難燃材料とは?
建築物研究家
建築用語『難燃材料』について説明してください。
建築を知りたい
難燃材料とは、燃えにくい建材のことです。難燃性合板や難燃繊維版、難燃プラスチックなどがあり、それぞれに特徴があります。
建築物研究家
難燃材料の共通の特徴を教えてください。
建築を知りたい
難燃材料の共通の特徴は、それまで燃えやすい性質を持っていたのにもかかわらず、加工をすることによって燃えにくくしていることです。燃えにくいということであって、難燃材料を使えば燃えないということではありません。あくまでも火が付きにくく、延焼には時間がかかる材料であるということになります。
難燃材料とは。
難燃材料とは、燃えにくい建材の総称です。例えば、難燃性合板、難燃繊維版、難燃プラスチックなどが挙げられ、それぞれに特徴があります。難燃材料の特徴として、加工をすることによって燃えにくくしている点があります。あくまでも火が付きにくく、延焼には時間がかかる材料であるということです。建築基準法では、火による加熱が始まっても5分間は燃焼し、変形しないという定義を持っています。この際に有毒なガスや煙も発生してはなりません。これにより、火事に見舞われたとしても、避難する時間の余裕が生まれます。
難燃性合板の特徴
難燃性合板の特徴
難燃性合板は、木材を原料とした建築材料の一種であり、耐火性能に優れた合板の種類です。木質系材料は燃えやすいという性質を持っていますが、難燃性合板は、従来の合板に難燃処理を施すことで、火災が発生した場合でも燃えにくく、延焼を遅らせることができます。
難燃性合板の製造方法は、浸漬法、塗布法、添加法などがあり、それぞれ異なる方法で難燃処理を施します。浸漬法は、合板を難燃剤に浸すことで難燃処理を行う方法で、塗布法は、合板の表面に難燃剤を塗ることで難燃処理を行います。添加法は、合板の製造過程において、難燃剤を添加することで難燃処理を行います。
難燃性合板は、一般の合板よりも耐火性能に優れているため、火災が発生した場合でも、燃えにくく、延焼を遅らせることができます。また、有毒なガスや煙を発生させないため、避難する時間的な余裕が生まれます。難燃性合板は、学校や病院などの公共施設や、マンションやアパートなどの集合住宅など、様々な建築物に使用されています。
難燃繊維版の特徴
難燃繊維版は、不燃材料と同様に木材の代わりとして使用することができ、耐燃性や耐火性に優れた建材です。また、不燃材料と比較して加工が容易で、軽量で耐震性に優れているという特徴があります。難燃繊維版は、主にセルロースや木材繊維を原料としており、不燃剤や難燃剤を加えて加工されて作られています。セルロースや木材繊維は、燃焼しやすい性質を持っていますが、不燃剤や難燃剤を加えることで発火点を高め、燃焼速度を遅らせることができます。難燃繊維版は、火災が発生してもすぐに燃え広がらず、有毒なガスや煙を発生させることもありません。そのため、火災時の避難時間を確保し、被害を軽減することができるのです。
難燃プラスチックの特徴
特徴としての難燃性
難燃プラスチックとは、難燃剤を添加して難燃性を持たせたプラスチックのことです。難燃剤は、プラスチックを燃えにくくする効果のある添加剤のことです。ポリカーボネートやポリ塩化ビニルなどのプラスチックは、難燃剤を添加することで、難燃性を持たせることができます。
難燃プラスチックの特徴
難燃プラスチックは、プラスチックでありながら、燃えにくくなっています。これは、難燃剤がプラスチックの燃焼を抑制する効果があるためです。難燃プラスチックは、火災が発生しても、燃え広がりにくく、延焼を抑えることができます。また、難燃プラスチックは、有毒なガスを発生しにくいため、火災時に吸入しても、健康被害を軽減することができます。
難燃性材料に求められる性能
難燃性材料に求められる性能
難燃性材料には、火災時に一定時間燃え広がらないことが求められます。建築基準法では、難燃材料とは火による加熱が始まっても5分間は燃焼、変形しない材料と定義しています。また、火災時に発生する有毒なガスや煙の量も少ないことが求められます。
難燃性材料には、様々な種類があります。代表的なものとしては、難燃性合板、難燃繊維版、難燃プラスチックなどがあります。難燃性合板は、火災時に表面が炭化して燃え広がりを食い止める効果があります。難燃繊維版は、火災時に膨張して断熱材の役割を果たします。難燃プラスチックは、火災時に燃えにくい性質を持つプラスチックです。
難燃性材料は、防火区画の壁や天井、ドアや窓などの開口部、電気配線の絶縁材など、様々な用途に使用されています。難燃性材料を使用することで、火災の拡大を防ぎ、人命や財産を守ることにつながります。
難燃性材料の活用例
難燃性材料は、燃えにくい建材のことで、総称として使われており、難燃性合板、難燃繊維版、難燃プラスチックなどがあります。それぞれに特徴がありますが、共通の特徴としては、それまで燃えやすい性質を持っていたのにもかかわらず、加工をすることによって燃えにくくしていることです。難燃性材料は、あくまでも火が付きにくく、延焼には時間がかかる材料であるということになります。
建築基準法では、火による加熱が始まっても5分間は燃焼し、変形しないという定義を持っています。この際に有毒なガスや煙も発生してはなりません。これにより、火事に見舞われたとしても、初動を取る時間の余裕があり、避難することもできるようになります。
難燃性材料は、さまざまな建物のさまざまな場所で活用されています。例えば、壁や天井、床、ドア、窓などに使用されることができます。また、家具や什器、カーテンなどの内装材にも使用されています。