方立とは?用途や素材について
建築物研究家
「方立」とは、横に連続して設置された窓の間に設けられた垂直な桟のことです。方立があると、窓ガラスが保持されて、建物の構造が安定します。
建築を知りたい
なるほど。方立は、窓を支えるために設置されているのですね。
建築物研究家
そうです。方立は、窓の幅や高さによって、そのサイズや形状が異なります。また、方立は、木製やアルミ製、鉄製など、さまざまな素材で作られています。
建築を知りたい
方立は、建物の外観にも影響を与える重要な要素なんですね。ありがとうございます。
方立とは。
方立とは、窓と窓の間に縦に設置された桟のことです。また、戸の中に入れられた補助の枠のこと、カーテンウォールの縦桟のことを指します。方立は構造部材として機能し、窓やドアに掛かる風による荷重を建物構造に伝えています。方立は垂直方向の枠ですが、水平方向に入れられる桟は「無目」と呼ばれます。方立や無目の素材には、木材やアルミニウムが使用されることが多く、歴史的な建物では石が使われる場合もあります。大きな窓を使用した教会や宮殿では、石材でできた方立や無目を使用することがよくありました。
方立とは
方立とは、横に連続して設置された窓の間に設けられた垂直な桟のことである。 また、戸の中に建てられた補助の枠のことも方立という。木製の引き戸においては、片袖では一本、両袖では二本の方立が必要である。またカーテンウォールでは縦桟のことをさす。方立は構造部材として機能し、窓や戸にかかる風による荷重を建築構造に伝える働きをする。方立は垂直方向の枠のことだが、水平方向に入れられる桟のことは無目という。方立や無目の素材には、木材やアルミニウムが用いられる場合が多く、歴史的建築物などでは石材が用いられる場合もあった。教会建築や宮殿などの大きな窓にみられるように、非常に大きなガラスを設置する際には、石材の方立や無目などが用いられた。
用途
用途
方立は、窓や戸の間に設置される垂直な桟のことです。窓や戸にかかる風による荷重を建築構造に伝える働きをします。方立は、主に木造建築と鉄筋コンクリート建築で使用されます。木造建築では、方立は木材でつくられます。鉄筋コンクリート建築では、方立は鉄筋コンクリートでつくられます。方立は、窓や戸の大きさに合わせて設置されます。方立の大きさは、窓や戸の耐風圧力によって決まります。方立は、窓や戸の気密性と断熱性を高める役割も果たしています。
素材
方立や無目の素材としては、木材やアルミニウムが多く用いられるが、歴史的建築物などでは石材が使用される場合もあった。木材は、加工が容易で、強度が比較的高いことから、古くから方立や無目に利用されてきた。アルミニウムは、軽量で耐食性に優れていることから、近年では多く使用されている。石材は、耐久性が高く、美しい意匠を表現できることから、教会建築や宮殿などの大きな窓に用いられることが多かった。
無目とは
無目とは、水平方向の桟のことであり、方立と対を成して窓や戸を構成する。方立が垂直方向の枠であるのに対し、無目は水平方向の枠である。無目は、方立と同様に、窓や戸にかかる風による荷重を建築構造に伝えるという重要な役割を果たす。方立や無目の素材には、木材やアルミニウムが用いられる場合が多いが、歴史的建築物などでは石材が用いられる場合もある。例えば、教会建築や宮殿などの大きな窓にみられるように、非常に大きなガラスを設置する際には、石材の方立や無目などが用いられた。
方立の設置方法
方立の設置方法は、窓や戸の種類によって異なります。
開き窓や滑り窓の場合、方立は窓枠に直接取り付けられます。
引き戸の場合、方立は戸枠に取り付けられます。
カーテンウォールの場合、方立は建物の構造体に直接取り付けられます。
方立の設置には、専用の金具が必要となります。
金具の種類は、方立の形状や取り付け方法によって異なります。
方立を設置する際には、水平器を使って水平を確認することが大切です。
また、方立と窓枠や戸枠との間に隙間がないようにすることも大切です。
方立の設置方法を誤ると、窓や戸が正しく開閉できなくなったり、雨漏りの原因になったりする可能性があります。
そのため、方立の設置は、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。