鼻隠しとは何なのか

鼻隠しとは何なのか

建築物研究家

鼻隠しとは何のことでしょう?

建築を知りたい

垂木の小口に取り付ける部材のことです。

建築物研究家

鼻隠しの役割は何ですか?

建築を知りたい

屋根板を支えている垂木の先端部分を隠すためです。

鼻隠しとは。

鼻隠しとは、垂木の先端部分に取り付ける部材で、水平に取り付けられます。屋根板を支えている垂木の先端部分を隠すために使用されるもので、樋を取り付ける場所に使われます。樋が付かない場合は「破風」と呼ばれます。そのため、樋を取り付けるための下地材としての役割も持っています。

化粧板を使用せずに鼻隠しを取り付ける場合、紫外線の影響を強く受けることになるため、塗装が必要です。

鼻隠しは基本的に木製ですが、防火のため不燃材にする必要があり、窯業製品も増えています。また、板金などで打ちつけるものや、モルタルで塗り固めてしまうという方法もあります。

外壁の種類に合わせて鼻隠しを選ぶことになるため、外壁の種類とともに減っていったものもあります。

鼻隠しの役割と機能

鼻隠しの役割と機能

鼻隠しの役割と機能

鼻隠しの主な役割は、屋根板を支えている垂木の先端部分を隠すことです。また、樋が取り付けられる部分の下地材としての役割も担っています。鼻隠しの表面には化粧板が使用され、外壁と同様の仕上げにすることで、建物の全体の美観を高める効果があります。

近年では、防火性を考慮して不燃材で作られた鼻隠しも増えており、窯業製品の鼻隠しや金属製の鼻隠しなど、さまざまな種類が開発・販売されています。金属製の鼻隠しは、耐火性や耐久性に優れている一方で、雨水が当たると音が鳴りやすいため、防音効果の観点から要検討が必要となります。

鼻隠しの種類と材質

鼻隠しの種類と材質

鼻隠しの種類と材質

鼻隠しの種類は、大きく分けて3つあります。1つ目は、木製鼻隠しです。木製鼻隠しは、古くから使用されており、現在でも多く見られます。木製の鼻隠しは、自然な風合いがあり、家に温かみを与えてくれます。2つ目は、窯業製品の鼻隠しです。窯業製品の鼻隠しは、火災に強く、耐久性にも優れています。また、メンテナンスが容易で、長期間の使用が可能です。3つ目は、金属製の鼻隠しです。金属製の鼻隠しは、軽量で、施工が容易です。また、錆びにくく、耐久性にも優れています。鼻隠しに使用される材質は、それぞれの特徴によって異なります。木製の鼻隠しは、主に杉やヒノキなどの木材を使用しています。木材は、変形しやすく、耐候性にも劣るため、定期的なメンテナンスが必要となります。窯業製品の鼻隠しは、主にセメントと繊維質を原料として製造されています。窯業製品は、火災に強く、耐久性にも優れています。また、メンテナンスが容易で、長期間の使用が可能です。金属製の鼻隠しは、主にアルミやガルバリウム鋼板を使用しています。金属は、軽量で、施工が容易です。また、錆びにくく、耐久性にも優れています。

鼻隠しの取り付け方法

鼻隠しの取り付け方法

鼻隠しの取り付け方法は、以下の通りです。

1. 鼻隠しの位置を決める。
2. 鼻隠しの下地を設置する。
3. 鼻隠しを取り付ける。

鼻隠しの位置は、垂木の小口から約1cm程度外側になるようにします。下地は、合板やベニヤ板を使用します。下地を設置したら、鼻隠しをビスや釘で取り付けます。鼻隠しの取り付けが完了したら、塗装を行います。塗装は、防水性や耐久性を高めるために行います。

鼻隠しの塗装とメンテナンス

鼻隠しの塗装とメンテナンス

鼻隠しの塗装は、定期的に行うことが大切です。 紫外線や雨風にさらされるため、塗装が剥がれてしまうことが多々あります。塗装が剥がれてしまうと、鼻隠し自体が劣化してしまうため、早めに塗装を行う必要があります。鼻隠しの塗装には、様々な色があります。外壁の色に合わせて塗装するのが一般的ですが、自分の好みの色に塗装することも可能です。

鼻隠しのメンテナンスも、定期的に行うことが大切です。 鼻隠しは、屋根や外壁を支える重要な役割を果たしているため、定期的にメンテナンスを行う必要があります。鼻隠しのメンテナンスには、以下のようなものがあります。

・塗装の確認
・ひび割れや欠けの確認
・反りや歪みの確認

鼻隠しのメンテナンスを行うことで、鼻隠し自体の寿命を延ばすことができます。また、屋根や外壁の寿命を延ばすことにもつながります。

鼻隠しを施工する際の注意点

鼻隠しを施工する際の注意点

鼻隠しを施工する際の注意点は、何点かあります。まず、鼻隠しを取り付ける際は、垂木の中心と鼻隠しの中心が一直線になるように注意する必要があります。また、鼻隠し同士の間隔を均等にすることも大切です。鼻隠しを取り付ける際は、水平器を使って水平を確認しながら施工するとよいでしょう。鼻隠しを取り付ける際には、釘やビスで垂木に固定します。このとき、釘やビスを打つ際には、垂木を割らないように注意する必要があります。また、鼻隠しを施工する際には、鼻隠し同士のつなぎ目に隙間ができないように注意が必要です。隙間ができると、そこから雨水が侵入して、鼻隠しや垂木が腐食する原因となります。