建築用語『コーキング剤』 その種類と用途

建築用語『コーキング剤』 その種類と用途

建築物研究家

コーキング剤とは、建物の壁と窓枠の間など、木造、コンクリート造を問わず、気密性や防水性能を保つために充填される合成樹脂や合成ゴム系の穴埋め剤のことだよ。

建築を知りたい

コーキング剤は、その性質により4種類に分類されていると聞いたのですが、それぞれの特徴を教えてください。

建築物研究家

一般的な物はシリコンコークで、低価格にもかかわらず、耐久性、耐熱性、耐水性に優れており、アルミサッシやガラスに向いているよ。変成シリコンは、カラーが豊富で耐久性が高く、外装目地に適しているよ。

建築を知りたい

なるほど、コーキング剤の種類と特徴がわかりました。ありがとうございます。

コーキング剤とは。

コーキング剤とは、木造やコンクリート造の住宅において、建物の壁と窓枠の間などの隙間を埋めて、気密性と防水性を保つために使用される合成樹脂や合成ゴム系の充填剤のことです。

コーキング剤は、その性質によって4種類に分類され、場所によって使い分けることができます。

最も一般的なのはシリコンコークです。シリコンコークは、低価格にもかかわらず、耐久性、耐熱性、耐水性に優れており、アルミサッシやガラスに向いています。

変成シリコンは、シリコンコークよりも耐久性が高く、カラーが豊富なので、外装目地に適しています。

ウレタンコークは、硬化するとゴムのような弾力性が出るため、コンクリートの目地に使われます。

アクリルコークは水性系なので、作業がしやすいのがメリットです。

シリコンコーク

シリコンコーク

シリコンコークは、一般的なコーキング剤の一種であり、低価格ながらも耐久性、耐熱性、耐水性に優れていることから、アルミサッシやガラスに向いているのが特徴です。また、シリコンコークは変成シリコンやウレタンコーク、アクリルコークと比較して、カラーが豊富で、耐久性も比較的高いことから、外装目地に適しています。シリコンコークは、その性質から、木造やコンクリート造を問わず、気密性や防水性能を保つために充填される穴埋め剤として広く使用されています。

変成シリコン

変成シリコン

変成シリコンは、様々な場所で使用される万能型のコーキング剤で、その中で特に、外装目地に適している。外装目地とは、外壁材の間を埋める目地のことで、建物の外観や美しさを保つ重要な役割を果たしている。

変成シリコンは、様々なカラーが用意されており、建物や窓枠の色に合わせて選ぶことができるのが大きな特徴だ。また耐久性が高く、外装目地に適している。さらに、耐候性も高く、雨風や紫外線に強い。また、硬化するとゴムのような弾力性が出るため、建物の伸縮に追従することができる。そのため、外壁材のひび割れを防ぐことができる。

変成シリコンは、外装目地以外にも、サッシやドアの周り、バスルームやキッチンの水回りなど、さまざまな場所で使用されている。その優れた性能により、建物の気密性や防水性を保ち、長く美しい状態を維持することができる。

ウレタンコーク

ウレタンコーク

ウレタンコークは、硬化するとゴムのような弾力性が出るのが特徴のコーキング剤です。コンクリートの目地に使われることが多く、伸縮性があり、地震や建物の揺れにも対応できます。また、耐候性、耐水性にも優れており、長期にわたって建物を保護することが可能です。ウレタンコークは、2液混合型と1液混合型の2種類があり、それぞれ使い方が異なります。2液混合型は、硬化剤と樹脂を混ぜ合わせて使用するタイプで、硬化時間が短く、強度の強いコーキング剤になります。1液混合型は、樹脂のみで構成されており、硬化時間が長く、強度は2液混合型よりも弱くなりますが、作業性が高いのが特徴です。