ポリエステル化粧板とは?メリットとデメリット

ポリエステル化粧板とは?メリットとデメリット

建築物研究家

ポリエステル化粧板とは、どのような化粧板のことですか?

建築を知りたい

ポリエステル樹脂により表面加工した化粧板です。

建築物研究家

ポリエステル化粧板の特徴を教えてください。

建築を知りたい

メラミン化粧板より安価ですが、耐摩耗性や耐水性は少し劣っています。

ポリエステル化粧板とは。

ポリエステル化粧板とは、ポリエステル樹脂を表面に塗布して加工された化粧板のことです。ポリ化粧合板や単にポリ合板とも呼ばれます。基材に化粧紙を貼り、その上からポリエステル樹脂を塗り、表面をフィルムで覆って樹脂を固めた化粧板です。基材には、剛案やMDF(中密度繊維板)が使用されます。

ポリエステル化粧板は、メラミン化粧板と比較すると安価ですが、耐摩耗性や耐水性は少し劣っています。メラミン化粧板は、フェノール樹脂の板にメラミン樹脂で表面処理をした板です。ポリエステル化粧板は合板の上に樹脂で表面処理しているため、そのまま施工することができますが、メラミン化粧板は厚みが約1mm程度であるため、何か基材の上に施工する必要があります。

ポリエステル化粧板とは?

ポリエステル化粧板とは?

建築用語「ポリエステル化粧板」とは?

ポリエステル化粧板とは、繊維強化プラスチックの一種で、ガラス繊維や炭素繊維などで補強されたポリエステル樹脂で成形された化粧板のことです。ポリエステル樹脂は耐熱性に優れ、耐摩耗性や耐衝撃性にも優れています。また、着色性にも優れており、様々な色や柄の化粧板を作ることができます。ポリエステル化粧板は、住宅やオフィスの内装、家具、自動車の内装、船舶の内装など、幅広い用途で使用されています。

ポリエステル化粧板のメリット

ポリエステル化粧板のメリット

ポリエステル化粧板のメリット

ポリエステル化粧板のメリットは、主に2つあります。

1つ目は、安価であることです。メラミン化粧板よりも安価で、コストパフォーマンスに優れています。

2つ目は、施工が簡単であることです。ポリエステル化粧板は合板の上に樹脂で表面処理しているため、そのまま施工することができ、施工の手間が省けます。

ポリエステル化粧板のデメリット

ポリエステル化粧板のデメリット

ポリエステル化粧板には、安価で入手しやすいというメリットがある一方で、いくつかのデメリットがある点にも注意が必要です。例えば、ポリエステル化粧板はメラミン化粧板よりも耐摩耗性や耐水性が劣っています。そのため、床材やカウンターなど、摩耗や水濡れが多い場所での使用には適していません。また、ポリエステル化粧板は直射日光にさらされると、徐々に変色する可能性があります。そのため、屋外での使用にも適していません。さらに、ポリエステル化粧板は可燃性が高いため、火災が発生した際に燃えやすいというデメリットもあります。

ポリエステル化粧板の施工方法

ポリエステル化粧板の施工方法

ポリエステル化粧板の施工方法

ポリエステル化粧板は、一般に下地となる木材や合板の上に接着剤で貼り付けられます。接着剤は、木工用接着剤やポリエステル樹脂などが使用されます。貼り付けるときは、ポリエステル化粧板の表面に均一に接着剤を塗布し、下地となる木材や合板に押し当てます。このとき、気泡が入らないように注意が必要です。

接着剤が固まったら、ポリエステル化粧板の表面を研磨して仕上げます。ポリエステル化粧板は、メラミン化粧板よりも硬度が低いため、研磨しやすいという特徴があります。研磨する際は、サンドペーパーや研磨機を使用します。研磨が終わったら、ポリエステル化粧板の表面を保護するために、クリアラッカーやワックスを塗布します。

ポリエステル化粧板は、施工が簡単で、コストも安価なため、一般住宅や店舗などの内装材としてよく使用されています。また、耐熱性や耐水性に優れているため、キッチンやバスルームなどの水回りにも適しています。

ポリエステル化粧板の活用例

ポリエステル化粧板の活用例

ポリエステル化粧板は、低コストで施工しやすいという利点から、幅広い用途で活用されています。住宅の内装材としては、キッチンや浴室、洗面所などの水回りで使用されることが多いです。また、店舗やオフィス、学校などの商業施設や公共施設の内装材としてもよく選ばれています。その他にも、建具や家具、什器などにも使用されています。

ポリエステル化粧板は、低コストで施工しやすいという利点がある一方、耐摩耗性や耐水性という面ではメラミン化粧板に劣ります。そのため、水回りや傷がつきやすい場所で使用する場合には注意が必要です。