「熱交換型換気扇」とは?仕組みやメリット
建築物研究家
建築用語『熱交換型換気扇』とは、通常の換気とは異なり、排気のときに熱を外に逃がさないようになっている換気扇のことです。説明してみなさい。
建築を知りたい
熱交換型換気扇は、給気と換気を同時に行なう換気扇です。一般的に普及している非熱交換型換気扇とは違い、熱のロスを少なくしています。これによって、室内の暖房や冷房の効率を高めることが可能になります。
建築物研究家
なるほど。換気扇が熱のロスを少なくすることにより、室内の暖房や冷房の効率が高まるというわけですね。
建築を知りたい
はい。また、熱交換型換気扇は、大型施設だけでなく、一般家庭用のものも普及し始めており、価格帯も手が届くようになってきました。窓を開けずに換気ができることから、防犯ということでも効果を上げることができます。
熱交換型換気扇とは。
熱交換型換気扇とは、排気の際に熱を逃がさず、給気と排気を同時に行う換気扇のことです。一般的に普及している非熱交換型換気扇と異なり、熱のロスを少なくすることで、室内の暖房や冷房の効率を高めることができます。回収している熱は70%程度ですが、それでもロスはかなり少なくなり、換気をしながら熱効率を高めることができます。また、湿度の交換も行われるため、室内の快適性を維持することができます。大型施設などで利用されてきた熱交換型換気扇ですが、最近では一般家庭用のものも普及し始めており、価格帯も手が届くようになってきました。窓を開けずに換気ができることから、防犯面でも効果を発揮します。
熱交換型換気扇の仕組み
熱交換型換気扇の仕組み
熱交換型換気扇は、排気と給気を同時に行う換気扇です。排気する空気と給気する空気の熱を交換することで、室内と室外の温度差を小さくすることができます。これにより、暖房や冷房の効率を高めることができます。
熱交換型換気扇は、排気と給気の2つのダクトが備わっています。排気ダクトは、室内の空気を室外に排出します。給気ダクトは、室外の空気を室内に取り入れます。
排気ダクトと給気ダクトの間には、熱交換器が備わっています。熱交換器は、排気する空気と給気する空気の熱を交換する部分です。熱交換器には、フィンやプレートなどの熱伝導性の高い素材が使用されています。
排気する空気は、熱交換器を通過する際に、熱交換器のフィンやプレートに熱を伝えます。給気する空気は、熱交換器を通過する際に、熱交換器のフィンやプレートから熱を受け取ります。
この熱の交換によって、排気する空気の温度は下がり、給気する空気の温度は上がります。これにより、室内と室外の温度差を小さくすることができます。
熱交換型換気扇のメリット
熱交換型換気扇のメリットは多くあります。まず、室内の暖房や冷房の効率を高めることができます。これは、排気のときに熱を外に逃がさないようになっているためです。これにより、室内の温度を一定に保つことができ、光熱費を節約することができます。
また、熱交換型換気扇は、湿度の交換も行います。これにより、室内の湿度を一定に保つことができ、結露の発生を防ぐことができます。さらに、窓を開けずに換気ができることから、防犯ということでも効果を上げることができます。
熱交換型換気扇のもう一つのメリットは、一般家庭用の物が普及し始めており、価格帯も手が届くようになってきたことです。これにより、より多くの人が熱交換型換気扇のメリットを享受することができるようになりました。
熱交換型換気扇のデメリット
熱交換型換気扇のデメリット
熱交換型換気扇は、熱のロスを少なくし、換気をしながら熱効率を高めることができるというメリットがある一方、いくつかのデメリットもあります。そのうちのひとつが、一般的に非熱交換型換気扇よりも価格が高いという点です。また、非熱交換型換気扇よりも工事費用がかかるというデメリットもあります。さらに、メンテナンスが必要という点もデメリットのひとつです。熱交換型換気扇は、フィルターを定期的に交換する必要があるため、メンテナンスの手間がかかります。
熱交換型換気扇の種類
熱交換型換気扇の種類
熱交換型換気扇は、大きく分けて2種類あります。
1つ目は、ロスナイ換気扇です。ロスナイ換気扇とは、熱交換素子を備えた換気扇のことです。熱交換素子は、排気と給気を交互に通すことで、熱を交換します。その結果、冬は暖房の熱を、夏は冷房の熱を逃がすことなく、換気することができます。
2つ目は、エコエア換気扇です。エコエア換気扇とは、全熱交換素子を備えた換気扇のことです。全熱交換素子は、熱だけでなく、湿度も交換します。その結果、冬は暖房の熱と湿度を、夏は冷房の熱と湿度を逃がすことなく、換気することができます。
熱交換型換気扇の選び方
熱交換型換気扇を選ぶ際には、いくつか注意すべき点があります。そのひとつは、設置する場所を考慮すること。熱交換型換気扇は、気流の妨げにならないように、家具やカーテンなどの近くに設置しないことが重要です。また、換気能力も重要なポイント。部屋の広さに合った換気能力の換気扇を選ぶようにしましょう。さらに、音の静かさも重要なポイントです。特に、寝室や書斎など、静かな環境を必要とする部屋に設置する場合は、音の静かな換気扇を選ぶようにしましょう。最後に、価格も重要なポイント。熱交換型換気扇は、一般的に非熱交換型換気扇よりも高価ですが、近年では価格帯も手が届くようになってきています。予算と性能を考慮しながら、最適な熱交換型換気扇を選びましょう。