ビザンチン様式を徹底解説!

ビザンチン様式を徹底解説!

建築物研究家

ビザンチン様式の特徴について教えていただけますか?

建築を知りたい

ビザンチン様式は、大ドームをのせた建築で、内部には金地の華麗なモザイク壁画があるのが特徴です。

建築物研究家

装飾においてはどのようなものがありますか?

建築を知りたい

彫刻や象眼細工の家具などがあります。

ビザンチン様式とは。

ビザンチン様式とは、東ローマ帝国(ビザンチン帝国)で4世紀頃から発達した建築・装飾様式のことです。キリスト教がヨーロッパ、ロシア、西アジアに広がるにつれて、ビザンチン様式も広がりました。

ビザンチン様式の大きな特徴は、大ドームをのせた建物であることです。内部は金地の美しいモザイク壁画で飾られ、彫刻や象眼細工の家具もあります。この様式は主に、礼拝堂やキリスト教会などの大規模な建造物で見ることができます。

ビザンチン様式の代表的な建造物には、イスタンブールのハギア・ソフィア大聖堂、ベネチアのサン・マルコ大聖堂、モスクワの聖ヴァシリー宮殿などがあります。

歴史と起源

歴史と起源

ビザンチン様式は、4世紀頃から東ローマ帝国(ビザンチン帝国)で発達した建築・装飾様式のことである。キリスト教が広まっていくと同時に、ローマなどヨーロッパだけでなく、ロシアや西アジアといった地域にも広がっていった。ビザンチン様式の大きな特徴として、大ドームをのせた建築、内部では金地の華麗なモザイク壁画があり、装飾においては彫刻や象眼細工の家具などもある。主に礼拝堂やキリスト教会といった大規模な建造物でこのビザンチン様式を見ることができる。ビザンチン様式の建造物で代表的な物としては、イスタンブールのハギア・ソフィア大聖堂やベネチアのサン・マルコ大聖堂、モスクワの聖ヴァシリー宮殿などが挙げられる。

ビザンチン様式の起源は、330年にローマ皇帝コンスタンティヌス1世によって建設されたコンスタンティノポリスにある。コンスタンティノポリスは、古代ギリシャの都市ビザンチオンの上に建設された都市で、ビザンチン帝国の首都となった。コンスタンティヌス1世は、キリスト教を公認し、キリスト教の寺院を建設するよう命じた。このとき建設された寺院が、ビザンチン様式の最初の例となった。

特徴と魅力

特徴と魅力

ビザンチン様式は、その壮麗さと華麗さで知られる建築様式です。その特徴は、大ドーム、金地のモザイク壁画、彫刻、象眼細工の家具などです。ビザンチン様式の建造物は、礼拝堂やキリスト教会といった大規模な建造物で見ることができます。

ビザンチン様式の建造物で代表的な物としては、イスタンブールのハギア・ソフィア大聖堂やベネチアのサン・マルコ大聖堂、モスクワの聖ヴァシリー宮殿などが挙げられます。ハギア・ソフィア大聖堂は、532年に完成した大聖堂で、東西約81メートル、南北約70メートル、高さ約55メートルという巨大な建造物です。ドームの直径は約31メートルで、その頂上には十字架が掲げられています。

ベネチアのサン・マルコ大聖堂は、828年に完成した大聖堂で、東西約76メートル、南北約52メートル、高さ約43メートルという大きさです。ビザンチン様式の建築ですが、ゴシック様式の要素も取り入れられています。

モスクワの聖ヴァシリー宮殿は、1561年に完成した宮殿で、東西約98メートル、南北約80メートル、高さ約60メートルという大きさです。ビザンチン様式の建築ですが、ロシア正教の伝統的な建築様式も取り入れられています。

代表的な建造物

代表的な建造物

代表的な建造物

ビザンチン様式の建造物で代表的な物としては、イスタンブールのハギア・ソフィア大聖堂やベネチアのサン・マルコ大聖堂、モスクワの聖ヴァシリー宮殿などが挙げられる。ハギア・ソフィア大聖堂は、532年から537年にかけて建設された、ビザンチン様式の最高傑作の一つである。巨大なドームと美しいモザイク壁画が特徴で、世界遺産にも登録されている。サン・マルコ大聖堂は、828年から832年にかけて建設された、ベネチアの象徴的な建造物である。ビザンチン様式とゴシック様式が混在する独特の建築様式で、金地の華麗なモザイク壁画も必見である。聖ヴァシリー宮殿は、1555年から1561年にかけて建設された、モスクワのクレムリンにあるカラフルな宮殿である。9つの玉ねぎ型のドームが特徴的で、ロシア正教の重要な建造物の一つである。

現代のビザンチン様式

現代のビザンチン様式

現代においても、ビザンチン様式は、その美しさと機能性から、様々な建築物に取り入れられています。例えば、ロシアのモスクワにあるキリスト教主体の博物館である、トレチャコフ美術館はその一例です。この美術館は、19世紀に建設され、ビザンチン様式の特徴である大ドームや金地のモザイク壁画が取り入れられています。また、ギリシャのアテネにあるギリシア正教の総本山であるアテネ総主教庁も、ビザンチン様式を基調とした建築物です。その大聖堂であるアテネ・メトロポリス大聖堂は、19世紀に建設され、その美しいドームとモザイク壁画で知られています。

文化や宗教との関係

文化や宗教との関係

ビザンチン様式は、ビザンチン帝国(東ローマ帝国)で発達した建築様式であり、宗教と深い関係があります。ビザンチン帝国は、キリスト教国家であり、ビザンチン様式の建築物は、キリスト教の礼拝堂や修道院として建設されました。ビザンチン様式の建築物は、大きくそびえるドーム金色のモザイク壁画彫刻や象眼細工の装飾などが特徴的です。これらの特徴は、キリスト教の崇高さ神聖さを表現しています。ビザンチン様式の建築物は、キリスト教の広がりとともに、ロシアや西アジアにも伝播していきました。現在でも、イスタンブールのハギア・ソフィア大聖堂やベネチアのサン・マルコ大聖堂、モスクワの聖ヴァシリー宮殿など、多くのビザンチン様式の建築物が残されています。これらの建築物は、ビザンチン帝国の栄華キリスト教の歴史を伝える貴重な遺産です。