L値とは

L値とは

建築物研究家

L値とは何か、説明できますか?

建築を知りたい

L値は、振動音もしくは固体伝播音など、実際に耳に聞こえる音のレベルをあらわす数値です。

建築物研究家

L値には、2つの種類があると聞きましたが、それは何ですか?

建築を知りたい

重量床衝撃音と軽量床衝撃音の2種類です。

L値とは。

「L値」とは、振動音や固体伝播音など、実際に耳に聞こえる音の大きさを表す数値のことです。上階の衝撃音が下階で聞こえる音のことを「固体音」と呼び、その大きさを「L値」で表します。L値の等級は小さい方が、遮音性能が高いことを意味します。

「固体音」とは、床や壁を伝って聞こえる振動音のことです。楽器の音や人の話し声など、空気中を伝わる音は「空気音」と呼ばれます。

「L値」には、子供が飛んだり跳ねたり走り回ったりするときのような床衝撃音(重量床衝撃音:LH)と、食器やリモコンなど固く比較的軽い物体が落下する音、椅子やテーブルを引きずった音などの床衝撃音(軽量床衝撃音:LL)の2種類があります。

マンションなど集合住宅では、LL-45、LH-50程度の遮音性能が望ましいとされています。

L値の意味と定義

L値の意味と定義

「L値」とは、振動音もしくは固体伝播音など、実際に耳に聞こえる音のレベルをあらわしており、上階の衝撃音が下階で聞こえる音=「固体音」の大きさをあらわす数値です。等級の値が小さい方が、より遮音性能が高いといえます。「固体音」とは、床や壁を伝って聞こえる振動音で、楽器の音や人の話し声など、空気中を伝わる音は「空気音」と呼ばれます。

「L値」には、子供が飛んだり跳ねたり走り回ったりするときのような床衝撃音=「重量床衝撃音(LH)」と、食器やリモコンなど固く比較的軽量の物体が落下する音、椅子やテーブルを引きずった音などの床衝撃音=「軽量床衝撃音(LL)」の2種類があり、マンションなど集合住宅では、LL45・LH50程度が望ましいとされています。

L値の測定方法

L値の測定方法

L値の測定方法

L値の測定方法は、日本建築学会の「建築物における音環境の評価方法」に規定されています。この方法は、下階に測定用マイクを設置し、上階で重量床衝撃音と軽量床衝撃音を発して、測定用マイクでその音のレベルを測定します。重量床衝撃音の測定方法は、上階に100kgのハンマーを落下させて、その音のレベルを測定します。軽量床衝撃音の測定方法は、上階に1.3kgの鉛球を落下させて、その音のレベルを測定します。測定結果は、L値として表示されます。L値が小さいほど、遮音性能が高いことを示します。

L値の等級と基準値

L値の等級と基準値

L値の等級と基準値

L値の等級は、1から3までの3段階で評価されます。1等級は最も遮音性能が高く、3等級は最も遮音性能が低いことになります。マンションや集合住宅では、LL45・LH50程度の遮音性能が望ましいとされています。これは、子供が飛んだり跳ねたり走り回ったりするときのような床衝撃音(LH)が50dB以下、食器やリモコンなど固く比較的軽量の物体が落下する音、椅子やテーブルを引きずった音などの床衝撃音(LL)が45dB以下であることを意味します。

L値を改善するための方法

L値を改善するための方法

L値を改善するための方法には、様々なものがあります。最も一般的な方法は、遮音材を使用することです。遮音材は、音の振動を吸収したり反射したりする材料で、床や壁、天井などに使用されます。また、二重床や二重壁にすることで、音の伝わりを遮断することもできます。さらに、床や壁にカーペットやカーテンを敷くことで、音の吸収を効果的に行うことができます。また、音の発生源となるものを軽減することで、L値を改善することもできます。例えば、楽器を弾くときは、防音室を使用したり、夜間は静かに過ごすように心がけることで、L値を改善することができます。

L値が高いとどのような問題があるか

L値が高いとどのような問題があるか

L値が高いと、階下の住戸に音が伝わりやすくなり、生活に支障をきたす場合があります。例えば、子供が走り回ったり、椅子を引きずったりする音などが階下に響いて、下の住人が不快に思うことがあります。また、楽器の音やテレビの音なども漏れやすくなり、階下の住人がうるさいと感じる場合があります。さらに、L値が高いと、階下の住戸に音だけでなく、振動も伝わりやすくなります。例えば、子供が飛び跳ねたりすると、その振動が階下に伝わって、下の住人が不快に思うことがあります。また、エレベーターの稼働音や、車の走行音なども、L値が高いと階下の住戸に伝わりやすくなります。