ビニール・ペイントとは?特徴と種類、使い方
建築を知りたい
「ビニール・ペイント」ってどういう塗料のことですか?
建築物研究家
「ビニール・ペイント」とは、ビニール系の塗料のことだよ。塩化ビニル樹脂エナメルペイントとアクリル樹脂エナメルペイントの2種類がある。塩化ビニル樹脂エナメルペイントは、耐酸、耐アルカリ性に優れており、浴室や厨房、地下室、食品工場の壁面、天井に使われることが多いんだ。
建築を知りたい
なるほど、防かび性があるのは、塩化ビニル樹脂エナメルペイントなんですね。アクリル樹脂エナメルペイントは、どういう特徴がありますか?
建築物研究家
アクリル樹脂エナメルペイントは、耐候性等性能がよいので、コンクリート、モルタル、サイディングボードなどの仕上げ材として使用されることが多いんだ。水で薄めて使えるので取り扱いが簡単で乾燥も速いのが特徴だよ。
ビニール・ペイントとは。
ビニール・ペイントとは、ビニール系の塗料のことである。耐酸、耐アルカリ性があり、「壁用」と表記されている。木部、鉄部、モルタル面に適しており、水で希釈して使用できるので取り扱いが簡単で、乾燥も速い。塩化ビニルエナメルとアクリルエナメルがあり、前者は防かび性があるので浴室や厨房、地下室、食品工場の壁面や天井に使用され、後者は耐候性等性能がよいので、コンクリート、モルタル、サイディングボードなどの仕上げ材として使用されることが多い。
ビニール・ペイントの特徴
ビニール・ペイントの特徴を紹介する。ビニール系塗料の総称であり、耐酸・耐アルカリ性に優れていることが特徴である。また、水で簡単に薄められて扱いやすく、乾燥も非常に速い。
ビニール・ペイントには塩化ビニル樹脂エナメルとアクリル樹脂エナメルの2種類がある。塩化ビニル樹脂エナメルは塗膜に塩素が含まれているため、防カビ性に優れている。一方、アクリル樹脂エナメルは耐候性に優れている。
ビニール・ペイントは主に木部、鉄部、モルタル面に適しているため、浴室や厨房、地下室、食品工場の壁面、天井をはじめ、コンクリート、モルタル、サイディングボードなどの仕上げ材として、幅広く使用されている。
ビニール・ペイントの使い方
ビニール・ペイントの使い方は、まず表面をきれいにし、埃や汚れを取り除くことから始めます。次に、塗料を水で希釈します。希釈率は、塗料の説明書に従ってください。希釈したら、塗料を刷毛やローラーで塗っていきます。塗る際には、薄く均一に塗ることを心がけましょう。1回塗りでは、塗膜が薄くなるので、2~3回に分けて塗るのがおすすめです。塗り重ねる際は、前の塗料が完全に乾いてからにしてください。また、ビニール・ペイントはシンナーで希釈するタイプと水で希釈するタイプがありますので、シンナーで希釈するタイプの場合は、シンナーを別途用意する必要があります。
ビニール・ペイントのメリット
ビニール・ペイントのメリットは、まず、耐酸、耐アルカリ性がある点です。そのため、浴室や厨房、地下室、食品工場の壁面、天井など、酸やアルカリにさらされる場所に適しています。また、水で薄めて使えるので取り扱いが簡単で乾燥も速いという特徴もあります。さらに、塩化ビニル樹脂エナメルペイントは塗膜に塩素を含むため防かび性があり、アクリル樹脂エナメルは耐候性等性能がよいので、コンクリート、モルタル、サイディングボードなどの仕上げ材として使用されることが多いです。
ビニール・ペイントのデメリット
ビニール・ペイントのデメリットは、耐候性に劣る点です。屋外で使用すると、紫外線や風雨の影響で塗膜が劣化しやすく、剥がれや色褪せが発生することがあります。そのため、屋外で使用する場合には、耐候性に優れた塗料を選ぶことが重要です。また、ビニール・ペイントは、有機溶剤を使用しているため、作業中に有機溶剤の臭いが発生することがあります。そのため、換気を十分に行い、有機溶剤の吸入を避ける必要があります。