壁装材の種類と選び方

壁装材の種類と選び方

建築物研究家

壁装材とは、壁紙のことです。主に建物の壁や天井などの仕上げ材として下地基材の表面に貼りつけることができ、複数の種類があります。

建築を知りたい

壁装材の例を挙げてください。

建築物研究家

壁装材には、ビニル壁紙、紙壁紙、織物壁紙、無機質壁紙などがあります。

建築を知りたい

壁装材の品質規定にはどのようなものがありますか?

壁装材とは。

壁装材とは、建物の壁や天井の仕上げ材として下地基材に貼りつけることのできる材料です。壁紙、レンガ、タイル、プラスチック、石、金属板、木質材料、ガラス加工品など、さまざまな種類があります。

壁装材の品質規定としては、ドイツのRAL(ラル)マーク基準、ISM(イズム)規定、エコマーク、国内壁紙メーカーを主としたSV協議会の壁紙安全自主規格であるSV規格などがあります。

元々は壁紙と同じ意味で使われていましたが、近年ではインテリアへの関心が高まり、壁紙だけでなく、さまざまな種類の材料が使われるようになったため、より広義の意味を含む言葉として壁装材という言葉が使用されるようになりました。

壁装材の種類

壁装材の種類

壁装材は、建物の壁や天井などの仕上げ材として下地基材の表面に貼りつけることができ、複数の種類がある。代表的な種類には、ビニル壁紙、紙壁紙、織物壁紙、無機質壁紙などがあります。

ビニル壁紙は、表面に塩化ビニル樹脂加工を施したもので、豊富な柄や色調、高い機能性が特徴です。紙壁紙は、紙に模様や色を印刷したもので、ビニル壁紙よりも安価で、通気性に優れていることから好まれます。

織物壁紙は、布地に模様や色を織り込んで作ったもので、高級感があり、ホテルやレストランなどの公共施設などで多く使用されています。無機質壁紙は、ガラス繊維や石綿を原料として作られたもので、耐久性や耐火性に優れています。

近年では、壁装材の種類はさらに増え、レンガ、タイル、プラスチック、石、金属板、木質材料、ガラス加工品など、さまざまなものが使用されるようになりました。これらの壁装材は、インテリアへの関心が高まり、デザイン性や機能性を求める人が増えたことに対応したものです。

壁紙の品質規定

壁紙の品質規定

壁紙の品質規定とは、壁紙の品質を評価するための基準のことです。壁紙の品質規定には、ドイツのRALマーク基準、ISM規定、エコマーク、国内壁紙メーカーを主としたSV協議会の壁紙安全自主規格であるSV規格などがあります。

RALマーク基準は、ドイツのRAL研究所が定めた壁紙の品質基準です。RALマーク基準では、壁紙の耐光性、耐水性、耐摩耗性、難燃性、有害物質の含有量などが規定されています。

ISM規定は、国際標準化機構(ISO)が定めた壁紙の品質基準です。ISM規定では、壁紙の寸法安定性、耐光性、耐水性、耐摩耗性、難燃性、有害物質の含有量などが規定されています。

エコマークは、環境に優しい製品に与えられるマークです。壁紙のエコマークは、壁紙の製造過程において環境に優しい材料を使用していることや、壁紙の廃棄時に環境に悪影響を及ぼさないことが条件となっています。

SV規格は、国内壁紙メーカーを主としたSV協議会の壁紙安全自主規格のことです。SV規格では、壁紙の有害物質の含有量や、壁紙の製造過程において環境に優しい材料を使用しているかどうかなどが規定されています。

壁装材の選び方

壁装材の選び方

壁装材の選び方

壁装材を選ぶ際には、部屋の用途、デザイン、予算、施工方法を考慮することが大切です。例えば、キッチンやバスルームなど、水に濡れやすい場所には、防水性のあるビニル壁紙やタイルなどが適しています。また、リビングや寝室など、生活感が出やすい場所には、汚れが目立ちにくい柄物の壁紙や、落ち着いた色のレンガなどがおすすめです。

デザインについては、部屋の雰囲気や家具のテイストに合わせて選ぶとよいでしょう。例えば、ナチュラルな雰囲気の部屋には、木質材料や石材などの自然素材を使った壁装材が適しています。また、モダンな雰囲気の部屋には、ガラス加工品や金属板などの無機質な壁装材がおすすめです。

予算については、壁装材の種類や施工方法によって異なります。一般的に、ビニル壁紙や紙壁紙は比較的安価ですが、レンガやタイルなどは高価です。また、施工方法についても、自分で施工できるものと、業者に依頼する必要があるものがあります。

施工方法については、自分で施工できるか、業者に依頼する必要があるかを考慮することが大切です。例えば、ビニル壁紙や紙壁紙は、比較的簡単に自分で施工できますが、レンガやタイルなどは、業者に依頼する必要があります。

壁装材の施工方法

壁装材の施工方法

壁装材の施工方法は、壁装材の種類によって異なります。壁紙の場合、下地処理を施した壁に糊を塗り、壁紙を貼り付けます。レンガやタイルの場合、モルタルや接着剤を使って壁に貼り付けます。プラスチックや石、金属板の場合、ビスや釘を使って壁に固定します。

木質材料の場合、釘やビスを使って壁に固定するか、木工用接着剤を使って壁に貼り付けます。ガラス加工品の場合、接着剤を使って壁に貼り付けます。

壁装材の施工を行う際には、壁の状態や下地処理を適切に行うことが大切です。また、壁装材の種類に応じた施工方法を正しく行う必要があります。壁装材を施工する際には、専門業者に依頼することがおすすめです。

壁装材のメンテナンス

壁装材のメンテナンス

壁装材のメンテナンス

壁装材は、建物の壁や天井などの仕上げ材として使用されるため、汚れや傷がつきやすいものです。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。壁装材のメンテナンスには、次のような方法があります。

・掃除壁装材は、ホコリや汚れがつきやすいものです。そのため、定期的に掃除をして、汚れを取り除く必要があります。掃除方法は、壁装材の種類によって異なります。ビニル壁紙や紙壁紙の場合は、水拭きで掃除することができます。織物壁紙の場合は、掃除機で掃除することができます。無機質壁紙の場合は、水拭きや掃除機で掃除することができます。

・補修壁装材は、傷がつきやすいものです。そのため、傷がついたら、すぐに補修する必要があります。補修方法は、傷の大きさや深さによって異なります。小さな傷の場合は、壁紙用補修材を使って補修することができます。大きな傷の場合は、壁紙を張り替える必要があります。

・張り替え壁装材は、経年劣化により、色あせたり、破れたりすることがあります。そのため、定期的に張り替える必要があります。張り替えの時期は、壁装材の種類や使用環境によって異なります。ビニル壁紙や紙壁紙の場合は、5~10年程度で張り替える必要があります。織物壁紙の場合は、10~15年程度で張り替える必要があります。無機質壁紙の場合は、20~30年程度で張り替える必要があります。