住宅の部位について 建築の縁板について知ろう! 縁板とは、建物の壁の上部や下部、壁と天井の境目など、縁をかたどるために用いられる板のことを指します。 通常はヒノキが用いられ、玄関前の庇のように雨戸の外に張り出した縁側である濡れ縁の場合はケヤキが用いられるのが一般的です。縁板は、面の縁を押さえて形を整えるという機能的な目的と、意匠的な目的の両方で用いられます。また、ボーダークロスなど壁紙で代用されることもあります。額縁や回り縁も、縁板の一種です。 2024.01.27 住宅の部位について
住宅の部位について 濡れ縁の役割と特徴 濡れ縁とは、和室のベランダのことで、雨ざらしになってしまう外側の縁側のことです。室内にある縁側ではなく、家の外にあるため、雨が降れば濡れてしまうことになることから濡れ縁と呼びます。すべて外側にある物という意味になってくるため、濡れ縁は和室のベランダにあたります。屋外にあって上部には庇はあるものの、大雨では濡れてしまいます。濡れ縁からは庭に降りることができるため、室内の汚れ防止のワンクッションを置く大事な設備です。室内の張り方とは違い、壁面に対して直角に板張りをして、畳の面よりも一段下げられます。これによって、風雨にさらされても部屋の中に雨が浸入することを防げるのです。近頃では濡れ縁自体がなくなってきましたが、フラワースタンドに利用したりすることもできます。 2024.01.26 住宅の部位について
住宅の部位について 縁の歴史・種類について 「縁」とは、建物の外側にある板張りの部分のこと。平安時代に、仏堂内部に床板を張るようになると周囲に縁ができた。回廊上になった縁は廻縁と呼ばれている。近世になってから、住宅などで外部との境にも建具を設け、内部に取り込まれて縁側となり、外部の物を濡れ縁と呼ぶ。居室の外側に設けられた縁を濡れ縁と呼ぶようになった由来は、雨風を防ぐ壁などがなく、雨に濡れてしまうので濡れ縁と呼ばれるようになったというもの。奈良時代の建築では唐の建築様式を踏襲していたが、平安・鎌倉時代になると、軒の出が次第に深くなった。これは、雨から縁や壁を守るため、という意味合いもあった。 「えん」ではなく「ふち」と読む際には、天井部分に取り付けられる部材をさす。例えば、廻り縁天井と壁の取り合い部に、室内を一周する部材のことである。 2024.01.27 住宅の部位について
住宅の部位について 建築用語『縁側』とは? 縁側は、おもてなしの精神を表した空間です。来客を家の中ではなく、縁側で出迎えることも多く、それは来客と住人が親しい関係であることを意味します。また、縁側は、家族や友人が集まって団らんをする場所としても使われてきました。 縁側の歴史は古く、平安時代にはすでに存在していました。当時は、縁側は「庇(ひさし)」と呼ばれており、建物の外側に設けられた板張りの通路でした。庇は、雨や風を防ぐ役割を担っていました。 鎌倉時代になると、縁側は「縁(えん)」と呼ばれるようになりました。縁は、庇よりも幅が広く、建物の内部に設けられた板張りの通路でした。縁は、雨戸などの建具で建物の外部との境界を区切り、建物の内部に含まれるようになりました。 室町時代になると、縁側は「縁側」と呼ばれるようになりました。縁側は、縁よりもさらに幅が広く、建物の内部に設けられた板張りの通路でした。縁側には、欄干が設けられ、雨戸や障子で建物の外部との境界を区切りました。 江戸時代になると、縁側は日本の建築に欠かせないものとなりました。縁側は、おもてなしの精神を表した空間として、また、家族や友人が集まって団らんをする場所として使用されました。 2024.01.27 住宅の部位について