逃げ墨とは何か？用途と打ち方

逃げ墨とは何か？用途と打ち方

逃げ墨とは？

逃げ墨とは、目的の場所から離れたところに引く墨のことです。内部に奥まっていて手が届かない場合や、型枠の建て込みなどで基準線が見えなくなる場合や、障害物によって仕上げ面に直接墨出し（基準線を引くこと）ができない場合などに、墨を打ちたい正規の基準線から平行に1尺や1メートルなど、一定の距離を置いたところに引く工事用の墨のことです。

例えば、基礎の芯墨を打とうとするときに、アンカーボルトが芯に入っているなど、芯墨が打てない場合には、30mmほどずらして芯墨を平行に墨を打つ。これを逃げ墨と呼びます。分かりやすいように逃げた数値を墨のう

逃げ墨の目的

逃げ墨の目的は、目的の場所から離れた場所に墨を打つことで、内部に奥まっていて手が届かない場合や、型枠の建て込みなどで基準線が見えなくなる場合や、障害物によって仕上げ面に直接墨出し（基準線を引くこと）ができない場合などに、基準線からの平行に一定の距離を置いたところに基準線を作り、それを墨打ちすることで、施工を容易にすることです。例えば、基礎の芯墨を打とうとするときに、アンカーボルトが芯に入っているなど、芯墨が打てない場合には、30mmほどずらして芯墨を平行に墨を打ちます。これを逃げ墨と呼び、わかりやすいように逃げた数値を墨のうえに、芯から500、1000などと書いておくようにします。このように、逃げ墨は、施工上の障害を回避し、正確な墨打ちを行うために使用する工事用の墨のことです。

逃げ墨の打ち方

逃げ墨の打ち方

逃げ墨を打つには、まず、正規の基準線から平行に一定の距離を置いたところに、墨打ちを行う場所を決め、そこをマークします。次に、マークした場所に、定規や墨つぼなどを使って、墨を打ちます。墨を打つ際には、基準線と平行になるように注意し、くっきりと見えるように打つことが大切です。また、逃げ墨は、後で消しやすいように、鉛筆やチョークなどを使って打つようにしましょう。逃げ墨を打つ際には、水平器や水糸などを使って、墨の位置が水平になっているかを確認するようにしましょう。

逃げ墨の注意点

逃げ墨の注意点

逃げ墨を使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、逃げ墨を打つ際には、正規の基準線から平行に一定の距離を置く必要があります。この距離は、工事の種類や目的に応じて異なりますが、一般的には1尺（約30cm）程度です。また、逃げ墨は、墨を打つ場所の表面が平らで、汚れや油分が付着していない状態にしておく必要があります。逃げ墨は、墨が薄れてしまったり、消えてしまったりしないように、しっかりと打つ必要があります。そして、逃げ墨は、工事の際には、誤って消したり、移動させたりしないように注意する必要があります。

逃げ墨の使い方

逃げ墨の使い方は、建築現場において、さまざまな場面で活用されています。例えば、基礎の芯墨を打つ際に、アンカーボルトが芯に入っているなど、芯墨が打てない場合、30mmほどずらして芯墨を平行に墨を打ちます。これを逃げ墨と呼びます。分かりやすいように逃げた数値を墨のうえに、芯から500、1000などと書いておくようにします。

また、型枠の建て込みなどで基準線が見えなくなる場合、基準線から平行に1尺や1メートルなど、一定の距離を置いたところに逃げ墨を引きます。これにより、型枠を組み立てる際に基準線を確認することができるので、正確な施工を行うことができます。

さらに、障害物によって仕上げ面に直接墨出しができない場合も、逃げ墨を利用することができます。障害物から平行に一定の距離を置いたところに逃げ墨を引くことで、墨出しを行うことができます。
この逃げ墨の使い方を身に着けることで、様々な場面で正確な施工を行うことができます。