建築用語『北米材』について
建築物研究家
北米材とは何ですか?
建築を知りたい
北米材とは、カナダやアメリカから産出される木材のことです。
建築物研究家
北米材は日本の木材の輸入量のうち、どの程度の割合を占めているのですか?
建築を知りたい
北米材は、日本の木材の輸入量のうち、約45%を占めています。
北米材とは。
北米材とは、カナダやアメリカから産出される木材のことです。日本が使う木材の約7割は輸入材ですが、そのうち約半分が北米材です。北米材には、ベイスギ、ベイマツ、ベイツガ、ベイヒなどの針葉樹材と、広葉樹材が含まれています。ベイスギやベイマツは加工しやすいので、ベイツガは、低価格のスギ柱の代替材として、ベイヒはヒノキの代替材として使われています。
1890年代に入って、北米、ロシア、東南アジアなどの近隣地域から、まとまった量の材木が日本に輸入されるようになりました。現在輸入されている外材は、北米材、北洋材、熱帯アメリカ材、アフリカ材、その他(ニュージーランド材を含む)に分類できます。
北米材とは
北米材とは、カナダやアメリカから産出される木材のことです。日本国内で利用される木材のうち輸入材が約70%を占めていますが、そのうち約45%が北米材です。北米材の中でも、スギ、マツ、ツガ、ヒなどの針葉樹を多く輸入しており、広葉樹材も一部輸入されています。スギやマツは加工しやすい木材として広く使用されており、ツガは低価格のスギ柱の代替材として、ヒはヒノキの代替材として使用されています。
北米材の輸入は、1890年代に入ってから本格的に始まりました。それまで、日本国内の木材は主に国内産のカラマツやスギ、ヒノキなどが使用されていましたが、近代化に伴う建設需要の増加により、国内産の木材だけでは需要を賄えなくなってきていました。そのため、海外から大量の木材を輸入する必要が出てきたのです。
北米材の輸入は、日本の木材産業の発展に大きく貢献しました。北米材は、国内産の木材よりも加工しやすく、品質も安定しているため、建設資材として最適でした。また、北米材の輸入は、日本の林業にも大きな影響を与えました。北米材の輸入によって、国内産の木材の価格が安定し、林業経営が安定したのです。
北米材の種類
北米材とは、カナダやアメリカから産出される木材のことである。日本では使用される木材の約70%が輸入材だが、そのうち約45%が北米材だ。北米材には、ベイスギ、ベイマツ、ベイツガ、ベイヒなどの針葉樹材に加え、広葉樹材も輸入されている。
ベイスギやベイマツは加工しやすい材として、ベイツガは低価格のスギ柱の代替材、ベイヒはヒノキの代替材などとして利用されている。
北米材の利用用途
北米材の利用用途は、その加工のしやすさや、低価格であることから、さまざまな用途で使用されています。ベイスギやベイマツは、加工がしやすく、住宅の構造材や内装材として広く使用されています。また、ベイツガは、低価格のスギ柱の代替材として、住宅の構造材や土台に使用されています。ベイヒは、ヒノキの代替材として、住宅の構造材や内装材、家具などに使用されています。
また、北米材は、その耐久性や耐朽性から、さまざまな用途に使用されています。ベイスギやベイマツは、耐久性が高いため、住宅の外装材やデッキ材として使用されています。また、ベイツガは、耐朽性が高いため、住宅の基礎部分や土台に使用されています。ベイヒは、耐久性と耐朽性に優れているため、住宅の構造材や内装材、家具などに使用されています。
北米材の輸入の歴史
北米材の輸入の歴史は、1890年代初頭にさかのぼります。当時は日本の木材のほとんどが国産でしたが、明治政府の近代化政策により、海外からの木材輸入が奨励されるようになりました。主要な輸入先となったのが、カナダとアメリカです。これらの国々は、広大な森林地帯を有しており、良質な木材を大量に産出していました。
北米材の輸入は、日本の近代化に大きく貢献しました。鉄筋コンクリート造やレンガ造の建物が普及するにつれて、木材の需要は高まり、北米材がその需要を満たすのに役立ちました。また、北米材は、家具やパルプ、紙などの製造にも使用されるようになりました。
北米材の輸入は、現在でも続いています。日本で使用される木材の約70%が輸入材ですが、そのうち約45%が北米材です。北米材は、加工しやすい材として、住宅や家具、パルプ、紙などの製造に使用されています。
北米材の輸入は、日本の木材産業に大きな影響を与えました。国内の木材生産量は減少しましたが、輸入材のおかげで、木材の安定的な供給が可能になりました。また、北米材の輸入は、日本の近代化に貢献し、現在でも日本の木材産業を支えています。
北米材の分類
北米材の分類
北米材は、その種類によってさらに分類することができます。主な種類としては、ベイスギ、ベイマツ、ベイツガ、ベイヒなどが挙げられます。
ベイスギは、北米西海岸を原産とする針葉樹です。木目が美しく、加工しやすいことから、住宅や家具などの建築資材として広く利用されています。ベイマツは、ベイスギと同じく北米西海岸を原産とする針葉樹です。ベイマツは、ベイスギよりも硬く、強度があることから、土台や柱などの構造材として利用されています。
ベイツガは、北米東海岸を原産とする針葉樹です。ベイツガは、スギよりも柔らかく、加工しやすいことから、合板や造作材などの建築資材として利用されています。ベイヒは、北米北東部を原産とする針葉樹です。ベイヒは、ヒノキよりも硬く、耐久性があることから、フローリングや家具などの建築資材として利用されています。