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住宅の部位について

内部仕上表とは?建築用語をわかりやすく解説

内部仕上表とは、室内仕上表とも言い、建築物の内部空間の状況を、ひとまとまりの空間(部屋)ごとに示した一覧表のこと。 床、天井、壁などの内装の仕上げを表にまとめた物であり、材種、規格などが記されている。仕上表とは、建物の仕上材に何を使用するかを示す図面のことだ。建物の中には様々な部屋があり、使い道によって仕上材も変わってくる。そのため、仕上げ表により部屋ごとの仕上材を指定して部屋のグレード分けをすることが可能。仕上表には、内部仕上げ表の他、「外部仕上表」がある。外部仕上表とは、軒、屋根、外壁などの仕上げを表にまとめた物のことだ。外部仕上表は、立面図や矩計図で代用されることもある。
建材と資材について

長手積みとは?

長手積みの特徴としては、まず、長手方向に積み上げていくという点があります。これにより、千鳥に積んでいくことになるため、壁厚は小口の厚みに限定されてしまいます。小口積みと比べて、構造的にはほぼ変わらない積み方になりますが、強度を考慮すると、壁厚が減ってしまう分だけ小口積みに劣ってしまいます。 長手積みの特徴として、様々なところで見ることができるという点があります。日本では、横浜市開港記念会館が代表的な場所として挙げられます。また、防水工事で土嚢を積み上げる場合にも、長手が水に向かうように積み上げる方法を長手積みと呼びます。これは、防水工事の基本的な積み方であり、3段積み、4段積み、5段積みと重ねていきます。
住宅の部位について

建築用語『ナーサリー』の語源と意味を解説!

建築用語「ナーサリー([1]託児所、保育園[2]育児室、子供部屋[3]苗床、養殖場など動植物を育成する場所)」という言葉は、英語の「nursery」に由来します。「nursery」という言葉は、ラテン語の「nutrire(養育する)」に由来する古フランス語の「nurserie(乳母、育児室)」に由来しています。 「ナーサリー」という言葉は、14世紀以降、英語で使用され始めました。当初は、「乳母によって養育される子供」を意味する言葉でしたが、その後、「託児所、保育園」や「育児室、子供部屋」などの意味でも使用されるようになりました。また、「苗床、養殖場など動植物を育成する場所」という意味でも使用されるようになりました。
住宅の部位について

長屋ってどんな建物?

長屋とは、集合住宅の一種であり、2戸以上の住戸が階段、廊下、ホール、エレベーター等を共有する構造の「共同住宅」とは違い、戸境壁を共有する他は共用部分を持たない連棟住宅のことです。すなわち、1棟の建物を水平方向に区分し、それぞれを独立した住戸とした構造となっていて、住戸ごとに直接接道など外界に接した専用の玄関が付いているのが特徴です。テラスハウスや、タウンハウスと呼ばれることも。かつての長屋は多くが平屋であったが、住戸を上下に重ね、2階住戸にもそれぞれ専用階段を設けた造りの「重層長屋」と呼ばれるタイプもあります。共用部分のない「重層長屋」では、敷地を最大限に活用できるため、共同住宅に比べて各住戸の専有面積をより広くすることが可能です。
建築の基礎知識について

建築用語「長さ」について解説

長さとは、長いことやその度合いを指す言葉です。また、直線や曲線に沿って測ったときに2点間の距離のことでもあります。通常、長さは先験的概念で線には長さが自然と備わっていると考えられてきました。数学においても18世紀までそのような考え方がなされてきました。しかし、現在の数学においては線の長さを厳密に定義するようになっています。長さの中でも一番基本的な長さは線分の長さです。線分の長さは、ひとつの線分を選んでこれを単位線分とし、任意に線分PQがあったとき、PQは単位線分の何倍かを調べ、半端ができたときには単位線分の1/10の大きさの線分の何倍であるかを調べるといったことを続けることで分かります。
建材と資材について

建築用語『ナマシ番線』の特徴と用途

ナマシ番線の製造方法は、まず鉄鉱石から鉄を抽出して、それを鉄線にします。鉄線は、鉄を高温で溶かし、それを細長い棒状に引き伸ばすことで作られます。その後、鉄線を過熱して緩やかに冷却することで、柔らかくしてナマシ番線にします。この工程は、焼きなましと呼ばれます。焼きなましをすることで、ナマシ番線は曲げたり、ねじったりしても折れにくくなります。また、ナマシ番線は表面にメッキがされていないため、サビに弱く、屋外で使用するとすぐにサビてしまいます。
建材と資材について

難燃材料とは?

難燃性合板の特徴 難燃性合板は、木材を原料とした建築材料の一種であり、耐火性能に優れた合板の種類です。木質系材料は燃えやすいという性質を持っていますが、難燃性合板は、従来の合板に難燃処理を施すことで、火災が発生した場合でも燃えにくく、延焼を遅らせることができます。 難燃性合板の製造方法は、浸漬法、塗布法、添加法などがあり、それぞれ異なる方法で難燃処理を施します。浸漬法は、合板を難燃剤に浸すことで難燃処理を行う方法で、塗布法は、合板の表面に難燃剤を塗ることで難燃処理を行います。添加法は、合板の製造過程において、難燃剤を添加することで難燃処理を行います。 難燃性合板は、一般の合板よりも耐火性能に優れているため、火災が発生した場合でも、燃えにくく、延焼を遅らせることができます。また、有毒なガスや煙を発生させないため、避難する時間的な余裕が生まれます。難燃性合板は、学校や病院などの公共施設や、マンションやアパートなどの集合住宅など、様々な建築物に使用されています。
住宅の部位について

ナイトラッチの解説と活用方法

ナイトラッチとは、内側からボタンやつまみを回すことで簡単に施錠できる装置のことです。 扉に取り付けられる補助錠の一種で、必要なときにすぐに施錠できるというメリットを持っています。外部からは鍵を使って開けることが多いですが、内側から施錠していてもノブを回すことで開錠できるものもあります。簡易的に使うことができますが、普段施錠しないような場所であっても、ボタンやつまみで内側から施錠できるところがメリットであり、外部からは簡単に開錠できません。トイレなどに取り付けておくことで、素早く施錠することができることから、公衆トイレなどにも利用されています。古くから使われてきた施錠方式であり、シリンダーさえ一致すれば、現在の物でも交換することが可能です。
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建築用語『内断熱』って知ってる?

内断熱とは? 内断熱とは、建物の内側に断熱を施すことです。外壁と内壁の間、天井、床など、柱や部材の厚みの部分に断熱材を詰めることにより、外の気温を建物の中へ伝わりにくくする。断熱素材は空気を多く含んだ物で、ガラスを繊維状にしたグラスウール、古紙を利用したセルロースファイバー、発泡プラスチック系のポリスチレン、ウレタンなどがある。内断熱はパネル状の素材を貼り付けたり、直接吹き付けたりするだけなので、施工がしやすい。また、建物の外をすべて覆う外断熱に比べてコストがかからない。そのため多くの日本家屋に使われている。ただし、柱や筋交いの部分は断熱材に覆われておらず、隙間が空くこともあり、外気の影響で結露することもある。
建材と資材について

難燃合板とは?特徴と木材との違いをわかりやすく解説

難燃合板とは、建物に使われている材料のうち、不燃性を持つ合板のことです。火を付ければ燃えてしまう危険性がある合板に、薬剤によって処理を行なって、難燃性を持たせています。難燃性は、通常の火災を考えた場合に、着火しにくい性質を持っていることを指します。着火しにくいため、燃焼速度も遅くなりますが、燃えないということではありません。燃えないということを表すのは、不燃性であり、難燃性とは異なります。 難燃合板の特徴は、木材の長所はそのまま生かすことができ、材質も安定して使うことができることです。また、薬剤もべとべとしたりするようなこともないため、汚したりする心配もいりません。難燃合板に使われている薬品は、硫酸アンモニウムやリン酸アンモニウムです。
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納戸のすべて

納戸の歴史は古く、平安時代から存在しています。その当時は、寝間や高価な宝物を収納する納殿とも呼ばれていました。しかし、江戸時代になると納戸は次第に使用されなくなり、調度品や高級品を収納するスペースを意味するようになりました。 現代では、納戸は季節用品や生活用品などを収納する物置、あるいは収納スペースを意味し、欧米住宅に備え付けられているウォークインクローゼットとほぼ同じ機能を持つ空間として認識されています。納戸の他に、押入れやクローゼット、もしくは、サービスルーム、スペアルーム、ユーティリティスペース、多目的ルームなどと称されることもあります。
住宅の部位について

ナイトテーブルとは何か?

ナイトテーブルの役割と機能 ナイトテーブルは、ベッドの枕元に設置する小さなテーブルで、時計、本、照明スタンド、携帯電話、眼鏡、飲み物など、就寝前や起床時に必要なものを身近に置いておくことができます。ナイトテーブルには、引き出しや棚などの収納スペースがあり、ベッドリネンやパジャマ、ブランケットなどの寝具や、衣類や化粧品などの身の回りの小物を整理しておくことができます。また、ナイトテーブルには、コンセントやUSBポートが備わっているものも多く、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの電子機器を充電することができます。
住宅の部位について

長押とは?

長押とは、柱同士の上部などを水平方向につないで補強するために柱の外側から打ち付けられる物のことです。 基本的に和室に用いられ、当初は上級層の住宅のみで用いられていましたが、中世になると庶民の住宅でも用いられるようになりました。中世以降は部材が薄くなり、構造的な必要はなくなり、装飾的な部材となりました。材質はたいてい柱と同材の物が用いられ、杉の糸柾などが良材と言われています。その他、杉や檜のシボ丸太や面皮付き磨き丸太が使用されています。現代では洋服をつるす、または額などを設置するために使われることが多くあります。
建築の基礎知識について

建築用語「縄張り」の意味とやり方

縄張りとは、これから建てようとする位置を確認することを指します。地縄張りとも呼ばれ、そのままでは位置がはっきりしないため、縄を張ったことから呼ばれるようになりました。工事に着工したときに、最初に行なわれる作業であり、建設予定地を明確にすることが重要となります。設計図通りに配置を決めていくことになるのですが、縄張りがしっかりしないと位置も決まらないため、木造建築で行なわれる方法であり、主なスペースの中心線上に張っていきます。角々には地杭を打つことによって、位置の割り出しもできるようになります。この縄張りが終われば、いよいよ工事に入っていくことになるため、通常はその土地にいるとされている守護霊を鎮めるために、地鎮祭が執り行われること多いです。
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内装工事

内装工事とは、壁、天井、床など室内の仕上げ工事のことである。 建物内部の仕上げ工事の内容から、木工事、左官、屋根、タイルなどの他の工事で計上されるものを除いた、建物内部の工事のほぼすべてを表す。天井、壁面の塗装、クロス張りといった仕上げ工事、フローリング貼りといった床面仕上げ工事、また建具や造作家具といった工事が内装工事に当たる。天井や壁では石膏ボード、合板、繊維板、金属板、クロス、壁網などを用いて、床にはカーペット、プラスチック、フローリング、タイルクッションフロアなどを用いて仕上げる。畳敷きや開口部のカーテンやブラインドも内装工事に含む。最近の仕上げ材は加工技術やプリント技術の進化によって、素材、テクスチュア、色の組み合わせなどについて変化に富んだものが多数製品化されている。
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海鼠壁とは?その魅力に迫る!

海鼠壁とは、左官仕上げで行なわれる方法の一種です。平らな瓦を張りつけていく方法で、目地部分に特徴があります。漆喰を使って半円形になるように盛り上げるように塗っていくことから、これが海生生物であるナマコに見えるために海鼠壁と呼ばれるようになっていきました。四半目地がもっとも多くみられるが、馬目地や六角目地で作られることもあります。江戸時代の武家屋敷で行なわれるようになったものが、民家にも使われるようになって広まっていったものです。土蔵造りに使われているものを多く見かけることができます。劇場にも使われることがありますが、これは意匠的な応用と言えるでしょう。もともと耐水を目的としているものであり、壁や土蔵造りの下半分に使われるものでした。
建材と資材について

内装材とは?種類と選び方

内装材とは、内装に使用される材料のことで、用途に合わせて様々なものが使われている。 内部は構造部材が見えたまま仕上げる場合を除き、内部から見えないように下地を含めた材料を内装材と呼ぶ。下地に使われるものや仕上がりを重視したものもある。インテリアとして考えられることが多いが、安全で快適な生活環境を作るために、難燃性や不燃性といったことも求められている。 素材は天然素材から合成素材まで多岐にわたるが、シックハウス症候群などの問題から、ホルムアルデヒドの発散量に応じて等級が決められており、使用範囲に関して制限が設けられるようになった。 内装材の種類には、壁紙、床材、天井材、建具、タイル、塗料、ガラス、布地などがある。
建材と資材について

那智黒とは、どんな意味があるの?

那智黒とは、粘板岩の破片でできた砂利のことで、平べったく丸く、黒良色の石です。黒い小石の代名詞と言える物であり、熊野川の河口に流れ着く那智黒は、さらに太平洋の荒波で丸くなっていった石を拾い集めて、碁石の黒石やすずりにも使われています。さらに磨きをかけていくこともあるが、そのままの風合いを残した物もあります。現在は輸入される物も多くなった一方で、名産地として和歌山県の那智地方や三重県の熊野市などで産出される物はよく知られています。こうした流れになったこともあり、黒く丸い小さな小石は、総じて那智黒と呼ばれるようになりました。雰囲気として和風にすることができるようになるため、床にまいたり手水鉢に敷いたりするのに最適です。
関連法規について

建築用語『内装制限』とは?

内装制限とは、安全を確保するために建築基準法で定めている制限のことです。建物内部で火災が発生した際、内装が燃えて火災が拡大するなど、有害ガスが発生しないよう、仕上げ材を不燃性や難燃性の物にする規定です。制限を受ける内装は、1.2m以上の高さの壁部分、及び天井となっています。そのため、床や腰壁、窓台の部分については、難燃処理をしていない木質建材が使用可能です。
住宅の部位について

内部結露とは?原因と対策を徹底解説

内部結露とは、空気中の水分が、空気の温度が下がることで飽和状態を超え、水滴として現れる現象です。内部結露は、壁の内側や床下など、室内の湿度の高い場所で発生しやすく、カビやダニの発生原因となります。また、結露は、建物の耐久性を低下させる原因にもなります。 内部結露が発生するしくみは、以下のとおりです。 1. 室内の空気には、水蒸気が含まれています。 2. 室内の空気が冷やされると、水蒸気の含有量が多くなり、飽和状態に達します。 3. 飽和状態に達した空気は、さらに冷やされると、水蒸気が水滴として現れます。これが、内部結露です。 内部結露を防ぐためには、室内の湿気をコントロールすることが重要です。室内の湿気をコントロールするには、以下の方法があります。 * 換気を十分に行う。 * 除湿機を使用する。 * 洗濯物を室内に干さない。 * お風呂や調理の際は、換気扇を回す。
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建築用語『内寸』とは?

内寸の重要性 建築用語で「内寸」とは、建物の内部の寸法を指します。壁や建材の厚みは考慮せずに計測した寸法であり、建築現場や図面には壁の厚や柱の中心から測った壁芯や外寸、有効寸法など様々な長さがあります。したがって、どの基準に基づいて測ったものなのかを見極めることが重要です。 内寸は、建物の大きさや広さを知るために必要な数値です。また、家具や家電などの配置を計画する際にも、内寸を考慮する必要があります。内寸が十分であれば、大きな家具や家電を配置することができますし、内寸が狭い場合は、小型の家具や家電を選ぶ必要があります。 また、内寸は、建物の断熱性や気密性にも影響します。内寸が大きい建物は、断熱性や気密性が低くなり、冷暖房費がかさみます。内寸が小さい建物は、断熱性や気密性が高くなり、冷暖房費を節約することができます。
住宅の部位について

夏型結露とは?原因と対策

夏型結露は、梅雨、台風、豪雨などの場合、外気は異常に多湿になり、冬の結露に対して、夏型結露と呼んでいる。夏の大気は一般に多湿で、家の中で起きる結露ではなく、住宅の基礎部分や壁の中、地下室やコンクリート布基礎、クーラーの排気口、土間など、地上に近い部分の結露が多い。家の基礎が夜に冷え、そこに湿った空気が触れて結露することがある。新築の場合は木材が完全に乾ききっていない場合や、温度が高くなったときに、中に含まれていた水分がしみ出て温度の低い箇所で結露することもある。この結露によって木が腐る、あるいは、断熱材が湿り、断熱性能を失うという問題が発生する。冬の結露は壁なと表面に現れるため分かりやすいが、夏型結露は壁の中など目に見えないところに起こるため、気づきにくい傾向がある。
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楢とは?建築用語解説

「楢(なら)」とは、ブナ科の植物で、別名「オーク」とも呼ばれる広葉樹の一種です。楢の木は、世界各地に分布しており、その中でも、日本では北海道産のコナラやミズナラが有名です。楢は、比較的よく使われる一般的な素材のひとつで、フローリングや家具、ウィスキー樽など、さまざまな用途に使用されています。 楢の木は、緻密で硬く、変形しにくいことから、強度と耐久性に優れています。また、美しい木目を持っていることから、家具や内装材としても人気があります。楢の木は、重厚感があり、高級感のある雰囲気を演出することができます。
建築の基礎知識について

軟弱地盤とは?その対策と地盤改良の方法

軟弱地盤とは、建物を建てたときに、安定させることができずに沈下してしまうような支持力が低くやわらかい地盤のことです。そのままでは建物が悪影響を受けてしまうことになり建てることができないため、地盤改良を行なったりすることで、強固で耐えられるものにしなければいけません。軟弱地盤はやわらかい粘土や緩い砂からなることが多く、大きな沈下だけではなく、液状化現象を引き起こしてしまう可能性も出てくる。単位として考えた場合には、地耐力が30KN/㎡に満たないような地盤は、軟弱地盤ということになります。N値では3以下の粘土性、N値5以下の砂質土も軟弱地盤と呼びます。低湿地に位置することが多い特徴があり、洪水に襲われたりする可能性も出てきます。