樹脂サッシについて理解しよう

樹脂サッシについて理解しよう

建築物研究家

『樹脂サッシ』とはどんなサッシのことでしょうか?

建築を知りたい

樹脂サッシは、サッシ部分が硬質塩ビ樹脂などで作られたサッシのことです。

建築物研究家

樹脂サッシは、断熱性や気密性などの性能に優れていますが、耐火性や経年変化による劣化などの問題点もあります。

建築を知りたい

なるほど、樹脂サッシは性能は良いけど、耐火性や経年変化による劣化の問題があるんですね。

樹脂サッシとは。

樹脂サッシとは、サッシの部分が硬質塩ビ樹脂などで作られたサッシのことです。熱を伝えにくい性質があるため断熱性に優れており、防水性や気密性も高いのが特徴です。一般的なアルミサッシと比較すると、断熱性能は約3倍になります。また、結露が生じにくいというメリットもあります。しかし、樹脂そのものの性質から、耐火性が低かったり、経年変化による劣化が問題となっています。

樹脂サッシは、寒い環境でも省エネで快適な住環境を作るためにドイツで開発されました。その後、北欧や北米、アジアなどにも広まっていきました。日本では、北海道の普及率が約90%と高いですが、平成24年現在、日本全体の普及率は7%にとどまっています。先進諸国では、60%を超えているところもあります。

樹脂サッシとは

樹脂サッシとは

樹脂サッシとは、サッシ部分が硬質塩化ビニール樹脂などで作られたサッシのことで、熱伝導率が低いため、断熱性が高く、水密性、気密性にも優れています。一般的なアルミサッシと比較すると、その断熱性能は約3倍。また、結露が生じにくいといった利点もあります。しかし、樹脂という素材の特性から、耐火性や経年変化による劣化などが問題視されています。樹脂サッシは、寒さの厳しい環境下でも省エネで快適な住環境を作るためにドイツで開発され、その後は北欧や北米、アジアへと普及が進みました。日本では北海道において普及率が約90%。平成24年現在日本における普及率は7%にとどまっていますが、先進諸国では60%を超えています。

樹脂サッシのメリット

樹脂サッシのメリット

樹脂サッシの最大のメリットは、その高い断熱性です。樹脂はアルミに比べて熱伝導率が低いため、外気の熱を伝えにくく、室内の温度を一定に保つことができます。また、樹脂はアルミよりも気密性と水密性に優れているため、隙間風や雨漏りの心配もありません。そのため、樹脂サッシは、寒い地域や寒冷地での住宅に最適です。

さらに、樹脂サッシは、結露が生じにくいというメリットもあります。結露は、室内の湿気が窓に冷やされて水滴となって付く現象です。結露は、窓枠や壁を傷めたり、カビの原因になったりするだけでなく、室内の空気の質を悪化させます。樹脂サッシは、熱伝導率が低いため、窓の表面が冷えにくく、結露が生じにくくなります。

また、樹脂サッシは、アルミサッシよりも耐久性に優れています。アルミは腐食しやすい金属ですが、樹脂は腐食する心配がありません。そのため、樹脂サッシは、海沿いなどの塩害が気になる地域でも安心して使用することができます。

樹脂サッシの普及状況

樹脂サッシの普及状況

日本では、北海道において樹脂サッシの普及率が約90%と高い。これは、北海道の寒冷な気候に適しているためである。樹脂サッシは、一般的なアルミサッシと比較して、断熱性が高く、結露が生じにくいといった利点があるため、寒さの厳しい地域では重宝されている。平成24年現在、日本における樹脂サッシの普及率は7%にとどまっているが、先進諸国では60%を超えている。これは、日本の気候が、欧米諸国に比べて温暖であるためと考えられている。しかし、近年、日本では、省エネやエコへの関心が高まっており、樹脂サッシの普及率も徐々に高まっている。

樹脂サッシを選ぶポイント

樹脂サッシを選ぶポイント

樹脂サッシを選ぶポイント

樹脂サッシを選ぶ際には、断熱性能、気密性、水密性など、その性能を比較することが大切です。また、耐火性や経年変化による劣化なども考慮する必要があります。

樹脂サッシの断熱性能は、熱貫流率(U値)によって表されます。U値が低いほど、断熱性能が高くなります。樹脂サッシのU値は、一般的にアルミサッシよりも低く、断熱性に優れています。

樹脂サッシの気密性と水密性は、開口部の隙間を埋めるパッキンの性能によって決まります。パッキンの性能が高いほど、気密性と水密性が高くなります。

樹脂サッシの耐火性は、素材の性質によって決まります。樹脂は燃えやすい素材なので、耐火性に劣ります。そのため、火災が発生した際に、樹脂サッシから火が燃え広がる可能性があります。

樹脂サッシは、経年変化によって劣化することがあります。紫外線による劣化や、雨風による劣化などです。劣化が進んだ樹脂サッシは、ひび割れや変形を起こし、性能が低下する可能性があります。