ハンチとは?建築用語の解説

ハンチとは?建築用語の解説

建築を知りたい

先生、ハンチってなんですか?

建築物研究家

ハンチとは、鉄筋コンクリート造りの建物で床やスラブ、梁が柱に接する部分を大きくした物のことです。断面を大きくすることによって、端部に働いてくる剪断力や曲げ、モーメントに対して対抗します。

建築を知りたい

なるほど。では、ハンチを付けることでどのようなメリットがあるのですか?

建築物研究家

ハンチを付けることによって、梁下の高さを高く取ることができるようになってくるため、広く使うことができるようになります。また、コンクリートの量も調整できるようになっていくことから、量を減らすことが可能となります。

ハンチとは。

ハンチとは、鉄筋コンクリート造りの建物で床やスラブ、梁が柱に接する部分を、強度を高める目的で大きくした部分のことです。断面を大きくすることで、端部に働く剪断力や曲げ、モーメントに抵抗します。背を大きくした場合には垂直ハンチ、幅を大きくした場合には水平ハンチと呼ばれます。

ハンチを設けることで、型枠が複雑化し、コンクリートの充填不足による断面欠損が生じる可能性が高まります。しかし、他の部分では、梁下の高さを高く取ることができ、広く利用することができます。また、コンクリートの量を調整できるため、量を減らすことも可能です。

ハンチとは?

ハンチとは?

建物の基礎や柱と梁が接する部分などの強さを高めるための部位を「ハンチ」と呼びます。強度を高めることを目的とし、鉄筋コンクリート造りの建物で床やスラブ、梁が柱に接する部分を大きくすることによって実現させます。断面を大きくすることで、端部に働く剪断力や曲げ、モーメントに対して対抗することができます。背を大きくした場合には垂直ハンチ、幅を大きくした場合には水平ハンチと呼ばれます。

ハンチの種類

ハンチの種類

ハンチとは、強度を高めることを目的とし、鉄筋コンクリート造りの建物で床やスラブ、梁が柱に接する部分を大きくした物のことである。断面を大きくすることによって、端部に働いてくる剪断力や曲げ、モーメントに対して対抗する。背を大きくした場合には垂直ハンチ、幅を大きくした場合には水平ハンチと呼ぶ。ハンチの種類としては、大きく分けて2種類ある。

1つは、垂直ハンチである。垂直ハンチとは、柱の側面に設けられるハンチのことで、柱の強度を高める効果がある。垂直ハンチは、一般的に、柱の断面が小さくなる部分に設けられる。

もう1つは、水平ハンチである。水平ハンチとは、柱の天端または底面に設けられるハンチのことで、梁やスラブの強度を高める効果がある。水平ハンチは、一般的に、梁やスラブが柱に接する部分に設けられる。

ハンチのメリット

ハンチのメリット

ハンチのメリットは、主に以下の3つになります。

1つ目は、強度を上げることができます。ハンチを付けることで、梁やスラブ、床を支える柱の断面積が大きくなり、曲げやモーメント、剪断力に対する抵抗力が強くなります。

2つ目は、コンクリートの量を減らすことができます。ハンチが付いていれば、柱の断面積を小さくしたまま同じ強度を確保できるため、コンクリートの量を減らすことができます。これは、コスト削減につながります。

3つ目は、梁下の高さを高く取ることができます。ハンチを付ければ、梁と柱の接合部が大きくなり、梁下の高さを高く取ることができます。これは、部屋を広く見せたり、梁を目立たなくさせたりするのに役立ちます。

ハンチのデメリット

ハンチのデメリット

ハンチのデメリットは、型枠が複雑化してコンクリートの重点不足による断面欠損が生じる可能性が高まることです。型枠を複雑にすることにより、作業効率が低下し、コストの上昇にもつながります。また、ハンチを付けることで梁下の高さが高くなるため、天井高が低くなり、圧迫感が出てしまうこともあります。さらに、ハンチを設置すると、コンクリートの量を調整しづらくなり、重量が増加するおそれがあります。そのため、設計の際には、ハンチのメリットとデメリットを比較検討し、適切な施工方法を選択することが重要です。

ハンチの施工方法

ハンチの施工方法

ハンチの施工方法は、ハンチの形状や規模によって異なるが、基本的には以下のような手順で行われる。

1. 柱の型枠を組み立てる。
2. ハンチ部分の型枠を取り付ける。
3. ハンチ部分に鉄筋を配筋する。
4. ハンチ部分にコンクリートを打設する。
5. ハンチ部分の型枠を外す。

ハンチ部分の型枠は、ハンチの形状に合わせて作成する必要があるが、一般的には合板やモルタルなどの材料を使用する。ハンチ部分に鉄筋を配筋する際には、ハンチ部分に働く応力や荷重を考慮して、適切な鉄筋径や鉄筋間隔を定める必要がある。ハンチ部分にコンクリートを打設する際には、コンクリートの重点不足や断面欠損が生じないように、慎重に打設する必要がある。