木材の分類で学ぶ建築の基本
建築物研究家
木材の分類とは、大きく分けてどのようなものがあるか知っていますか?
建築を知りたい
はい、国産材と外国産材、広葉樹材と針葉樹材、無垢の木材と集成材の3つに分類されます。
建築物研究家
その通りです。さらに、木材の役割によって構造材と造作・建具材に分類することもあります。構造材は建物の主な構造に使用される木材で、造作・建具材は骨組以外の部分に使用される木材です。
建築を知りたい
木材の分類について、よく理解できました。ありがとうございます。
木材の分類とは。
木材の分類とは、木材の種類を大まかに分けることです。国産材と外国産材があり、さらに広葉樹材と針葉樹材に分けられます。広葉樹材は葉の広い木で、針葉樹材は葉が針状の木です。また、ラワンなどの南洋材を加えて3つに分類することもあります。
一般的に、直線的な木材が得られやすい針葉樹材は建築材料として、広葉樹材は家具材として、南洋材は合板として使われることが多いです。
木材製品を作る方法によって、木材を「無垢の木材」と「集成材」に分類することもあります。無垢の木材とは、木材を製材してそのままの形にしたものです。その中でも、含水率が25%以下のものを「乾燥材」、25%を超えるものを「未乾燥材」と呼びます。乾燥材は、人工的に乾燥させたものと天然乾燥させたものの2種類があります。
また、役割によって木材を「構造材」と「造作・建具材」に分けることもあります。構造材とは、建物の主要な構造に使用される木材で、母屋、垂木、梁、柱、土台などが含まれます。造作・建具材とは、建物の骨組以外の部分、障子や鴨居などの内装の仕上げに使用される木材のことです。
人工乾燥と天然乾燥による木材の種類
木材の含水率によって、人工的に乾燥させたものや天然乾燥させた「乾燥材」と、含水率が25%を超える「未乾燥材」に分けられます。乾燥材は、人工乾燥と天然乾燥の2種類があります。人工乾燥とは、木材を乾燥機に入れて強制的に乾燥させる方法で、天然乾燥とは、木材を屋外に放置して自然に乾燥させる方法です。人工乾燥は天然乾燥よりも乾燥時間が短く、安定した品質を得ることができます。一方、天然乾燥は人工乾燥よりも乾燥時間が長く、品質にばらつきが出やすいですが、木材本来の風合いが残るというメリットがあります。
集成材と無垢木材の違い
集成材とは、複数の木材に接着剤を塗り、大きな板や梁などの形に成形した木材のことです。無垢の木材とは、1本の木材をそのまま切り出したもので、天然の木の特徴をそのまま生かした素材です。集成材は、無垢木材と比較して、強度が高く、反りや割れが少ないことが特徴です。また、集成材は、短い木材をつなぎ合わせて作ることができるため、大きな木材が必要な場合でも対応できます。一方で、無垢の木材は、自然な風合いがあり、木目の美しさを楽しむことができます。また、無垢の木材は、集成材よりも強度が高い場合があり、耐久性にも優れています。