建築用語『網入りガラス』のいろは
建築物研究家
建築用語で『網入りガラス』とは、どのようなガラスのことでしょうか?
建築を知りたい
網入りガラスとは、ひし形や格子型の金網や金属線を封入して製造するガラスのことです。ガラスが溶融している間に金網や金属線を封入して作られます。
建築物研究家
網入りガラスの特徴を教えてください。
建築を知りたい
網入りガラスは、ガラスが破損しても破片が飛散しにくいという特徴があります。そのため、防火性・安全性の面で優れているとされています。しかし、北欧などではガラスと金網の熱膨張率の違いから、気候の変化で割れやすいとも考えられているようです。
網入りガラスとは。
網入りガラスとは、ひし形や格子型の金網や金属線を溶融ガラスに封入して作られたガラスのこと。ガラスが破損しても破片が飛散せず、防火性・安全性の面で優れているとされている。しかし北欧などでは、ガラスと金網の熱膨張率の違いから、気候の変化で割れやすいとも考えられているようだ。線入り板ガラスも同じ製法で製造される。ワイヤーガラスとも呼ばれる。
網入りガラスとは?
網入りガラスとは、ガラスが溶融している間に、ひし形や格子型の金網や金属線を封入して製造された板ガラスのことです。ガラスが破損しても破片が飛散せず、防火性・安全性の面で優れているとされています。
網入りガラスの製造方法は、まずガラスを溶かして液状にします。その後、金属製の金網や金属線をガラスの中に沈め込みます。金属製の金網や金属線が細かく交差して、美しい模様を作り出します。最後に、ガラスを冷やして固めれば完成です。
網入りガラスは、主に建築物の窓に使用されます。また、ショーケースやキャビネットの扉にも使用されます。網入りガラスは、ガラスの飛散を防ぐため、地震や台風などの災害時に有効です。また、網入りガラスは、火災の延焼を防ぐため、防火対策にも役立ちます。
網入りガラスのメリットとデメリット
網入りガラスは、金網が入っていることで、割れても破片が飛び散りにくくなるというメリットがあります。 このため、防火性や安全性の面で優れているとされています。また、金網が入っていることで、強度も上がり、台風や地震の際にも割れにくくなります。
しかし、網入りガラスにはデメリットもあります。 まず、金網が入っていることで、光の透過率が低下し、部屋が暗くなりやすくなります。 また、金網が入っていることで、ガラスの表面がデコボコになり、汚れが付きやすくなります。さらに、金網の熱膨張率がガラスと異なるため、北欧などでは気候の変化で割れやすいとも考えられています。
網入りガラスの防火性と安全性
網入りガラスの防火性と安全性
網入りガラスは、ガラスが破損しても破片が飛散しないため、防火性と安全性に優れているとされています。そのため、火災の延焼を防止したり、地震や台風の際にガラスが割れても破片が飛散して怪我をする危険を軽減したりすることができます。また、網入りガラスは、強風や衝撃にも強いという特徴もあります。
しかし、網入りガラスにもデメリットがあります。網入りガラスは、通常のガラスよりも価格が高いという点です。また、網入りガラスは、通常のガラスよりも光を透過しにくいという点も挙げられます。そのため、採光性が悪いというデメリットがあります。
網入りガラスの防火性と安全性は、優れたものです。しかし、網入りガラスは、通常のガラスよりも価格が高いという点と、採光性が悪いというデメリットもあります。そのため、網入りガラスを使用するかどうかは、建物の用途や予算などを考慮して判断する必要があります。
網入りガラスの寿命
網入りガラスの寿命は、ガラスの厚さや製造方法、設置環境などによって異なります。一般的に、ガラスの厚さが厚いほど、網入りガラスの寿命は長くなります。また、製造方法についても、熱処理や強化処理を施した網入りガラスは、熱処理や強化処理を施していない網入りガラスよりも寿命が長いです。設置環境についても、直射日光や雨風が当たらない場所に設置された網入りガラスは、直射日光や雨風が当たる場所に設置された網入りガラスよりも寿命が長くなります。
一般的に、網入りガラスの寿命は10年程度といわれています。ただし、これはあくまで目安であり、実際にはもっと長く使用できる場合もあります。網入りガラスの寿命を延ばすためには、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。メンテナンスとしては、ガラスの表面を掃除したり、ひび割れや欠けがないか点検したりすることが挙げられます。また、直射日光や雨風が当たらない場所に設置したり、熱処理や強化処理を施したりすることで、網入りガラスの寿命を延ばすことができます。