擁壁とは?その種類や役割、水抜きについても解説
建築物研究家
擁壁とは、高低差のある土地の土砂が崩壊するのを防ぐための壁のことです。
建築を知りたい
なぜ擁壁が必要なのでしょうか?
建築物研究家
擁壁は、高低差のある土地の土砂が崩壊するのを防ぐために必要です。土砂が崩壊すると、家や道路などの建物が損傷したり、人が怪我をしたりする可能性があります。
建築を知りたい
擁壁の種類にはどのようなものがありますか?
擁壁とは。
擁壁とは、段差のある土地の土砂が崩れるのを防ぐために、斜面を固めた壁のことです。住宅地や公園など、造成地によく見られます。
擁壁には、練石積み擁壁、コンクリートブロック積み擁壁、重力式コンクリート擁壁、鉄筋コンクリート擁壁など、さまざまな種類があります。
擁壁を設計する際には、土砂の圧力や、その上に載る荷物の重さ、地震の力、地盤の力、擁壁自体の重さなどを考慮して、転倒や滑り出しを起こさないようにします。
擁壁の強度を保つためには、水はけがよくあることが重要です。土地が水を含みすぎると、地盤が弱くなって擁壁に圧力がかかり、崩れる原因になります。そのため、高さ2メートル以上の擁壁には、3平方メートルあたり1カ所の割合で水抜きを設置することが義務付けられています。
擁壁とは何か?
擁壁とは、高低差のある土地の土砂が崩壊するのを防ぐため、斜面を補強した壁のことです。ひな壇形状の造成地などで良く見かけられ、その種類としては、練石積み擁壁、コンクリートブロック積み擁壁、重力式コンクリート擁壁、鉄筋コンクリート擁壁などがあります。擁壁は、土圧とその土の上に載る荷重、地震力、地盤の支持力、擁壁の自重などを条件として、部材及び擁壁全体の転倒やすべり出しに対する安定性を求めて設計されます。
擁壁の種類
擁壁の種類
擁壁のタイプは、使用される材料や設計によって異なります。練石積み擁壁は、最も一般的なタイプの擁壁のひとつであり、石を積み上げて作られます。粘土やモルタルを使用して石を固定することがよくあります。コンクリートブロック積み擁壁は、コンクリートブロックを使用して作られます。コンクリートブロックは、練石よりも設置が簡単で、より滑らかな仕上がりになります。重力式コンクリート擁壁は、コンクリートで作られ、その重さで自立します。重力式コンクリート擁壁は、非常に重いですが、非常に頑丈です。鉄筋コンクリート擁壁は、コンクリートと鉄筋で作られ、鉄筋がコンクリートの強度を高めます。鉄筋コンクリート擁壁は、非常に頑丈で、高い擁壁に使用されることが多いです。
擁壁の設計方法
擁壁の設計は、土圧とその土の上に載る荷重、地震力、地盤の支持力、擁壁の自重などを条件として、部材及び擁壁全体の転倒やすべり出しに対する安定性を求めて行われます。擁壁の強度を保つためには、水はけが重要です。土地は含水量が多くなると軟弱化し、擁壁に対して圧力を増して崩壊の原因となります。そのため、高さ2m以上の擁壁では、3m2に1カ所の割合で水抜きを設置することが義務づけられています。
擁壁の設計には、重力式、控え壁式、アンカー式など、さまざまな方式があります。重力式擁壁は、その自重によって土圧に抵抗する方式で、最もシンプルな構造です。控え壁式擁壁は、擁壁の背面に控え壁を設けて土圧を分散させる方式で、重力式擁壁よりも土圧に強い構造です。アンカー式擁壁は、擁壁の天端をアンカーボルトで地盤に固定する方式で、地盤の支持力が弱い場合でも擁壁を安定させることができます。
擁壁の水抜きについて
擁壁の水抜きは、擁壁の強度を保つために欠かせない重要な要素です。擁壁は、土圧や地盤の支持力、地震力などの様々な力にさらされており、それらに耐える強度が求められます。しかし、擁壁内部に水が溜まると、その水が土圧に加わり、擁壁の強度が低下する恐れがあります。そのため、擁壁には水抜きを設置して、内部に水が溜まらないようにすることが重要です。
擁壁の水抜きには、様々な方法があります。最も一般的なのは、擁壁の底面に水抜き穴を開ける方法です。水抜き穴は、直径10cm程度の穴で、擁壁の底面から数カ所を開けます。水抜き穴には、砂利や砕石を詰めて、土砂が流入するのを防ぎます。
擁壁の水抜きは、高さ2m以上の擁壁では、3㎡に1カ所の割合で設置することが義務付けられています。しかし、擁壁の強度や地盤の状況によっては、水抜き穴をもっと多く設置した方が良い場合もあります。擁壁の水抜きは、擁壁の強度を保つために欠かせない重要な要素ですので、定期的に点検を行い、水抜き穴が詰まっていないかを確認することが大切です。