建築用語『ガラス』徹底解説!種類と特徴、用途を紹介
建築物研究家
建築において、ガラスはどのような役割を果たしていますか?
建築を知りたい
ガラスは、採光や通風、景観を確保する役割を果たしています。
建築物研究家
ガラスには、他にもどのような種類や特徴がありますか?
建築を知りたい
強化ガラスや、合わせガラス、耐熱ガラス、防弾ガラスなどがあります。それぞれ、強度や耐衝撃性、耐熱性、安全性などの特徴を持っています。
ガラスとは。
ガラスとは、珪砂と呼ばれる砂を熱で溶かし、固めて成型されたものです。通常、固体は規則的な原子配列を持っていますが、ガラスは不規則な構造を持ち、液体に近い性質を持っています。ガラスは熱を加えると液体状になり、冷やすと固体状になります。この性質を利用して、様々な製品が作られています。
ガラスの製法によって、様々な特徴を持つガラスを作ることができます。一般のガラスの3~5倍の強度を持つ強化ガラス、複数のガラス板の間に樹脂などの膜を挟んで、耐衝撃性を高くした合わせガラス、急激な温度変化を与えても割れることがない耐熱ガラス、ガラスとポリカーボネートなどを積層して作られる防弾ガラスなどがあります。
ガラスとは?
建築用語の「ガラス」とは、珪砂と呼ばれる砂を溶かして成型した物のことです。成型して固体状になっても、他の固体のような固有の規則的な結晶構造を持っておらず、不規則に連なっているだけの液体に近い構造を持ちます。熱を加えれば液体状になり、冷却すれば固体状になる性質を利用して、様々な製品が作られています。また、製法により様々な特徴を持つガラスを作ることができます。一般的なガラスの3〜5倍の強度を持つ強化ガラスや、複数の板ガラスの間に樹脂などの中間膜を挟んで、対衝撃性を高くした合わせガラス。急激な温度変化を与えても割れることがない耐熱ガラス、ガラスとポリカーボネートなどをラミネート構造にして作られる防弾ガラスなどがあります。
ガラスの特徴
ガラスの特徴
ガラスは、珪砂と呼ばれる砂を溶かして成型したものです。成型して固体状になっても、他の固体のような固有の規則的な結晶構造を持っておらず、不規則に連なっているだけの液体に近い構造を持っています。熱を加えれば液体状になり、冷却すれば固体状になる性質を利用して、様々な製品が作られています。また、製法により様々な特徴を持つガラスを作ることができます。
-3~5倍の強度を持つ強化ガラス-や、-複数の板ガラスの間に樹脂などの中間膜を挟んで、対衝撃性を高くした合わせガラス-、-急激な温度変化を与えても割れることがない耐熱ガラス-、-ガラスとポリカーボネートなどをラミネート構造にして作られる防弾ガラス-などがあります。
強化ガラス
強化ガラスとは、一般のガラスよりも強度が高いガラスで、一般のガラスの3〜5倍の強度を持っています。強化ガラスは、加熱処理と急冷処理を施すことで作られ、その結果、ガラスの表面に圧縮応力が発生し、ガラスがより強固になります。強化ガラスは、一般のガラスよりも耐衝撃性が強く、割れにくいため、建築物や自動車の窓、テーブルや食器など、様々な用途に使用されています。
強化ガラスは、一般のガラスよりも高価ですが、その強度と耐衝撃性を考えると、価格に見合った価値があります。また、強化ガラスは、一般のガラスよりも透明度が高く、美観性に優れているという特徴もあります。
合わせガラス
合わせガラスとは、複数の板ガラスの間に樹脂などの中間膜を挟んで、対衝撃性を高くしたガラスのことです。中間膜を挟むことで、ガラスが割れたときに破片が飛び散らず、安全性を確保することができます。また、中間膜には遮音性や紫外線カット機能を持たせることも可能です。合わせガラスは、一般のガラスよりも高価ですが、建物の窓やドア、自動車のフロントガラスなど、さまざまな用途に使用されています。
合わせガラスは、複数の板ガラスを樹脂製のフィルムで挟み込んだ構造になっています。中間膜は、一般的にポリビニルブチラール(PVB)やエチレンビニルアセテート(EVA)が使用されます。PVBは、透明性と耐衝撃性に優れているのが特徴です。EVAは、透明性と耐候性に優れているのが特徴です。
合わせガラスは、通常のガラスよりも耐衝撃性が優れているため、安全性が求められる場所で使用されます。例えば、学校の窓やドア、病院の窓やドア、自動車のフロントガラスなどです。また、合わせガラスは遮音性や紫外線カット機能を持たせることもできるため、オフィスや住宅の窓にも使用されます。
耐熱ガラス
耐熱ガラスは、急激な温度変化を与えても割れることがないガラスです。これは、ガラスの製造過程で急冷することによって、ガラスの内側に圧縮応力が発生し、外側に引っ張り応力が発生するからです。この応力によって、ガラスが割れにくくなるのです。
耐熱ガラスは、耐熱性に優れているため、オーブンや電子レンジなどの調理器具に使用されています。また、耐熱ガラスは、化学薬品に強い性質を持っているため、実験器具などにも使用されています。
耐熱ガラスは、一般的なガラスよりも製造工程が難しく、コストも高くなります。そのため、耐熱ガラスは、一般的なガラスよりも高価になっています。
防弾ガラス
防弾ガラスは、窓や車、船などの安全性を高めるために使用されるラミネートガラスの一種です。ガラスとポリカーボネートなどをラミネート構造にして作られており、通常のガラスよりも強度が高く、弾丸や衝撃に耐えることができます。
防弾ガラスは、一般のガラスの約5倍の強度があり、弾丸を貫通させません。また、耐熱性にも優れており、急激な温度変化を与えても割れることがありません。そのため、銀行や宝飾店、大使館などのセキュリティを強化する目的で使用されています。
防弾ガラスには、透明防弾ガラスと不透明防弾ガラスの2種類があります。透明防弾ガラスは、ガラスの透明性を維持したまま防弾性を向上させたもので、銀行や宝飾店などの窓に使用されています。不透明防弾ガラスは、ガラスに不透明なコーティングを施し、防弾性を向上させたもので、軍事車両や装甲車に使用されています。