意外と知らない建築用語「セメントペースト」の基礎知識
建築物研究家
セメントペーストとは、セメントに対して水を入れて練った物のことです。
建築を知りたい
セメントペーストは、構造体を作ることはできませんよね?
建築物研究家
その通りです。セメントペーストは、接着剤のような使われ方しかしません。少し厚くしていくと、硬化しても簡単に割れてしまいます。
建築を知りたい
タイルの下地などに利用されることが多いんですね。
セメントペーストとは。
セメントペーストとは、セメントと水を加えて練ったものです。トロやノロとも呼ばれます。セメントペーストだけでは建造物を作ることはできません。接着剤のような役割しか果たしません。厚くすると、硬化しても簡単に割れてしまいます。そのため、タイルの下地などに使用されます。場合によっては、流動性を高めるために添加剤を加えることもあります。ジャンカ(コンクリートに含まれる小さな穴)ができた場合は、セメントペーストよりも流動性が高い無収縮セメントミルクを注入して補修します。水セメント比が高く、骨材がないため収縮しやすいという性質がありますが、無収縮セメントを使用することで、この問題を解決できます。クラックの注入材としても使用されます。
セメントペーストとは?
セメントペーストとは、セメントに対して水を入れて練った物のことです。トロやノロと呼ばれることが多いです。これだけでは構造体を作ることは不可能であり、接着剤のような使われ方しかしません。少しでも厚くしていくと、硬化しても簡単に割れてしまいます。そのため、タイルの下地といった物に利用されることが多いです。場合によっては、流動化剤などを添加することもあります。ジャンカができてしまったときには、セメントペーストよりも高流動になっている無収縮セメントミルクを使い、注入して補修します。水セメント比や骨材がないことにより収縮しやすいですが、無収縮セメントであれば、こうした問題をクリアできることから、クラックの注入材に使うこともあります。
セメントペーストの特徴
セメントペーストの特徴として、まず、水セメント比が低いため収縮しやすいという点があります。これは、セメントペーストには骨材が入っていないため、セメントと水のみで構成されているためです。その結果、硬化しても簡単に割れてしまうという特徴があります。そのため、タイルの下地といった、厚くする必要のない部分に使用されることが多くあります。
また、セメントペーストは流動性が低いため、ジャンカができてしまったときには、高流動になっている無収縮セメントミルクを使い、注入して補修することがあります。この無収縮セメントミルクは、水セメント比を高くすることで収縮を抑えているため、クラックの注入材としても使用することができます。
セメントペーストの用途
セメントペーストの用途は、主に接着剤として使用されます。セメントペーストはタイルの下地や、ジャンカの補修などに使われます。ジャンカができてしまったときには、セメントペーストよりも高流動になっている無収縮セメントミルクを使い、注入して補修します。水セメント比や骨材がないことにより収縮しやすいですが、無収縮セメントであれば、こうした問題をクリアできることから、クラックの注入材として使用することもあります。
セメントペーストの補修方法
セメントペーストは、セメントに水を加えて練ったもので、セメントを接着剤として利用する際に使われます。セメントペーストは、水セメント比が高く、骨材が入っていないため、収縮しやすく、ひび割れが生じやすい欠点があります。そのため、セメントペーストを補修する際には、水セメント比を低くし、骨材を加えることが重要です。
セメントペーストの補修方法としては、無収縮セメントミルクを注入する工法があります。無収縮セメントミルクは、セメントペーストよりも高流動性があり、収縮しにくい性質を持っています。そのため、セメントペーストのひび割れに無収縮セメントミルクを注入すると、ひび割れを塞ぐことができます。
無収縮セメントミルクは、ジャンカ(コンクリートの空洞)を補修する際にも使用されます。ジャンカは、コンクリートの打設時に気泡が混入することによって生じます。ジャンカは、コンクリートの強度を低下させるため、補修することが重要です。無収縮セメントミルクは、ジャンカに注入することで、ジャンカを塞ぎ、コンクリートの強度を回復させることができます。
セメントペーストの補修は、セメントと水を適切な割合で混合し、骨材を加えることで行うことができます。また、無収縮セメントミルクを注入する工法も有効です。セメントペーストの補修は、ひび割れやジャンカを塞ぎ、コンクリートの強度を回復させるために重要です。
セメントペーストの注意点
セメントペーストの注意点は、材料の特性と施工方法の2点に大別されます。
まず、材料の特性としては、水セメント比が低く、骨材が入っていないため、収縮しやすいという点があります。そのため、クラックが発生しやすく、耐久性が低下する可能性があります。また、セメントペーストは硬化すると脆くなり、衝撃に弱くなります。
施工方法の注意点としては、セメントペーストを厚く塗布しないことです。セメントペーストは厚く塗布すると、硬化後に割れてしまいます。そのため、セメントペーストは薄く塗布し、必要に応じて骨材を添加して強度を上げる必要があります。また、セメントペーストを塗布する際には、十分に練り混ぜて、均一な状態にすることが大切です。