スパイラル筋 丸わかりガイド
建築物研究家
生徒さん、スパイラル筋って知ってる?
建築を知りたい
スパイラル筋ですか?どこかで聞いたことがあるような気がしますが。
建築物研究家
スパイラル筋は、鉄筋コンクリート造りに使用される鉄筋のことだよ。骨組みに使われる鉄筋のひとつで、らせん状にスパイラルしている鉄筋なのよ。継ぎ目がないように作られているから、螺旋鉄筋と呼ばれることもあるわ。
建築を知りたい
なるほど、スパイラル筋はせん断防止用の鉄筋なんですね。柱や梁に使われることが多いと聞いて納得しました。耐震工事の鉄骨ブレース工法でも使われるんですね。溶接しなくて済むという理由があるのもいいですね。
スパイラル筋とは。
スパイラル筋とは、鉄筋コンクリート造りに使われる鉄筋のひとつです。らせん状にスパイラルしているのが特徴で、継ぎ目がないように作られています。そのため、螺旋鉄筋と呼ばれることもあります。せん断防止用の鉄筋で、柱や梁に使われることが多いです。耐震工事の鉄骨ブレース工法では、鉄骨ブレースと躯体(くたい)の間に入れてせん断補強します。焊接しなくて済むという理由もあります。結束しないでおくと、型枠側によってしまったりすることから、位置固定のために結束することになります。一定の長さ以上に使う場合には、数段分をラップさせて設置します。
スパイラル筋とは何か?
スパイラル筋とは、鉄筋コンクリート造りに使用される鉄筋の一種で、骨組みに使用される鉄筋の一つです。スパイラル筋の名前の通り、らせん状になっている鉄筋で、継ぎ目がないように作られています。巻かれていることから、螺旋鉄筋と呼ばれることもあります。せん断防止用の鉄筋であり、柱や梁に使われることが多いです。また、耐震工事の鉄骨ブレース工法において、鉄骨ブレースと躯体(くたい)の間に入れてせん断補強することもあります。これは、溶接せずに済むという理由があり、地震に強い鉄筋とされています。スパイラル筋を結束しないでおくと、型枠側によってしまったりするので、位置を固定するために結束することになります。一定の長さ以上に使用する場合には、数段分をラップさせて設置します。
スパイラル筋の効果
スパイラル筋の効果は、せん断補強にあります。せん断とは、梁や柱のような構造物が横にずれる力のことです。スパイラル筋は、らせん状に巻かれているため、このせん断力に抵抗する効果があります。また、スパイラル筋は、地震の揺れを吸収する効果もあります。地震の揺れは、建物の構造物に大きな力を加えますが、スパイラル筋は、この力を分散させることで、建物の倒壊を防ぐ効果があります。さらに、スパイラル筋は、コンクリートのひび割れを防ぐ効果もあります。コンクリートは、引っ張る力に弱いため、ひび割れが生じやすいのですが、スパイラル筋は、コンクリートを締め付けることで、ひび割れを防ぐ効果があります。
スパイラル筋のメリット
スパイラル筋のメリットとしてまず挙げられるのが、溶接をする必要がないということです。スパイラル筋は、あらかじめらせん状に加工されているため、溶接せずにそのまま使用することができます。これは、現場での作業時間を短縮し、工費を削減することができます。
また、スパイラル筋は、せん断抵抗に優れているというメリットがあります。せん断抵抗とは、構造物が横方向の力に対して抵抗する力のことです。スパイラル筋は、らせん状に巻かれているため、横方向の力に対して強い抵抗力を発揮することができます。これは、地震や台風などの災害時に、建物の倒壊を防ぐのに役立ちます。
さらに、スパイラル筋は、結束する必要がないというメリットもあります。スパイラル筋は、らせん状に巻かれているため、結束せずにそのまま使用することができます。これは、現場での作業時間を短縮し、工費を削減することができます。
スパイラル筋の使用例
スパイラル筋は、柱や梁などのせん断補強に用いられます。柱は建物の上下方向の荷重を支え、梁は水平方向の荷重を支えていますが、これらの部材は、せん断力によって破壊される可能性があります。せん断力とは、部材に生じる剪断応力のことです。
せん断応力は、部材がせん断力を受けると、部材の断面がずれるように働きます。このせん断応力に抵抗するために、スパイラル筋が用いられます。スパイラル筋はらせん状に巻かれており、部材の断面を拘束することで、せん断応力の発生を抑制します。
スパイラル筋は、耐震工事の鉄骨ブレース工法にも用いられます。鉄骨ブレース工法とは、鉄骨ブレースと躯体の間に入れてせん断補強する方法です。鉄骨ブレースは、地震の揺れによって躯体が倒壊するのを防ぐために設置されます。スパイラル筋は、鉄骨ブレースと躯体を固定することで、せん断力に抵抗し、躯体の倒壊を防ぎます。
スパイラル筋の施工方法
スパイラル筋の施工方法は、以下の手順で行われます。
1. まず、配筋図に従って、スパイラル筋を必要な長さに切断します。
2. 次に、スパイラル筋を柱や梁の型枠に設置します。スパイラル筋は、柱や梁の周りに均等に配置する必要があります。
3. スパイラル筋を設置したら、結束線でスパイラル筋を固定します。結束線は、スパイラル筋を柱や梁にしっかりと固定する必要があります。
4. 最後に、コンクリートを流し込みます。コンクリートは、スパイラル筋と柱や梁の隙間をしっかりと埋める必要があります。