも床内部の方が広く、洞の形を取る点です。内部の壁や天井は壁土で塗りまわされ、入り隅に木部が見えません。また、床板には框を設けず、踏込み板としています。落とし掛けは使用しません。全面の壁を塗りまわさず、内部の壁だけを塗りまわして、床柱や落とし掛けなどを使った床の間は室床と呼ばれます。室床や洞床にすると、床の間の奥行きが分かりにくくなり、幽玄な雰囲気を持ちます。洞床では、軸釘と中釘は両方とも大平壁の幅の中心線上に取り付けられます。洞床の代表例としては、仁和寺の飛濤亭や松江の管田庵があります。
洞床の踏込み
洞床には、踏込みと呼ばれる空間がある。踏込みは、床の間の前方に設けられた段差のあるスペースで、床の間と部屋の境界を示す役割を果たしている。踏込みの奥行きは、床の間の大きさによって異なるが、一般的には30〜40cm程度となっている。踏込みは、床の間をより奥行きのある印象にする効果があり、幽玄な雰囲気を演出するのに一役買っている。また、踏込みは、床の間を鑑賞する際に、座ったり、跪いたりするスペースとしても使用される。踏込みは、洞床の重要な構成要素であり、その機能と美観の両方を兼ね備えている。
洞床の代表例
洞床の代表例としては、京都にある仁和寺の飛濤亭と島根県松江市にある管田庵が挙げられます。仁和寺の飛濤亭は、江戸時代に建てられた茶室で、洞床は床の間の幅よりも奥行きが広く、壁や天井を壁土で塗りまわして、木部を見せないようになっています。管田庵は、江戸時代初期に建てられた茶室で、洞床は内部の壁と天井のみを塗りまわし、床柱や落とし掛けを用いています。