建築用語『ナット』徹底解説

建築用語『ナット』徹底解説

ナットとは何か？

建筑用語の「ナット」とは、部材を締結するための部品のことです。内側にねじが切ってあるリング状の部品であり、外周側は六角になっていることが基本です。レンチなどの工具を使って回転させながら締め付けていきます。

ボルトとナットはセットの関係で、雄ネジに対して雌ネジと呼ばれることもあります。蝶ナットや袋ナットのように特殊な形状のものも存在します。形状は規格化されており、雌ねじ径を計ることで、M5などのサイズに区別することができます。

ナットでボルトを締め付けると、ボルトは力で引きのばされます。このときに戻ろうとする力が働き固定することが可能になります。締め付けの力は軸力ということ表すことができますが、回転させる力であるトルクとは異なります。

ナットの種類

ナットの種類

ナットには、六角ナット、袋ナット、蝶ナット、リングナット、Tナットなど、さまざまな種類があります。六角ナットは最も一般的なナットで、レンチを使って締め付けることができます。袋ナットは、ナットの片側にフランジが付いており、ボルトの頭が隠れるように締め付けることができます。蝶ナットは、ナットに羽が付いており、手で締め付けることができます。リングナットは、ナットに穴が開いており、ボルトを通して締め付けることができます。Tナットは、ナットにT字型の溝が付いており、木工などに使用されます。

ナットの締め付け方

ナットの締め付けは、建築において必要な作業です。ナットを締め付けることで、部材をしっかりと固定することができます。ナットの締め付けには、さまざまな方法があります。一般的には、レンチなどの工具を使って、ナットを回転させて締め付けていきます。ナットを締め付ける際には、締めすぎないように注意が必要です。締めすぎると、ナットやボルトが破損する可能性があります。また、ナットを締め付ける際には、ナットとボルトが正しく噛み合っていることを確認することが大切です。ナットとボルトが正しく噛み合っていないと、ナットが緩んでしまう可能性があります。

ナットの選び方

ナットの選び方

ナットを選ぶ際には、ボルトのサイズと形状に合ったものを選ぶことが大切です。ボルトのサイズは、太さ(径)と長さで表されます。ナットのサイズは、ボルトの太さに合った内径のものを選びましょう。また、ボルトの形状には、六角ボルト、皿ボルト、丸頭ボルトなどがあります。ナットの形状は、ボルトの形状に合わせて選びましょう。

ナットの締め付けには、レンチが必要です。レンチには、スパナ、めがねレンチ、ラチェットレンチなどがあります。ナットの締め付けには、スパナやめがねレンチが適しています。ラチェットレンチは、狭い場所での作業に適しています。

ナットの締め付けには、トルクが必要です。トルクとは、回転させる力のことです。ナットの締め付けには、適正なトルクが必要です。適正なトルクは、ボルトのサイズと材質によって異なります。ボルトのサイズと材質に合った適正なトルクでナットを締め付けましょう。

ナットの規格

ナットの規格は、ナットの形状や寸法を定めたものです。ナットの規格は、JIS規格やISO規格など、さまざまな規格があります。JIS規格では、ナットの規格はJIS B 1180で定められています。

JIS B 1180では、ナットの形状や寸法、材質、強度などが定められています。ナットの形状は、六角ナット、丸ナット、蝶ナットなどがあります。六角ナットが最も一般的で、レンチなどの工具を使って締め付けることができます。丸ナットは、六角ナットよりも薄く、狭い場所で使用されることがあります。蝶ナットは、手で締め付けることができるので、工具が必要ありません。

ナットの寸法は、ナットの呼び径とナットの高さで表されます。ナットの呼び径は、ナットの内径を呼びます。ナットの高さは、ナットの頭部からナットの底面までの距離を呼びます。

ナットの材質は、鉄、ステンレス、真鍮、アルミニウムなどがあります。鉄製のナットが最も一般的で、強度と耐食性に優れています。ステンレス製のナットは、鉄製のナットよりも耐食性に優れています。真鍮製のナットは、鉄製のナットよりも強度が弱く、耐食性に優れています。アルミニウム製のナットは、鉄製のナットよりも軽量で、強度が弱く、耐食性に優れています。

ナットの強度は、ナットの材質や形状によって異なります。ナットの強度を調べて、その強度が使用目的に合っているかを確かめることが大切です。