大入れとは | 建築初心者のための完全ガイド

大入れとは | 建築初心者のための完全ガイド

建築物研究家

大入れとは、造作材などの木材の端を、その断面形のまま全部すき間なく他材に差し込む仕口のことです。追い入れとも呼ばれます。

建築を知りたい

追い入れという別名があるのですね。

建築物研究家

特に敷居や鴨居を取り付ける際の細工を指すことが多いです。敷居や鴨居などは、それぞれ柱に大入れとして納めます。

建築を知りたい

柱を鴨居などの形に8〜10mm彫り込み、柱間の長さに彫り込んだ長さを加えて鴨居などを切断し、彫り込みに食い込ませるんですね。なるほど、理解できました。

大入れとは。

「大入れ」とは、木材の端をそのままの形で他の木材に差し込み、隙間なく接合させる木工の方法です。別名「追い入れ」とも呼ばれます。特に、敷居や鴨居を取り付ける際に用いられることが多いです。敷居や鴨居は、柱に大入れとして納めます。柱に鴨居などが入るように8〜10mmほど彫り込みを入れ、柱間の長さを加えて鴨居などを切断し、彫り込みに食い込ませます。実際に組み立てる際には、往復の手法で鴨居を所定の位置に合致させ、楔(くさび)を打ち込んで固定します。完成後は接合部に隙間が空かないように仕上げる木工の接合方法の一種です。ただし、材料の木材が完全に乾燥していれば、大入れを行わなくても隙間が空かないため、大入れは手の抜き作業とも言えます。大入れの他に、「渡りあご」「蟻欠け」「当たり欠け」などの木工接合方法があります。

大入れとは何か?

大入れとは何か?

大入れとは、造作材などの木材の端を、その断面形のまま全部すき間なく他材に差し込む仕口のことです。追い入れとも呼ばれます。特に敷居や鴨居を取り付ける際の細工を指すことが多いです。敷居や鴨居などは、それぞれ柱に大入れとして納めます。

柱を鴨居などの形に8〜10mm彫り込み、柱間の長さに彫り込んだ長さを加えて鴨居などを切断し、彫り込みに食い込ませます。実際には、行って来いの手法で所定の位置に合わせた鴨居に楔(くさび)を打って動かなくして完成としており、完成後に接合部が空かないようにした木材接合方法の一種です。

しかし、完全乾燥材であればこのようにしなくても空かないため、一種の逃げ仕事であると言えるでしょう。大入れの他に、渡りあご、蟻欠け、当たり欠けなどの仕口があります。

大入れのメリットとデメリット

大入れのメリットとデメリット

大入れのメリット

・木材の端をその断面形のまま全部すき間なく他材に差し込む仕口のため、接合部が強固になる。
・接合部が空かないようにするため、楔(くさび)を打って固定する。
・敷居や鴨居を取り付ける際に用いられることが多い。

大入れのデメリット

・柱を彫り込む必要があるため、手間がかかる。
・完全乾燥材であれば、大入れにしなくても接合部が空かないため、一種の逃げ仕事であると言える。
・渡りあご、蟻欠け、当たり欠けなどの仕口に比べて、強度が劣る場合がある。

大入れの種類

大入れの種類

大入れの種類

大入れには、以下のような種類があります。

* -追い入れ- 最も一般的な大入れの方法です。敷居や鴨居などの木材の端を、その断面形のまま全部すき間なく柱に差し込みます。
* -ホゾ入れ- 木材の端にホゾ穴を掘り、ホゾを差し込んで固定します。ホゾを入れ込むことで、より強い接合にすることができます。
* -通しほぞ- 木材に貫通したホゾ穴を掘り、ホゾを差し込んで固定します。通しほぞは、木材をよりしっかりと固定できるので、強度を必要とする接合に使用されます。
* -蟻欠き- 木材の端を欠き取り、そこに別の木材の端を差し込んで固定します。蟻欠きは、木材の端を斜めに切り落とすことで、より滑らかな接合にすることができます。
* -当たり欠き- 木材の端を欠き取り、そこに別の木材の端を差し込んで固定します。当たり欠きは、木材の端を直角に切り落とすことで、よりシンプルな接合にすることができます。

大入れの取り付け方

大入れの取り付け方

大入れの取り付け方は、まず柱に鴨居などの形に8〜10mm彫り込み、柱間の長さに彫り込んだ長さを加えて鴨居などを切断し、彫り込みに食い込ませます。実際には、行って来いの手法で所定の位置に合わせた鴨居に楔(くさび)を打って動かなくして完成としており、完成後に接合部が空かないようにした木材接合方法の一種です。しかし、完全乾燥材であればこのようにしなくても空かないため、一種の逃げ仕事であると言えるでしょう。

大入れのメンテナンス方法

大入れのメンテナンス方法

大入れのメンテナンス方法

大入れは、敷居や鴨居などの木材を柱に差し込むことで接合する伝統的な工法です。この工法は、釘や金具を使用しないため、木材の自然な美しさを活かすことができます。しかし、大入れは経年変化により、木材が収縮したり、反ったりすることがあります。そのため、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。

大入れのメンテナンス方法は、以下の通りです。

1. 木材の表面を清掃する

まずは、木材の表面に付着した汚れやほこりを清掃します。清掃には、柔らかい布や刷毛を使用します。硬いブラシや金属製のたわしを使用すると、木材を傷つけるおそれがありますので、使用しないでください。

2. 木材の収縮を防ぐ

木材は、湿気を吸収すると収縮します。そのため、大入れのメンテナンスを行う際には、木材の収縮を防ぐことが大切です。木材の収縮を防ぐには、木材にワックスやニスを塗布します。ワックスやニスは、木材の表面に保護膜を形成し、湿気の侵入を防ぎます。

3. 木材の反りを補修する

木材は、経年変化により反ることがあります。木材の反りを補修するには、木材を矯正する必要があります。木材の矯正には、専用の矯正工具を使用します。矯正工具は、木材を矯正するための治具です。矯正工具を使用することで、木材を元の形に戻すことができます。

4. 木材の接合部をチェックする

大入れは、木材を柱に差し込むことで接合する工法です。そのため、大入れのメンテナンスを行う際には、木材の接合部をチェックすることが大切です。木材の接合部に隙間や緩みがある場合は、隙間や緩みを補修する必要があります。隙間や緩みを補修するには、専用の補修材を使用します。補修材は、木材の接合部に充填することで、隙間や緩みを埋めることができます。