垂れ壁とは?その役割と種類

垂れ壁とは?その役割と種類

建築物研究家

垂れ壁とは、天井から垂れ下がった、途中までしかない壁のことです。

建築を知りたい

垂れ壁には、床の間の上部、鴨居の上の小壁、対面キッチンなどでシンク上部に吊戸棚を設けるための壁などがありますね。

建築物研究家

そうです。垂れ壁は、下がり壁とも呼ばれます。

建築を知りたい

キッチンと他の居室の間に設けられる垂れ壁のうち、天井から50cm以上下がった物のことを特に防煙壁と言いますね。

垂れ壁とは。

垂れ壁とは、天井から吊り下がって下半分がない壁のことです。床の間の上部、鴨居の上の小壁、対面キッチンなどのシンク上部に吊戸棚を設置するための壁などが挙げられます。下がり壁とも呼ばれます。

キッチンと他の居室の間に設けられた垂れ壁のうち、天井から50cm以上下がったものを特に防煙壁といいます。防煙壁は、キッチンから発生する火災の煙の拡散を防ぎ、避難しやすくするための重要な設備です。火災時に発生する煙は温度が高く、上方に流れるため、50〜80cm程度の垂れ壁でもかなり煙を遮ることが可能です。また、防煙壁があると、キッチンからのにおいが隣室に流れるのを防ぐ効果もあります。

垂れ壁の種類

垂れ壁の種類

垂れ壁の種類

垂れ壁には、設置される場所や目的によって、様々な種類があります。代表的な種類としては、床の間の上部にある「床の間垂れ壁」、鴨居の上に取り付けられた「鴨居垂れ壁」、対面キッチン上に設置される「吊戸棚用垂れ壁」などがあります。防煙性能を備えた「防煙壁」は、キッチンの天井から50cm以上下がった垂れ壁のことで、火災時における煙の拡散を防ぎ、避難しやすくする重要な設備です。また、キッチンのニオイが隣室に流れるのを防ぐ目的で設置される垂れ壁もあり、その場合は「ニオイを防ぐ垂れ壁」と呼ばれます。

垂れ壁の役割

垂れ壁の役割

垂れ壁の役割

垂れ壁は、キッチンからの火災により発生する煙の拡散を防ぎ、避難しやすくするための設備の一つとして重要な役割を果たしています。火災時に発生する煙は温度が高く、上方を流れるため、50〜80cm程度の垂れ壁によりかなり煙を遮ることが可能です。また、垂れ壁があることによって、キッチンからのにおいが隣室に流れるのを抑える働きもあります。防煙壁は、キッチンからの火災により発生する煙の拡散を防ぎ、避難しやすくするための設備の一つとして重要な役割を果たしています。

垂れ壁の設置場所

垂れ壁の設置場所

垂れ壁を設置する場所は様々であり、その用途によって異なります。例えば、床の間の上部に設置される垂れ壁は、床の間の空間を強調し、より格式高い雰囲気を演出する役割を果たします。また、鴨居の上の小壁として設置される垂れ壁は、空間を仕切り、視線を遮ることで、よりプライベートな空間を作り出すのに役立ちます。対面キッチンなどでシンク上部に設置される垂れ壁は、吊戸棚を設置するための壁として機能し、キッチン空間をより有効活用することができます。