鉄筋の役割と種類
建築を知りたい
『鉄筋』とは何ですか?
建築物研究家
『鉄筋』とは、構造物において、引張力に弱いコンクリートを補強するためにコンクリート中に埋め込む鉄棒のことです。
建築を知りたい
『鉄筋』って具体的にどのようなものですか?
建築物研究家
『鉄筋』は、一般的には日本工業規格に適合した、熱間圧延の丸鋼を使用することが多いですが、表面に突起のある異形棒もあり、形状によって異形棒鋼、または異形コイル鉄筋などとも呼ばれています。
鉄筋とは。
鉄筋は、コンクリート中に埋め込まれ、コンクリートの引張力を補強する役割を果たす鉄棒のことです。一般的には、日本工業規格に適合した熱間圧延の丸鋼が使用されますが、表面に突起のある異形棒もあります。異形棒は、凸凹の突起を施して表面積を増やし、コンクリートやモルタルの付着力を強めています。これは、引き抜きへの抵抗力を強めることが目的です。通常の丸棒に比べて、コンクリートやモルタルと鋼材を定着させるための加工が簡略化できるという利点もあります。鉄筋は主に、鉄筋コンクリート構造物に使用されますが、鉄骨造の基礎部分やブロック構造を補強するためにも使用されます。
鉄筋とは?
「鉄筋とは、構造物において、引張力に弱いコンクリートを補強するためにコンクリート中に埋め込む鉄棒のこと。」主に構造用鉄筋として鉄筋コンクリート構造物に用いられるが、鉄骨造の基礎部分やブロック構造を補強するために使われることもある。
一般的には日本工業規格に適合した、熱間圧延の丸鋼を使用することが多いが、表面に突起のある異形棒もあり、形状によって異形棒鋼、または異形コイル鉄筋などとも呼ばれる。
凸凹の突起を施して表面積を増やし、コンクリートやモルタルの付着力を強めている。これは引き抜きへの抵抗力を強めることが目的。通常の丸棒に比べて、コンクリートやモルタルと鋼材を定着させるための加工が簡略化できると言った利点もある。
鉄筋の種類と特徴
鉄筋の種類と特徴
鉄筋には、主に2種類あり、それぞれの特徴があります。
1. 異形棒鋼
異形棒鋼とは、表面に突起のある鉄筋のことです。突起を設けることで、鉄筋とコンクリートの付着力を高めており、引き抜き抵抗力も強くなっています。また、通常の丸棒よりも、コンクリートやモルタルとの定着を簡略化することが可能です。
2. 丸鋼
丸鋼とは、表面が滑らかな鉄筋のことです。異形棒鋼よりも表面積が小さいため、付着力は劣りますが、加工性に優れています。また、異形棒鋼よりも安価です。
鉄筋の種類は、用途によって使い分けられています。異形棒鋼は、主に構造用鉄筋として鉄筋コンクリート構造物に使用されています。丸鋼は、主に鉄骨造の基礎部分やブロック構造の補強に使用されています。
鉄筋の働き
鉄筋の働きは、引張力に弱いコンクリートを補強することです。コンクリートは圧縮力には強いのですが、引張力には弱いため、そのままでは建物などの構造物に使うことはできません。そこで、引張力に強い鉄筋をコンクリートの中に埋め込むことで、コンクリートの引張力を補強することができます。鉄筋は、コンクリートの中に埋め込まれることで、コンクリートと一体化して構造物全体を支える役割を果たします。鉄筋の働きにより、コンクリート構造物は、引張力にも耐えられる強固な構造物となるのです。
鉄筋の施工方法
鉄筋の施工方法は、鉄筋の大きさや形状、施工場所などによって異なります。一般的には、鉄筋を鉄筋カッターで切断し、鉄筋曲げ機で曲げて、鉄筋を組み立てるという手順で施工されます。鉄筋を組み立てる際には、鉄筋同士を結束線で結束したり、溶接したりする方法があります。鉄筋を組み立てる際には、鉄筋の配置や間隔を正しく施工することが重要です。鉄筋の配置や間隔が正しく施工されていないと、鉄筋コンクリート構造物の強度が低下する可能性があります。
鉄筋の施工が完了したら、コンクリートを打設します。コンクリート打設後、しばらくの間はコンクリートの養生期間を設け、コンクリートが十分に固まるまで待ちます。コンクリートが十分に固まったら、鉄筋コンクリート構造物の型枠を外します。
鉄筋コンクリート構造物は、鉄筋とコンクリートが一体となった構造物です。鉄筋はコンクリートの引張力に抵抗する役割を果たし、コンクリートは鉄筋の圧縮力に抵抗する役割を果たします。鉄筋コンクリート構造物は、鉄筋とコンクリートが一体となって働くことで、高い強度を持つ構造物となります。
鉄筋のメンテナンス
鉄筋のメンテナンスとは、コンクリート構造物に使用されている鉄筋を、腐食や劣化から保護し、構造物の寿命を延ばすために必要な作業のことです。鉄筋は、コンクリートの中に埋め込まれているため、直接目視することはできません。そのため、定期的な検査を行い、鉄筋の腐食や劣化の有無を確認する必要があります。鉄筋の腐食や劣化が進行すると、コンクリートのひび割れや剥離を引き起こし、構造物の強度を低下させる可能性があります。鉄筋のメンテナンスには、鉄筋の表面を清掃して錆びを除去したり、防錆剤を塗布したりするなど、さまざまな方法があります。また、鉄筋の腐食や劣化が進行している場合は、鉄筋を交換するなどの補修工事が必要になる場合があります。